「キュン」はつくれない

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〇男の子の一人部屋
  ・・・ついに今日、勇気を出して佐藤さんをデートに誘った。
江島 亮介(「女の子がキュンとする瞬間」、、検索っと)
  「車道側を歩いてあげる」
  「お会計を済ましておく」
  「ふとした瞬間に名前を呼ぶ」
  ...........
江島 亮介(なるほどなるほど、、、 これは確かに効きそうだ)
江島 亮介「絶対に、佐藤さんを惚れさせてやるんだ!」

〇女の子の一人部屋
佐藤ゆかり(はぁ、、ちょっとめんどくさいかも、、)
佐藤ゆかり(・・・特に用事はなかったし、江島くんのことは別に嫌いじゃないし、、、)
佐藤ゆかり(はやめに終わるといいなぁ、、、)

〇駅前広場
  デート当日
佐藤ゆかり(江島くんいるかな、、)
江島 亮介「おはよう佐藤さん!待った??」
佐藤ゆかり「おはよう江島くん。私も今着いたところ!」
江島 亮介「じゃあ行こうか!お腹すいた??」
佐藤ゆかり「ちょっとすいたかな、、」
江島 亮介「なにか食べたいものある?」
佐藤ゆかり「いや、なんでもいいよ!!」
江島 亮介「・・・じゃあ、少し歩いたところにおしゃれなカフェがあるからそこ行こうか」
江島 亮介(ふん、計画通りだ 俺はこの辺のおしゃれなカフェを洗いざらい調べてきたからな)

〇開けた交差点
  カフェへの道のりにて
江島 亮介(よし、さっそく佐藤さんをキュンとさせてやる、、、)
  計画①「車道側を歩いてあげる」
江島 亮介「危ない!」
江島 亮介「おれがこっちを歩くよ」
  車はそんなに通っていない
佐藤ゆかり「・・・あ、ありがとう」
江島 亮介「佐藤さんになにかあったら困るしさ!」
江島 亮介(よし、、うまく言えたぞ、、)
佐藤ゆかり(わざとらしい、、、、なんだこの人)

〇テーブル席
  カフェ到着
「いらっしゃいませ〜」
江島 亮介「到着〜〜〜!」
江島 亮介「なに頼む〜」
江島 亮介「俺は、オムライスとアイスコーヒーにしよっと」
佐藤ゆかり「私も同じのでお願いしようかな」
江島 亮介「すみませ〜〜ん!!」
カフェ店員「はいご注文お伺いします」
江島 亮介「オムライスとアイスコーヒーを二つずつお願いします」
カフェ店員「かしこまりました。砂糖とミルクはおつけしますか?」
江島 亮介「僕はいらないです。佐藤さんは??」
佐藤ゆかり「私はもらおうかな」
江島 亮介(おれもかっこつけないでつけてもらえばよかった、、、)

〇テーブル席
  食後
佐藤ゆかり「美味しかった!ちょっとトイレ行ってきていい??」
江島 亮介「もちろん!行ってらっしゃい!」
  計画②「お会計を済ましておく」
江島 亮介「店員さん、お会計お願いします」
カフェ店員「お会計3300円になります」
江島 亮介(・・・・・・)
「ありがとうございました」
佐藤ゆかり「ごめ〜んお待たせ!いくらだっけ??」
江島 亮介「払っておいたよ!」
佐藤ゆかり「え!ほんとに?」
江島 亮介「あたりまえじゃん俺が誘ったんだからさ」
佐藤ゆかり「え〜そんな申し訳ないよ〜!」
江島 亮介「いいのいいの!気にしないで!」
佐藤ゆかり「・・・じゃ、じゃあ、ありがとう」
江島 亮介(こりゃ、勝ったぜ、、)

〇開けた交差点
江島 亮介「いやぁ〜美味しかったね!」
佐藤ゆかり「ね!美味しかった!」
江島 亮介「ちょっと散歩しようよ!」
佐藤ゆかり「・・・・うん!しよ!」

〇川沿いの公園
  公園へ散歩に行く
江島 亮介「きれいな場所だね〜」
佐藤ゆかり「ね〜」
  計画③「ふとした瞬間に名前で呼ぶ」
江島 亮介(・・・・・・・・・・・・)
江島 亮介「ゆ、ゆ、ゆゆゆゆかりちゃんはさ」
佐藤ゆかり(!?)
江島 亮介「き、き、気になる人とかいないの?」
佐藤ゆかり(・・・名前で呼んだ、、)
佐藤ゆかり「んーー、今はいないかな」
江島 亮介「そ、そうなんだ」
江島 亮介(まぁ、いても言えないか、、)
江島 亮介「・・・・・・・・・」
佐藤ゆかり「・・・・・・・・・」
江島 亮介「今日は誘い受けてくれてありがとうね」
佐藤ゆかり「うんこちらこそありがとう!」
江島 亮介(すこしでもキュンとしたかな)
佐藤ゆかり(気まずい、、)

〇駅前広場
江島 亮介「今日はほんとありがとう!」
佐藤ゆかり「こちらこそだよ!」
江島 亮介「ゆ、ゆゆかりちゃんは、そっちの電車だっけ?」
佐藤ゆかり「う、うん、江島くんはあっち?」
江島 亮介「そう!じゃあここでバイバイだね」
江島 亮介「また学校で!」
佐藤ゆかり「うん!じゃあね!」

〇階段の踊り場(ポスター無し)
  駅の階段 帰りみち
佐藤ゆかり(疲れたぁ、、けっこう歩かされた、、)
佐藤ゆかり(でも思ったより楽しかったからいいや)
「3番線、ドアが閉まりますご注意下さい」
佐藤ゆかり(あ、電車きちゃってる!)
「どいてどいて!!」
佐藤ゆかり「きゃ!!」
佐藤ゆかり(やばい、、落ちる、、、)

〇黒

〇階段の踊り場(ポスター無し)
江島 亮介「大丈夫!?!?」
  手を差し伸べる これは計画にない
佐藤ゆかり「!?!?!?!?!?」
江島 亮介「あのおっさん、、駅で走るなよな」
佐藤ゆかり「・・・・・・・・・」
佐藤ゆかり「・・・・・・・・・」
佐藤ゆかり「あ、ありがとう」
佐藤ゆかり「ど、どうしてここに?」
江島 亮介「これ、忘れてったからさ!」
佐藤ゆかり「あ!ごめん!ありがとう、、、、」
江島 亮介「気をつけて帰るんだよ!」
佐藤ゆかり「う、うん、、、」

〇女の子の一人部屋
  帰宅
佐藤ゆかり「ただいま〜」
佐藤ゆかり(江島くん、、、)
佐藤ゆかり(なんかかっこよかった、、、)
  ピロリン
佐藤ゆかり(あ、携帯の通知、誰だろう)
  ゆかりちゃん!
  今日はありがとう!無事お家につけた??
  もしよかったらまた一緒に出かけたいな!
佐藤ゆかり(江島くんからだ、、)

〇男の子の一人部屋
  ピロリン
江島 亮介「ゆかりちゃんから返信きた!」
  江島くん
  こちらこそありがとう!
  もちろん、またどこか出かけようね!
  水族館とかいきたいかも、、、
江島 亮介「・・・・・・・・・・・・!?」
江島 亮介「これは脈あり!?」
江島 亮介「ちゃんと調べておいてよかった、、」
江島 亮介(次は、どの「女の子がキュンとする瞬間」を使おうかな)

〇黒
  馬鹿正直な男の子と、健気な女の子であった

コメント

  • ゆかりのデート前のセリフ「早めに終わるといいなあ」に笑ってしまった。小手先のテクニックは逆効果だということを身をもって教えてくれる江島くんもいい味出してますね。「恋はするものじゃなくて落ちるもの」だし、「キュンは作るものじゃなく気づいたら湧き上がってたもの」かもですね。

  • 正直者で可愛いですね笑
    そして計画にないところでキュンとさせるあたり、何も調べずに下準備無しで臨んだ方がうまくいったかもしれませんね笑

  • 男性もこんなふうにデートのために作戦考えてくれているのってなんだか可愛いなぁと思いました。こういうわかりやすい男性嫌いじゃないです。

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