25 会談会議(脚本)
〇基地の広場
その頃、ミスリルは──
ミスリル(この城壁・・・なかなか美味そうだな)
ミスリル「・・・・・・」
ミスリル「ゴルルゥ、グルウゥ?(行ったり来たり、存外に心配性なのか?)」
静かに舞い降りたカラスはミスリルに深々と頭を下げ──
??「フフッ・・・ ミスリル様ほど鷹揚に構えられる者などありますまい」
人の言葉で話し始めた
ミスリル「ウルルゥ(お前なら出来るだろうよ)」
??「フフフッ、お戯れを・・・」
ミスリル「・・・グウル?(・・・新たな心配事か?)」
??「お見通しでごさいますか」
ミスリル「ググルウゥ? グアアゥ(この程度は見通せるんだろうな? というお前の試しまでは分かった)」
??「これは、出過ぎた真似を──」
ミスリル「ウ、ヴルゥ・・・グル(良い、楽しい戯れだ・・・互いにな)」
??「私ばかりが嬉しい様な気がします」
ミスリル「・・・グ、ルル? ウルルゥルル?(・・・で、どうした? お前が改めて来る程の用向きか?)」
??「ええ、実は、こちらに未熟者が来ようとしておりまして──」
巨大な龍と小さな烏の会話──
烏の人語を聞き取れない距離に居る見張りの兵からは、それはただの平和な一幕にしか見えなかった
〇暖炉のある小屋
シャーキン将軍「待たせたな アデライーデと、マリリン、だったな?」
マリリン「はい、将軍!」
マリリン「ただメs・・・格別の待遇、感謝しています!」
シャーキン将軍「・・・・・・」
マリリン「・・・・・・」
イスランド兵3「ガツガツ!! ハグハグ!!!!」
イスランド兵3「料理長ッ!! 唐揚げ定食、おかわり!! マヨネーズ増し増しでぇッ!!!!」
???「あいよっ!」
アデライーデ「・・・・・・」
シャーキン将軍「・・・あぁ、うん」
シャーキン将軍「・・・本題に入ろうか」
アデライーデ「ああ、やっておくれ」
揚げ油の匂いが充ちる中、シャーキンとアデライーデの会議は始まる──
そして、しばらくの時が過ぎ────
マリリン「どええええぇっ!!?」
マリリンの汚い叫びが響き渡る
マリリン「何で大枝祭が来んのさ!?」
アデライーデ「元樹道院生のマリリンは何かマズイ事でもあるのかい?」
マリリン「・・・実は、この制服を着続けているのはよろしく無いという一説も有るような無いようなゴニョゴニョ・・・」
アデライーデ「確かにその服、汚れないし頑丈だし、相当良い魔法の品だよねぇ──」
アデライーデ「組織の外に出て行く者には返還を要求してもおかしく無い程には、ねぇ?」
マリリン「明確な規定をマリリンは確認した事はありませんと弁護士に相談しようかと議論が始まりそうな風向きを感じる方々もゴニョゴニョ」
シャーキン将軍「つまり、薄々ダメだろうと分かっていたけれども、うやむやに誤魔化していたと・・・」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)