世界樹世界の魔女と龍

小潟 健 (こがた けん)

30 『小車』(脚本)

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〇先住民の村
オスカー「・・・・・・」
アデライーデ「・・・・・・」
マリリン「・・・こそこそっ」
マリリン「兵士さん、兵士さん この場はあの魔女っ子が何とかするんで、どうぞあちらまでお下がりくださいな」
イスランド兵4「うっ、しかし、我々の問題に無関係の市民を巻き込む訳にはいかない──」
イスランド兵4「それに、あの男、恐ろしい程の力だ・・・ 一人で止めるには余りにも危険過ぎる」
イスランド兵8「ウグッ、うっ、そう、だ──」
イスランド兵8「見てくれ、この頑丈な鎧が、さっきの蹴り一つで、ウッ、壊されてしまったんだ」
マリリン「なるほど──」
マリリン「まあ、大丈夫でしょう」
イスランド兵4「そんな、無責任な」
マリリン「いえ、アタシどっちも知り合いなんで、魔女っ子の無事は保証できますよ」
イスランド兵4「そういえば、君の格好は・・・!」
マリリン「じゃあ、一人づつ引きずっていきますよー」
マリリン「ふんぬぬ~~っ!!」
「おおっ!?」
イスランド兵8「隊長っ!?」

〇先住民の村
マリリン「ゼハーッ、ゼハーッ、オエッ」
マリリン「こ、ここまで運べばもういいよね? マリリン、良い仕事しました!」
イスランド兵8「あ、ありがとう」
マリリン「良いってコトよ・・・ お兄さん達、達者でな」
マリリン「あー疲れた・・・」
マリリン「もう後はアディを生暖かく見守るだけにしよう──」
マリリン「オスカーが居たのには驚いたけど、アイツじゃあアディの相手にはならないだろうし、っていうか──」
マリリン「勇士隊強しと言えども、アディに勝てるのなんてフリードリヒぐらいしか居ない──」
フリードリヒ「ねぇ、そこの君」
マリリン「はいほい?」
フリードリヒ「やっぱり君、マリリンじゃないか!?」
マリリン「・・・・・・」
マリリン「げっ、げえええっ!! フリードリヒぃ!?」

〇先住民の村
オスカー「・・・・・・」
アデライーデ(さすがは勇者候補サマ、バカみたいな怪力だったねぇ 踏み込みだって速かった──)
アデライーデ(身体能力じゃあアタシは敵いっこないねぇ)
アデライーデ(まぁ、それでも──)
オスカー「──チッ、まぐれで一撃受け止めたのかも知れねえが、俺を八つ裂きにするなんて調子に乗りすぎだ」
オスカー「フン、アデライーデとか言ったな? テメエは今から手足を切ってオモチャにしてやるよ」
  オスカーが右手で軽く剣を振り上げ、正対するアデライーデの左脚に外から打ち下ろす──
  その剣は──

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