エピソード1(脚本)
〇男の子の一人部屋
ある昼下がり。私は部屋で昼寝をしていると
おい、お前。
どこからか声がする。
ここだ。ここだ。
どうやら財布の中から聞こえているようだ。
財布をひっくり返す。すると、声の主がわかった。
一万円札の、福沢諭吉だ。
福沢諭吉「俺は福沢諭吉だ」
一万円札の絵柄の口の部分だけが動いている。
これは、福沢諭吉と喋ることができる千載一遇のチャンス。
私は感動した。
そこで私は、かねてから疑問に思っていたことを投げかけた。
主人公さん「あなたは、天は人の上に人を作らず。と言いましたね。そこで質問です。『天』とは?」
福沢諭吉「違う違う」
主人公さん(違う??)
福沢諭吉「私は『天は人の上に人を作らず』なんてことは言っていない。『テ○ガは人の上に人を作らず』といったのだ」
主人公さん(え....)
主人公さん「それは、あのアダルトグッズメーカーの『テ○ガ』ですか」
彼は深く頷いた。
そうだったのか、あの名言にそんな秘密があったとは。
主人公さん「どうしてそんなことを言ったのですか」
福沢諭吉「特に意味はない。ある時私は、オナホールを使って気持ちよくなっていた」
福沢諭吉「そして、気持ち良さのあまり、なんとなく『テ○ガは人の上に人を作らず。』と言ったのだ」
福沢諭吉「この発言にはなんの意味もない」
福沢諭吉「しかし、それを偶然オナホールが、『天は人の上に人を作らず』と聞き違えたのだ」
福沢諭吉「そのオナホールは感動してしまい、私の名言として、ツイートした。それが爆発的にに広がって、今のようになってしまったのだ」
私は違和感を覚えた。
主人公さん(こいつが言っていることは、なにかがおかしい、、、、)
ピピピピーーーンッ!!
閃いた。
そう、福沢諭吉が生きていた時代にはテ○ガもツイッターもなかったはずである。
私は確信した。こいつは、嘘をついている。
主人公さん「貴様の生きていた時代にはテン〇もTwitterもなかったはずだ!!」
主人公さん「さてはお前は福沢諭吉ではないな。誰だ」
福沢諭吉「僕ドラ○もんです」
主人公さん「へえ、そうだったんDA」
話していたのはお札の福沢諭吉、にもかかわらずその正体は。。。福沢諭吉がテ〇ガを使っていたと想像すると不思議な感じがしますね。読み手を総ツッコミにする魅惑的な物語ですねw
個人的に福沢諭吉なんて尊敬していないんですけど、こういう登場の仕方だとなぜか好感もてますね。なんでだろう!? たしか何かのコマーシャルで彼がお札の中で口パクしてたの思い出しました! いつも短いけど面白いですね。
なんというオチ!笑 クスッと笑ってしまいました。短いストーリーでしたが、さらっと読めて、面白かったです。ドラえもんも時代が少しだけ違う気もしますが…。笑