22 魔王?(脚本)
〇空
マリリン「一般的な聖獣ってのがそんなもんなんだけど、ミー君の場合、ホンモノの聖獣かも・・・って思うんだよね」
アデライーデ「『伝承の勇者の共』って事かい?」
イスランド兵3「でも、その伝承の聖獣にドラゴンは居なかったですよね? あと馬も」
マリリン「馬は居ないんすよねぇ・・・」
マリリン「ついでにドラゴンも居ないんですけど、この場合大事なのは種族じゃなくて色なんですよ」
マリリン「勇者も聖獣も、聖樹から力を与えられた存在で、だから聖樹と同じ色なんだー、って考えがありまして・・・」
マリリン「じゃあ、勇者の共を敵認定してしまうのはいかがなモンなんでしょうか? ってなるんですよ」
マリリン「『銀獅子事件』は例外だから良い子は聖獣ってコトで良いよね? って考えが増えてきたんですよねー」
アデライーデ「ふーん、聖樹教も全部が敵じゃあないんだねぇ・・・ 面倒なこった」
マリリン「あれ・・・マリリン今聖樹教救った?」
アデライーデ「お手柄だよ マリリンが居ないと聖樹教は無惨にも悪の龍に滅ぼされるところだっんだ」
マリリン「これは申請して年金を貰わねば」
アデライーデ「マッチポンプなんだから半分寄越しなー」
マリリン「もらえたらなー」
イスランド兵3「おや? そろそろ・・・」
アデライーデ「ああ、そうだねぇ」
〇海岸の岩場
幼体ドーカ「プビイイィッ!!!?」
〇空
ミスリル「グルゥ(終わったぞ)」
〇空
アデライーデ「よし、次の島へ向かうよ」
アデライーデが背をペチペチと叩くと、ミスリルは予定された次の島へと飛ぶ
昨日の偵察を元に練られた段取りは、ミスリルの頭の中に完璧に記憶されている
イスランド兵3「よっしゃあ! この調子で減らせれば、門の島だって!」
アデライーデ「あんまりミスリルに耕させると、後で上陸が大変になるよ」
マリリン「畑にするしかなくなってしまう・・・」
イスランド兵3「いざとなれば軍で豆を植えます!!」
アデライーデ「さて・・・そろそろ未来の豆畑に着くよ」
マリリン「早いなぁー、これは夕陽を拝む前にテルトラット砦に帰れるかな?」
アデライーデ「・・・・・・どうかねぇ?」
マリリン「ほえ?」
イスランド兵3「・・・何ですか? この・・・・・・感覚は?」
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