騎士団長のためなら、なんだってします!

かえばりんこ

Episode5(脚本)

騎士団長のためなら、なんだってします!

かえばりんこ

今すぐ読む

騎士団長のためなら、なんだってします!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇けもの道
  ギャアアアアアアアアア
  すっかり日の落ちた
  オークの森に響いた男の悲鳴。
シノ・イリヤ「またやられたか──」
ニール「おかしいわね・・・・・・」
シノ・イリヤ「うん、」
シノ・イリヤ「ニールもそう思う?」
ニール「ええ、これだけ探して少女は見つからないし」
シノ・イリヤ「オークもいない」
ニール「それに──」
シノ・イリヤ「森の出口に行き当たらないし、」
シノ・イリヤ「別行動の兵たち1人も見かけない」
ニール「シノ、これってもしかして!?」
シノ・イリヤ「ああ──」
シノ・イリヤ「町人たちが決して近寄らないこの森に、」
シノ・イリヤ「我々以外の誰かがいるね」
  前方から、人間の声とは違う生き物による叫び声がした。
シノ・イリヤ「オークの鳴き声か」
ニール「行きましょう」
シノ・イリヤ「うん」

〇けもの道
オーク「◎△$♪×¥●&%#?!」
シノ・イリヤ「──!?」
  地響きのようなオークの声に駆けつけたシノは、オークに向けた剣を僅かに下げた。
ニール「何よ、これ!?」
  木々を投げ倒しながら泣き喚くオークを見てシノとニールは、唖然とした。
シノ・イリヤ「オークなのか・・・・・・?」
???「こんばんは」
  声の方を振り返ると、木に腰をかけ光景を見下ろす少女がいた。
  月夜に照らされたブロンズの髪が輝いている。
ニール(女の子!? どこから現れたの!?)
???「気づくのが随分遅かったわ」
シノ・イリヤ「そうか、あの幻想魔法は君の仕業かい?」
シノ・イリヤ「あまり高度な魔法のようで── 気づくのが遅くなった」
ニール(まさか、この子魔法士なの!?)
???「へぇ」
???「魔法なんて見るのも初めてかと思ったけど、」
???「魔法士を迫害した孤立の王国のくせに──」
???「──さすがね」
シノ・イリヤ「魔法士がこの国に、何の用だ?」
???「うーん」
???「そうね、強いて言うなら」
???「”暇つぶし”かしら?」
???「それで、お探しのお嬢さんは?」
シノ・イリヤ「え?」
???「だから、」
???「ティナちゃんだっけ、見つかったのかしら?」
  暴れるオークの攻撃をシノが防ぐ。
  凄まじい風圧と怪力で木々が薙ぎ倒される。
オーク「◎△$♪×¥●&%#?!」
シノ・イリヤ「ッ──!!」
???「危ない、危ない」
???「どうしたの、倒さないの?」
???「聞いたわよ?」
???「あなた、家族を怪物に殺されたんですってね」
???「両親も──幼い弟も」
ニール(どうして、それを)
???「憎いでしょ?」
シノ・イリヤ「・・・・・・」
???「殺しちゃいなよ」
???「みーんな」
シノ・イリヤ「ああ」
???(ふふ、ちょろいわね)
シノ・イリヤ「──だが、無条件には殺さない」
???「え?」
シノ・イリヤ「一つ聞きたい」
???「何かしら?」
シノ・イリヤ「何故、少女の名を知っている?」
オーク「オ・・・・・・ト・・・サ・・・・・・ン」

次のエピソード:Episode6

成分キーワード

ページTOPへ