読切(脚本)
〇テーブル席
初めまして!
私の名前はるる!
今日は私の自慢の彼ピッピを紹介するよ♡
藤弥(とうや)「ごめーん、おまたせー!」
るる「大丈夫ー!」
るる「ぜーんぜん待ってないよ!」
藤弥(とうや)「ここがるるが来たかったお店?」
るる「そーなのー!」
るる「パンケーキが有名でー」
るる「とーやと一緒にカップルシートで写真撮りたくてー」
藤弥(とうや)「そっかそっか!」
藤弥(とうや)「写真はいいけど、インスタに上げる時は、俺の顔隠してね!」
るる「もちろんだよー!」
るる「とーやがこれ以上モテたらるる泣いちゃうー><」
藤弥(とうや)「俺はるるだけだよ!」
藤弥(とうや)「よしよし!」
るる「もー、とーや!大好きー!」
藤弥(とうや)「俺もー!」
藤弥(とうや)「てかさ、どうして日本語は、好きと大好きと愛してるぐらいしかないのかな?」
藤弥(とうや)「英語では、好きの種類っていっぱいあってさ、」
るる「あーね!ライクとかラブでしょ?」
藤弥(とうや)「ははっ、そうそう!」
藤弥(とうや)「I'm crazy about you.とかI adore you.とか他にも表現が沢山あるんだけど」
るる「えー、知らなかったー!」
藤弥(とうや)「中でもI'm into you.って表現があって、」
藤弥(とうや)「直訳すると、私の中に君がいるって訳で、」
藤弥(とうや)「実際は”君に夢中だよ”って意味なんだよ?」
藤弥(とうや)「まさに今の俺たちにピッタリだよね!」
るる「もー、とーやったら恥ずかしいよー!」
とーやとるるは同じ干支なんだけど
歳は一回りも離れてるの!
でも、とーやはすごーく落ち着いてるし、
他の男よりも余裕があるから、ちょー好き過ぎて困るの///
でも、こーゆー時に限って邪魔が入るんだよね。
藤弥の友人「Hi,Toya!」
藤弥(とうや)「Hi,Jessica!」
藤弥の友人「Who are you talking to?」
藤弥(とうや)「Duh・・・You-know-who」
藤弥の友人「Oh,I knew it!」
藤弥の友人「You're get irritated when talking about her.」
藤弥の友人「But, Not too bad.You've better keep it!」
藤弥(とうや)「Watch your mouth!」
とーやがそう言うと、彼女は私にウィンクして離れていった。
るる「ね、とーや」
藤弥(とうや)「ん?」
るる「さっきの人にウィンクされたんだけど・・・」
とーやはそう言うと、少し顔を赤らめた。
藤弥(とうや)「実はさ、」
藤弥(とうや)「俺、さっきの子に、るるの相談しててさ・・・」
藤弥(とうや)「いい感じだから、今の関係を維持しなさいよって」
藤弥(とうや)「尻、叩かれたんだけど・・・」
藤弥(とうや)「改めて、よろしく頼んでも良いかな?」
るる「もちろんだよ!」
私たちの空気を壊すみたいに、また店員の邪魔が入る。
店員「お待たせしました、ご注文のパンケーキとブラックコーヒーになります」
でも、ぜーんぜん嫌な気がしない!
藤弥(とうや)「ほら、写真、撮りたかったんでしょ?」
とーやはそう言って私の肩を抱いた。
るる「とーや!」
藤弥(とうや)「いーじゃん、付き合ってるんだし」
るる「あー、私、なんでこんなにおブスなんだろー」
藤弥(とうや)「えー、黙ってたら普通に可愛いよ?」
るる「一言多いの!」
友達にも相談したりして
意外と可愛いんだから!
藤弥(とうや)「美味しい?」
るる「うん!」
挽きたてのコーヒーの香りに包まれる。
目の前のパンケーキは、とーやみたいに甘い。
るる「永遠に、こんな日が続くと良いなぁ」
藤弥(とうや)「それは、るる次第じゃない?」
まさか、独り言に反応されるとは思わなくて、
私はそっとパンケーキを口に入れた。
端から見れば仲睦まじいカップル。
しかし会話をよく見ると……。
いつの日か修羅場になる可能性も否定できませんなw
英語の部分に来るまでは、微笑ましかったのですが……(;;)色々とひぇっとなりました!でも、こういうイケメン、ワタシは好きです!素敵な物語、ありがとうございました!
「インスタに上げる時は顔隠してね!」
「同じ干支だけど一回り歳の差(12歳差)」
「“黙ってたら”普通に可愛いよ!」
「(付き合い続けるかは)るる次第じゃない?」
さらに外国の友人には以前から愚痴っており、それをバラされても怒ることなく笑顔で対応…
言葉の節々から滲み出てますね…
もう1人くらい彼女いてもおかしくなさそう…笑