読切(脚本)
〇教室
脇浜寮辞「や、辞めてよ、3人とも」
脇浜寮辞「お願いだから!!」
西動キクナ「やだね!!」
今原サキ「だって、寮辞 いじめるの楽しいもん」
平宮ツツジ「もはや、私たち3人の趣味でも あるのよねぇ」
西動キクナ「男のクセして 私たちより弱い 寮辞が悪いんでしょ」
今原サキ「そうだ!!そうだ!!」
平宮ツツジ「そのとおり!!」
今原サキ「私、思ったんだけどさぁ」
西動キクナ「何々!?サキ」
今原サキ「寮辞ってさぁ」
今原サキ「もしかしたらさぁ」
平宮ツツジ「うんうん」
今原サキ「ファンクエのトウフムや ヒルモンのヨワキングよりも 弱いんじゃね?」
西動キクナ「確かに!!」
平宮ツツジ「言えてる!!」
西動キクナ「ということで寮辞」
西動キクナ「明日5万円持ってこい」
脇浜寮辞「そ、それは無理だよ」
西動キクナ「は?寮辞のクセに 私たちに逆らうの?」
今原サキ「寮辞のクセに生意気だ」
平宮ツツジ「そうだそうだ!! 寮辞なんかに 逆らう資格はない」
脇浜寮辞「わ、分かったよ」
今原サキ「よし、それでいい」
西動キクナ「絶対に5万円持ってくるんだぞ」
平宮ツツジ「もし持ってこなかったら どうなるか分かってるよね?」
脇浜寮辞「う、うん 絶対持ってくるから」
〇まっすぐの廊下
西動キクナ「はぁ!?持ってこなかったの? 5万円」
脇浜寮辞「う、うん ごめん」
今原サキ「昨日、5万円持ってこいって キクナが言ったよね?」
平宮ツツジ「持ってこなかったら どうなるか覚悟しろって 言ったよね?」
脇浜寮辞「ご、ごめん」
西動キクナ「ダメだ、約束は約束だ」
西動キクナ「絶対の約束を破るなんて あんた男としてどうなん?」
西動キクナ「もういい、お仕置きだ」
西動キクナ「体育館に来い」
〇体育館の中
脇浜寮辞「な、何をするんですか?」
西動キクナ「決まってるじゃない あんたにボールをぶつけるんだよ」
今原サキ「私たち3人、最大のお仕置き発動!!」
平宮ツツジ「体育館なら 先生や他の生徒 誰も来ないしね」
西動キクナ「5万円忘れた反省するんだね」
今原サキ「覚悟しなさい」
平宮ツツジ「そろそろ始めるぞ」
脇浜寮辞「うわぁ~辞めて!!」
今原サキ「ダメよ、あんたが悪いんでしょ」
平宮ツツジ「そうだそうだ!! 5万円持ってこなかったからだ」
今原サキ「早速、ボール投げるわよ」
今原サキ「それっ」
脇浜寮辞「い、痛い、辞めてよ」
平宮ツツジ「やだよ」
〇学校の校舎
そして、放課後
脇浜寮辞「い、痛いよぉ、苦しいよぉ」
脇浜寮辞「こんなの耐えられない」
〇コンビニ
寮辞はその後も
キクナ達に
コンビニで万引きを強要されて
仕方なく万引きしたり
〇高い屋上
屋上で毎日のように殴られたり
〇個室のトイレ
女子トイレに
無理矢理連れていかれて
他の女子達から
変態呼ばわりされたり
〇体育館の中
そして、毎日のように
体育館でボールをぶつけられたりした
〇まっすぐの廊下
そんな毎日のある日
キクナ、サキ、ツツジの
3人に制裁が下るのだった
〇階段の踊り場
それは、
校内の階段でのことだった
脇浜寮辞「きょ、今日は何をするんですか?」
西動キクナ「決まってるじゃない」
今原サキ「あんたを階段から突き落とすんだよ」
平宮ツツジ「うわぁ、これは楽しみ」
先生「こら、君たち3人」
今原サキ「せ、先生」
先生「何をしてるんだ」
平宮ツツジ「せ、先生、これはですねぇ」
先生「言い訳しなくても こっちは全部知ってるんだ」
先生「昨日、クラスメイトから 寮辞をいじめてる女子が 3人いると報告があった」
先生「それが、西動、平宮、今原、 お前ら3人だな!?」
今原サキ「寮辞、さては チクったな!!」
先生「残念だが、君たち3人の 寮辞へのいじめは」
先生「もう既に校長に 報告済みだ」
先生「しっかり制裁を受けるんだ」
今原サキ「うっ、」
〇グラウンドの水飲み場
その後の調査で
キクナ、サキ、ツツジの3人は
寮辞の荷物を
びしょびしょに濡らしたり
〇学校のプール
汚くなった
掃除してないプールの水を
無理矢理
寮辞に飲ませたり
〇教室
教室や屋上で
毎日のようにいじめたり
〇コンビニ
コンビニで
万引きしろと
脅して
寮辞に万引きさせたり
〇体育館の中
毎日のように
体育館で寮辞に
ボールをぶつけたり
〇学校脇の道
無理矢理
寮辞のカバンを
うばったり
〇家庭科室
時には、
ゴキブリなどの虫を
無理矢理
寮辞に食べさせる
などの
悪質ないじめを
していたことが
発覚した
〇学校の校舎
その後
キクナは退学処分
サキは3ヶ月の停学
ツツジは一ヶ月の停学
となった
ま、これは
自業自得、因果応報ですね
〇学校脇の道
脇浜寮辞「よーし、 これからは 楽しい高校生活になりそうだ」
脇浜寮辞「キクナさんは退学になったし」
脇浜寮辞「停学になった サキさんとツツジさんも」
脇浜寮辞「停学期間中に しっかり反省してくれるといいな」
〇教室
先生「それじゃあ 授業始めるぞ」
脇浜寮辞「よし、今日も頑張るぞ」
その後、結局
サキさんは
自主退学したらしい
ツツジさんは
一ヶ月の停学後
学校に戻ってきたのだった
平宮ツツジ「ごめんね、寮辞くん」
脇浜寮辞「うん、しっかり反省してる みたいだね」
脇浜寮辞「もう大丈夫だよ」
脇浜寮辞「これからは一緒に 高校生活を楽しもう」
平宮ツツジ「うん、ありがとう」
先生「よし、これで解決だな」
先生「じゃあ今日も いつも通り授業始めるぞ」