少年との出会い(脚本)
〇渋谷のスクランブル交差点
2025年の8月20日
一つの光が町と人々を呑み込んだ。
〇電脳空間
千葉晃輔「今日は君に依頼したい仕事があって来て貰ったんだが、座ってくれ」
深瀬壮太「ああ、分かった」
深瀬壮太「それで、依頼したい仕事と言うのはなんだ? 冷蔵庫の修理か?それとも、エアコンの修理か?それとも子供の世話か?」
千葉晃輔「どれも違う」
深瀬壮太「じゃあ、何だよ?」
千葉晃輔「先日に起きた。事件を覚えているか?」
深瀬壮太「ああ、確か人と町が光によって、呑み込まれた事件だろ?」
千葉晃輔「知ってるなら話は早い。 そこの調査をして来てくれないか?」
深瀬壮太「いくら何でも、その依頼は受けられない。 だって、俺は死にたくないし」
千葉晃輔「そこを何とかできないか?」
深瀬壮太「うーん」
千葉晃輔「なら、これならどうかな?」
千葉晃輔「あの場所の調査の依頼を受けてくれたら、合コンを開いてやる」
深瀬壮太「お、まじで? 言ったな?絶対だな?」
千葉晃輔「あーあ、約束しよう」
深瀬壮太「クゥー、合コンが楽しみだなぁ〜」
千葉晃輔「じゃあ、契約として、注射を打たせて貰うよ」
深瀬壮太「おい、汚ねぇーぞ 俺は、ワクチンなんて打ちたくないんだ。 もしかして、その為に呼んだのか?」
深瀬壮太「あーーーーーーーーーーーーーーー」
千葉晃輔「違う違うあの地区に行くには、注射を打たないと行けないんだ」
深瀬壮太「本当か?」
千葉晃輔「本当だ」
深瀬壮太「嘘ついてないよね?」
千葉晃輔「注射一発で五月蝿い奴だな〜」
深瀬壮太「ほっとけ」
〇渋谷のスクランブル交差点
警察「おい、そこのお前止まれ」
深瀬壮太「え?何ですか?」
警察「お前の職業は何だ!」
深瀬壮太「俺の職業は、何でも屋です」
警察「何でも屋?ふざけてるのか? そんな職業は聞いた事ないぞ?」
深瀬壮太「俺が起業して作った会社なのでね」
深瀬壮太「それより、俺はこの先に用があるんだが、」
警察「何でも屋とやら、この先に通す事が出来ない」
深瀬壮太「許可ならちゃんと取ってるぜ」
警察「し、失礼しました。 千葉様のご友人でいらしたんですか。 それなら早く言って下さいよ」
警察「では、こちらです」
〇宇宙空間
深瀬壮太「本当に何にも無いところだなぁ〜」
警察「ここで、あの事件が起こったんですよ」
深瀬壮太「まるで無の空間みたいな」
「私はこれで失礼致します」
深瀬壮太「そうか、そうかありがとうな」
???「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、どこにいるの?」
深瀬壮太「おい、そこに誰かいるのか?」
〇白
深瀬壮太「うわ、眩しい」
男の子が倒れているのを発見する。
深瀬壮太「君、大丈夫か?しっかりしろ」
黒崎佑「お父さん?」
深瀬壮太「俺は、お前のお父さんじゃない」
黒崎佑「うわーん、」
深瀬壮太「おい、泣くな その代わりにこれをくれてやろう」
黒崎佑「泣いてないもん」
黒崎佑「飴くれてありがとう」
深瀬壮太「まさか、こんな所で役に立つとはな〜」
深瀬壮太「それで、お前はここで何をしてる?」
黒崎佑「僕は、友達とサッカーをしてたら急にピカピカーンと光だして気づいたらここで寝てた」
深瀬壮太「まさか、この事件があった場所で生存者がいたとは」
黒崎佑「生存者?」
深瀬壮太「まぁ、いい」
深瀬壮太「アジトに戻るぞ」
黒崎佑「あ、もしかして秘密基地?」
深瀬壮太「そうとも言えるな」
黒崎佑「やったー、早く行きたい」
深瀬壮太「それよりも、ここからの出かたを知らないか?」
黒崎佑「うーん、分かんない」
その直後、黒崎が倒れこむ。
〇渋谷のスクランブル交差点
深瀬壮太「大丈夫か?」
黒崎佑「うーう」
警察「その子供は?」
深瀬壮太「あの事件があった場所で見つけたんです」
警察「!?」
警察「まさか、生存者がいたなんて、思いもしなかった」
深瀬壮太「マスコミには、内緒にしておいてくれませんか?」
警察「ど、どうしてです?」
深瀬壮太「昔、アニメで観たんですが、危険な場所で発見された子供は、悪い組織に捉えられてあれこれ実験されるらしいので」
警察「は、はぁ 分かりました」
警察「先程、危険地区で子供が発見されました」
〇大きい研究施設
〇研究機関の会議室
千葉晃輔「お帰り、それで何か分かったか?」
深瀬壮太「いや、さっぱり分からなかった。 だが、あの場所で1人の男の子を見つけた」
千葉晃輔「何?それは本当か」
深瀬壮太「間違いねぇーよ」
深瀬は、あの場所で起こった不可解な現象などを千葉に話した。
千葉晃輔「それで、その子供の名前はなんだ?」
深瀬壮太「あ、まだ聞いてなかった」
深瀬壮太「それで、名前を教えてくれないか?」
黒崎佑「ぼくの名前は黒瀬佑です」
千葉晃輔「そうか、黒瀬くんか」
ニュースキャスター「只今、入った情報によりますと、危険地区で生存者発見。その後誘拐犯に拐われた模様です」
ニュースキャスター「誘拐犯の名前が判明しました。深瀬壮太さんです」
深瀬壮太「は?俺が誘拐犯?」
千葉晃輔「どう言う事だね?」
深瀬壮太「俺に聞かれても知りませんよ」
黒崎佑「ねぇ、お兄ちゃんって誘拐犯なの?」
千葉晃輔「本当に心当たりがないのかね?」
深瀬壮太「あ、あの時の警官だ」
千葉晃輔「さっき言っていた。警官の事かね?」
深瀬壮太「うん、そうだ」
深瀬壮太「口外しない様に言っておいたのに、奴め」
千葉晃輔「今は、落ち着こう」
黒崎佑「ねぇ、お兄ちゃん」
深瀬壮太「一回黙ってろ」
黒崎佑「うわーん」
深瀬壮太「ああ、面倒臭い。これだから子供は嫌いなんだよ」
千葉晃輔「まぁ、そう言うな」
千葉晃輔「それにしても、意外だよな?」
深瀬壮太「何がだよ?」
千葉晃輔「お前は昔から仕事になると性格が変わるというか何というか」
深瀬壮太「何だよそれ?」
千葉晃輔「つまり、仕事の時は、子供に好かれるのに、プライベートでは嫌われてるから不思議だ」
深瀬壮太「き、嫌われてねぇーし」
深瀬壮太「しかねぇ、これやるから泣き止んでくれ」
黒崎佑「(⌒▽⌒)頂きます」
千葉晃輔「それでこれからどうするんだね?」
深瀬壮太「まぁ、風呂に入ってゆっくり考えてくるわー」
〇地下室
???「あの危険地区で子供が発見されたらしい」
???2「なら丁度いい」
???「俺の予想では、子供しかいない国 子供帝国からこっちの世界に逃げて来たと思う」
???2「そうか、これからが楽しみだ」
???「そうだな、それにしても気になる事がある 危険地区に近づいたあの男は、ウイルスに感染していない」
???2「きっと、あの子供にヒントが隠されている」
町の消滅には首謀者がいたんですね。それにしても罹患地区ではどこか別の世界につながるワームホールが開いたのでしょうか…。ワクチンを打たないで感染するとどうなるのかも気になりますが、周辺をうろちょろしてもなんともない警官も気になりました。
仕事の時だけ子どもに好かれるって、おもしろいですね。
2回目のおやつも豪華になってて、ちょっとクスッとしました。笑
なんでも屋って本当になんでもしてくれるんですね。