ラブラブキュンキュン星人の初恋

まだいち

ラブラブキュンキュン症候群(脚本)

ラブラブキュンキュン星人の初恋

まだいち

今すぐ読む

ラブラブキュンキュン星人の初恋
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇病院の診察室
私「先生、、、」
私「それで私の病気とはいったい?」
医者「うーむ、、、」
私「先生、受け止める覚悟は出来ています」
私「早く治療して仕事に復帰したいんです!」
私「先生、教えて下さい」
医者「、、、」
私「先生!」
医者「、、、わかった」
医者「辛い治療になるかもしれない」
私「はい」
医者「これまでと同じ生活は送れないかもしれない」
私「はい」
医者「それでも、治したいかね?」
私「はい!私どんな治療だって頑張ります!」
医者「わかった」
医者「ースゥッ」
医者「おいで~~~~」
私「は????」
???「呼びました?」
医者「あぁ、出番だよ」
???「待ちくたびれましたよ!」
私「は、はい??」
医者「紹介するね、彼はラブラブキュンキュン星人の加藤君」
医者「ほら、自己紹介して」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「加藤で~す!宜しくお願いしま~す!」
私「はい?」
医者「じゃあ加藤君、後はマニュアル通りにやればいいから宜しくね」
私「えっ!ちょっと!?」
私「ウソでしょ居なくなった、、、」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「お姉さん♪」
私「は、はい?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「とりあえず遊園地いこ?」
私「はい?」

〇遊園地の広場
ラブラブキュンキュン星人 加藤「いや~平日だからガラガラだねぇ」
私「、、、」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「お姉さん?どうしたのさー?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「もしかして楽しくない?」
私「いや、楽しいとか楽しくない以前に」
私「なんで私が遊園地にいるの??」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「あれ?先生から説明受けてないの?」
私「ないわよ!」
私「何の説明も無しに急に叫んだと思ったら」
私「そのまま遊園地だもん、、、」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「あちゃーそりゃ良くないね」
私「ほんとよ!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「オッケー、分かった」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「それじゃあ、コホン」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「お姉さんは「ラブラブキュンキュン症候群」という原因不明の病にかかってしまったんだ」
私「は?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「それを治すには僕たち「ラブラブキュンキュン星人」に「ラブラブキュンキュン」する必要がある」
私「は?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「だから僕が呼び出されたってワケ」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「わかった?」
私「わかるか!!!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「オッケー。じゃあ次は観覧車だ」
私「え??ちょっと!」

〇観覧車のゴンドラ
私「──つまり、私は原因不明の病にかかってしまって」
私「それを治すにはあなたに「ラブラブキュンキュン」しないといけないって事?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「そういうこと」
私「理屈は分かったけど意味が分からないわ、、、」
私「ねえ、これって何かのドッキリかしら? それともタチの悪い詐欺?」
私「どちらにしろ変だわこんなの」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「もぉ~まだ信じてないの?」
私「そうよ!だってあなたの話が本当なら」
私「あなたは「ラブラブキュンキュン星人」っていう宇宙人のはずでしょ?」
私「どう見ても人間じゃない!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「うーん、僕たちは見た目はほぼ人間と変わらないからな」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「そうだ!能力を見てもらったら分かるんじゃないかな?」
  そう言うと加藤は私の手を優しく包むように握った
ラブラブキュンキュン星人 加藤「どう?」
私「どう?、、、って何が?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「僕に手を握られてキュンキュンしない?」
私「え?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「ラブラブキュンキュン、してきたでしょ?」
私「いや、その、、、」
私「加藤君」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「なに?どうしたの?」
私「キュンキュンしないわ」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「!?」
私「いくら君が若くてイケメンだからって」
私「手を握っただけじゃキュンキュンしないの」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「そんな、、、」
私「ごめんなさいね」
私「あっ、でもあなたに魅力が無いとかそういう訳じゃないわ!単純に好みの問題で」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「うわーーーーーん!!」
  その刹那、ゴンドラのガラスがパリッ、パリッと音をたてて割れていく
私「!?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「こなくそー!」
私「ちょっと加藤君!」
  もう1度叫んだかと思うと、加藤はゴンドラの扉を破壊し外へ飛び出して行く
私「うそ!?まだ空中よ!?」
  おそるおそる下を覗く
  人影が1つ、着地のあと茂みに駆けて行くのが見えた
私「ほんとに宇宙人だったんだ、、、」

〇メリーゴーランド
ラブラブキュンキュン星人 加藤「はぁ、はぁ、、、」
  プルルル、プルルル
ラブラブキュンキュン星人 加藤「ちょっと!話が違うよ先生!?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「マニュアル通りにやったのに、全然僕にキュンキュンしてくれないよ!!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「いったいどうなってんのさ??」
医者「スマン」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「もう!しっかりしてよ!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「ただでさえ、」
私「加藤君!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「ひいっ」
私「良かった、、、怪我はないみたいね、、、」
私「もう!いきなりあんな所から飛び降りて!心配するでしょ!?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「ごめんなさい」
私「謝るのは私じゃないでしょ!」
私「ゴンドラまで壊して、、、もう!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「ごめんなさい~!」
私「まったく、、、」
私「どうして急に飛び出したりしたの?」
私「私、何か変な事したかしら?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「そ、そんな事はなくて」
私「じゃあ何?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「、、、実は」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「僕、初めてなんです」
私「初めて?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「こうして女性とデートしたり、手を繋いだりするの」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「、、、初めてなんです」
私「そうなんだ」
私「って初めて??」
私「ラブラブキュンキュン星人なのに!?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「うわーーーーーん!! 言わないで下さいよぉぉお」
私「ご、ごめん」
私「でも、、、だとしたら」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「安心して僕にキュンキュンして下さい!」
私「できるか!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「ですよね、、、」
私「わーーー泣かなくていい」
私「、、、しょうがないわね」
私「まあ、せっかくだから色々楽しみましょう」

〇黒
  それから私達は、遊園地を楽しんだ

〇ジェットコースター
  ジェットコースターに

〇お化け屋敷
  お化け屋敷に

〇観覧車の乗り場
  観覧車(リベンジ)

〇遊園地の広場
ラブラブキュンキュン星人 加藤「いや~楽しかった!」
私「フフ、そうね」
  あれから普通にデートを楽しんでしまった
ラブラブキュンキュン星人 加藤「どう?キュンキュンした?」
私「いや、してないわ」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「ウソ~!?楽しそうだったよ?」
私「まだまだ修行が必要ね」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「むぅ、、、」
私「でも楽しかったのは本当」
私「良い息抜きになったわ」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「そっか!なら良かった!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「、、、」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「あのさ」
私「なに?あらたまっちゃって」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「俺さ、悔しいんだ」
私「?」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「いつかまた、絶対にリベンジする」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「絶対、お姉さんをキュンキュンさせてみせる!」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「誓うよ」
私「そう、、、」
私「無理だと思って、気長に待ってるわ」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「言ったな」
私「フフフ」
私「、、、」
私「それじゃあ、、、ね」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「うん、、、また」
ラブラブキュンキュン星人 加藤「絶対に」
  「絶対にキュンキュンさせる」
  そんな約束を胸に2人は再開を誓うのだった

〇遊園地の広場
医者「、、、」
医者「病気治ってなくない!?!?」
  完

コメント

  • 作者様のラブラブキュンキュンへの凄まじい情熱を感じました。
    私は「こなくそー!」と叫び飛び降りた時にキュンキュンしました♥️

  • ねぇ、そこのお姉さん
    俺とラブラブキュンキュンしない?

  • これ読んだタイミングが週の後半でかなり疲れてたのもあって、しばし現実逃避、疑似恋愛モードdw加藤くんとの遊園地デート満喫しましたよ。加藤くんのオーバーリアクションな反応が可愛かったり、ピュアさ加減に癒やされました。

コメントをもっと見る(6件)

成分キーワード

ページTOPへ