〇先住民の村
　　テルトラット砦はその内外に兵士の生活の維持の為に村を備えている──
　　外のそれは食料等の生産、加工、備蓄を主な役割としているのだが、非番の兵士達の慎ましやかな娯楽の為の施設も備えている
オスカー「酒場・・・連れ込み宿・・・酒場・・・」
レミア「ま～どれもショボいけど～ ドコからいく～？」
オスカー「ン～ン、全員入れそうなのはソコの酒場だけだな」
レミア「じゃあ最初はソコで～ 後は流れで～って感じ～？」
オスカー「オウ、兵卒、道案内はもう良いぞ 失せろよ」
イスランド兵8「え？ いえ、この島の酒場はこんな時間からはやっていませんよ？」
オスカー「アン？ この建物の造りなら誰か住んで居るだろ？」
レミア「アハ～♪ 楽しいお仕事の時間だね～♪」
オスカー「ホラ、失せろったら！」
イスランド兵8「ぐうぁっ!?」
　　案内をさせた兵士を蹴飛ばし、オスカー達は酒場へと入って行く──

〇怪しげな酒場
　　そして、しばらくすると──
酒場の店主「ぐぅ!?」
オスカー「オイ、爺さん俺たちは酒を飲みたい客だぞ テメエはおとなしく酒を用意すりゃあ良いんだよ」
酒場の店主「分かった、分かったよ！ 店は開ける、今すぐ開けるから！」
酒場の店主「乱暴は止めてくれ！」
酒場の店主「だが、仕込みもまだしていないんだ 酒と簡単なツマミしか出せないぞ」
オスカー「ハン、じゃあサッサと用意してくれよ 少しは待ってやるさ」
酒場の店主「・・・分かった、すぐに用意する」
酒場の店主「おい、お前、裏の鶏を絞めてきてくれ」
酒場の店主の妻「あ、アナタ・・・」
酒場の店主「・・・・・・俺が時間を稼ぐ、裏口から兵士を呼んできてくれ」
「オイ！ 酒はすぐに出すんじゃなかったのかあ？」
酒場の店主「あぁ！ エールで良いのか？」
酒場の店主「頼むぞ・・・」
酒場の店主の妻「分かったわ・・・気を付けてね」
酒場の店主「今注いでますので！」

〇先住民の村
　　その頃、オスカー達とは反対の村の入り口に、アデライーデとマリリンが到着した──
マリリン「ほれ、あれが探険者ギルド」
アデライーデ「決まらないうちに付いてしまった・・・」

〇荒れた小屋
マリリン「邪魔するぜいっ！」