26 聖樹教 勇士隊(脚本)
〇堤防
明朝、ドミニクの軍船がテルトラットの港に到着した
イスランド兵6「ドミニク将軍、ご到着お待ちしておりました!」
ドミニク将軍「戦況はどうだ? テルトラット内のドーカは?」
イスランド兵6「我が軍有利です! 将軍の遣わされたドラゴンがテルトラット内のドーカを蹴散らしてくれました!」
ドミニク将軍「そうか・・・良かった では、今砦での戦闘は無いのか?」
イスランド兵6「はい、今は門の島奪還の為、ドラゴンは朝から近隣の小島のドーカを間引いて回っています」
ドミニク将軍「分かった シャーキン将軍には直ぐ合えるか?」
イスランド兵6「はい、将軍が来たら直ぐにお通ししろと仰ってました」
ドゥランノ「ドミニク将軍・・・今は緊急では無いのかな?」
ドミニク将軍「そのようですが・・・ドゥランノ大枝祭、顔色が優れない様ですね」
ドゥランノ「情けない話だが、体調を崩してしまった様です どこかで少し休ませて貰えませんか?」
ドミニク将軍「分かりました 幸い砦は落ち着いている様なので、大枝祭殿は少しお休み下さい」
ドミニク将軍「・・・君、客間は空いているかな? もしかしてアデライーデ・・・ドラゴンの主が使っていたかい?」
イスランド兵6「いいえ、ご友人と兵舎の士官部屋に居るはずです 客間は空いています」
ドミニク将軍「友人? 何にせよ客間が空いているのなら助かった 大枝祭、ご案内します」
〇堤防
ドゥランノが供回りの者達を引き連れて去った後の船で、白衣の若者達が動き出した──
オスカー「ハッ、何も無さそうな島じゃねえかよ」
レミア「でもさ~、あれ~ あっち見てみなよ~」
オスカー「アン? 町・・・いや、村かぁ?」
レミア「どっちでも良いけどさ~、ホントに何にも無いここよりもマシっしょ~?」
オスカー「ン~ン・・・ そうだなぁ、船しか無いここよりゃあ幾分かマシか」
オスカー「オウ、お前らぁ、行こうぜぇ」
フリードリヒ「待ってくれ、オスカー、みんなも! 勝手な行動は慎むべきだろ?」
オスカー「ハッ! 良い子ちゃん、ご苦労様ですね~ってか?」
オスカー「ドゥランノ大枝祭は俺たちにワザワザ行動の制限をする事が無かった ソレが全てだろ?」
オスカー「テメエこそ大枝祭のご意志を曲解すんなよ」
フリードリヒ「大枝祭は体調不良だった、細かい指示が不足して──」
レミア「はいはい! 新しいご主人サマの見てないとこでシッポ振っても~、ご褒美は期待できないですよ~?」
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