29 反逆者(脚本)
〇荒れた小屋
探険者ギルド員「で、どうするんだい?」
探険者ギルド員「ん? そっちのお嬢さんはマリリンさんのお友達かな? 悪いね、こんなところで」
アデライーデ「あはは、アタシは・・・」
???「急げ!」
???「人数は集まっているのか?」
探険者ギルド員「うん? 何だろう・・・ 外が騒がしいね」
マリリン「おやーーっ!? 何だろうっ!! 気になるぞお!!」
マリリン「アディ! 確認しに行こうぜ?」
アデライーデ「め、名案、じゃなくて、そうさね! こんなんじゃあ落ち着いて考え事もできやしないよ!」
マリリン「じゃ、じゃあお姉さん! 返事はまた後で!」
アデライーデ「おじゃまするよ!」
探険者ギルド員「・・・・・・」
探険者ギルド員「また逃げられた?」
〇先住民の村
アデライーデ「ふぅ、助かった・・・けれども 何だい? 兵士が集まっている」
マリリン「アソコは、この村で一番大きい酒場だね」
二人の視線の先では、テルトラットの兵士が二十人程集まって店を取り囲んでいた
その店から突然──
イスランド兵4「ぐぅああっ!!?」
兵士が扉を突き破り、飛び出してきた
イスランド兵8「たっ、隊長!? 大丈夫ですか?」
オスカー「ハン、大丈夫? じゃあねえよ どけよ雑兵」
オスカー「聖樹教、大枝祭直属の勇士隊・・・この世界の救世主である『勇者』の候補生である俺たちに──」
オスカー「ソコの雑兵は、おそれ多くも手をあげやがった・・・」
オスカー「ナア、これってよぉ・・・人類への反逆だよな?」
イスランド兵8「お前、何を言って・・・?」
オスカー「アッハ! テメエらみてえなクソ田舎モンだと、自分たちの罪も分かんないモンかねえ?」
イスランド兵8「聖樹教の何かは知らないが、世俗にあって世俗の法を無視させる訳にいくものか!」
イスランド兵8「ウグッ!?」
オスカー「ホラ、腹蹴ってやるから黙れよ」
オスカー「ハーァ、うぜぇったらありゃあしねぇ──」
オスカー「そうだな・・・ お前らには見せしめに、腕を一本ずつ切り落とさせて貰おうか」
オスカーは躊躇無く自らの腰の剣を引き抜き──
〇先住民の村
フリードリヒ「オスカー達の向かった村はここだな ん? 兵士が集まって──」
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