世界樹世界の魔女と龍

小潟 健 (こがた けん)

33 裁きを与えるべきは(脚本)

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〇先住民の村
  待ってくれ──
マリリン「コレは机に落書きをされた分! コレは靴に小石を入れられた分! コレは崩されたトランプタワーの分!」
マリリン「コレは給食にお前の髪が落ちた分! コレは踏まれたクモのジョローの分! コレは西日がまぶしい分!」
マリリン「厚化粧ォォオーッ! お前のッ厚化粧が剥がれるまで殴るのをやめないッ!」
フリードリヒ「マリリン君──」
マリリン「コレはマリリンが掃除当番の日にトイレが汚かった分! コレは一番小さいコロッケを盛り付けられた分! コレは──」
フリードリヒ「マリリン君! 君も止まって、オイ、ほら!」
マリリン「フーッ! フーッ! キシャーッ!!」
フリードリヒ「どうどう、よーしよし、どうどう」
マリリン「フシューッ、グルルゥ・・・・・・」
マリリン「ヌゥ、フリードリヒどんじゃないか? どうした? 息災かね?」
フリードリヒ「ああ、君の下に居る者以外は割と息災だよ」
マリリン「・・・・・・」
フリードリヒ「・・・・・・」
マリリン「殴った手も痛──」
フリードリヒ「うん、取り敢えず退こうか?」
マリリン「──今日はこのぐらいにしてやろう」
フリードリヒ「さて──」
フリードリヒ「魔女さん、待ってくれて有り難う」
アデライーデ「待っているだけさ──もう切っても良いのかい?」
オスカー「フリードリヒ! コイツ、コイツ勇士隊を皆殺しにしやがった! 反逆者だ、殺せよ!」
フリードリヒ「・・・? 何を言っているんだい? オスカー?」
オスカー「ハアッ?! アレを見ろよ! 勇士隊がみんな殺られて──」
フリードリヒ「何を言っているんだい? みんな、峰打ちだったじゃないか」
オスカー「────ハ?」
???「ウッ、ぐっ・・・」
???「いた、痛いぃ・・・」
フリードリヒ「たぶん骨や関節への怪我も無い 軽い打ち身程度だよ」
フリードリヒ「勇士隊はこの魔女さんに、その程度にあしらわれていたんだよ」
オスカー「だ、だけど! 俺、そう! 俺は、ホラ! 手、指! 親指を!! 見ろよっ!! コレを、ヤられたんだ!!」
フリードリヒ「うん、傷が有るね──」
フリードリヒ「ところで、その傷、俺はどうやってできたか遠目だけど見ていたんだ」
フリードリヒ「そして、前後の経緯をテルトラットの兵士達にいろいろと聞いたよ」
オスカー「そう、そうだよ! この魔女が──」
フリードリヒ「黙れよ、勇士隊の恥さらしめ──」
  フリードリヒからオスカー──勇士隊の者達へと膨大な魔力がプレッシャーとなり放たれる
オスカー「ヒッ、ひいっ!?」
フリードリヒ「守るべき人々を力でおどし、正そうとした仲間である兵士達を傷付けようとする そして──それらを恥とも思わない」
フリードリヒ「ドゥランノ大枝祭は、君達が若く、更正の余地が有ると信じていたけれども、君達はその寛大な措置を裏切った──」
フリードリヒ「もはや、捨て置けない」
オスカー「デッ、でもッ、この、この指っ、コイツに」

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