〇コンビニ
　　──それは、ある日の１ページ
　　今日もこのコンビニは、色々なお客様がやってくる──

〇コンビニのレジ
紅葉「いらっしゃいませー」
智昭「・・・」
　　キラキラを纏いながら入ってきたのは、モデルのような若い男性
　　微笑みながら、何故かこちらをジッと見つめている
智昭「あのー・・・」
紅葉「いらっしゃいませ」
智昭「・・・パンツってどこにありますか」
紅葉「男性用の下着ですね。 向かって右側の奥に──」
智昭「あ、いえ。 女性用のパンツを探してるんです」
　　・・"パンツ"を主張するな
紅葉「女性用の下着も、同じく向かって右側の奥に──」
智昭「それってパンツですか？」
　　──なんだこいつ
紅葉「・・・・・はい、上下どちらも販売しております」
智昭「!!ありがとうございます。 いやー、コンビニで買うの初めてだから、不安になっちゃって」
　　─じゃないと怖いわ
智昭「女友達が買ってきて欲しいって煩いんですよー、酷いと思いません？」
紅葉「・・・そうなんですね。 下着なら、向かって右側の──」
智昭「おねぇさん、可愛いですねー。 ここの看板娘ですかー？」
　　コンビニの看板娘とは・・・
紅葉「いえいえ。 ただのアルバイトですから」
智昭「へぇ・・・。 "アルバイト"ね」
　　頼むから早く帰ってくれ
智昭「俺、おねぇさんみたいな子タイプなんだよね。ここにくれば、毎日会えるのかな」
紅葉「・・・それはどうもありがとうございます。 商品の場所がわからないようでしたら──」
智昭「ねぇ、俺たち"運命"なのかもしれない」
紅葉「・・・」
　　─悲劇の幕開けかもしれない