世界樹世界の魔女と龍

小潟 健 (こがた けん)

37 刃傷★沙汰(脚本)

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〇大聖堂
  かつて、全ての魔法は聖樹教──それも当時の高位者、男性が独占していた
  聖樹から与えられる脅威的な力を独占した男達は、その恩恵に預かれない者達や女を虐げていた──
  だがある時、一人の女が聖樹教の高位者から魔法の秘技を盗んだ──
  それが、魔女──
  後の『始祖の魔女』である
  魔女は聖樹教からの何人もの刺客を送り込まれるも、それらを奪った魔法の力で返り討ちにする
  魔女は聖樹教との戦いの中でも魔法の研鑽を積み、時には弟子をとり、惜しみ無くその業を与えた──
  そしてあまねく世に魔法の秘技はばら蒔かれ、聖樹教による人の世の支配を終らせ、代償として人の世に混沌を産み落とした

〇兵舎
ドゥランノ「──と、いう話もだがね、もう300年も前の伝説な訳なのだよ・・・」
ドゥランノ「今の聖樹教は、当時とは変わっていて魔女やその弟子というだけでは敵対しないし、その娘の様に女にも魔法は教えている──」
ドゥランノ「だが、そういった歴史も知らず、ましてや民や兵に危害を加える様な未熟者を連れて来た責任は私にある──」
ドゥランノ「罪を犯した勇士隊の者には厳重な罰を与えた、被害を受けた者達にはできる限りの補償と謝罪をすると誓おう」
シャーキン将軍「テルトラットを預かる将軍として、その謝罪を受け入れましょう」
アデライーデ「こちらも謝罪を受け入れるが、補償の部分は今後の表6層の魔界探険援助契約を希望する」
ドゥランノ「希望を受け入れましょう──」
ドゥランノ「それでは、この契約書にサインを・・・」
シャーキン将軍「・・・・・・」
アデライーデ「・・・・・・」
ドミニク将軍「全てのサインが確認できました」
ドミニク将軍「これで契約は正式に結ばれました──」
ドゥランノ「それでは、もう?──」
ドミニク将軍「ええ、公式の場は終わりました──」
ドゥランノ「あ゛~~、しんどっ!」
フリードリヒ「大枝祭、もう少し体裁を取り繕って下さい」
ドゥランノ「厳しいな~、フリードリヒ、お前そんなんじゃモテなくなるぞ~?」
ドミニク将軍(・・・思っていたのとは、だいぶ違う人物だったな)
ドゥランノ「どうよお嬢ちゃんがた? こんなおカタい男窮屈だと思わんかね?」
アデライーデ「え? はぁ? どう、なんだろう、ねぇ?」
アデライーデ(きのうは妙に話やすい感じだったし、もしかしてナンパ男ってヤツなのかも? って思っていたんだけれども・・・)

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