読切(脚本)
〇水泳競技場
この日、このプールには
15人の客がいたのだ
岡町ヤスカ「ラッキー!! 今日って空いてる方じゃね?」
曽根ツバキ「ここのプールは 年中大人気でいつも混んでるのに」
曽根ツバキ「今日はなぜか空いてるね」
北宮ハルミ「なんかラッキー」
北宮ハルミ「私たちの日頃の行いがいいからかな?」
岡町ヤスカ「今日は空いてる分 快適に楽しく遊ぶぞ!!」
曽根ツバキ「ここの売店での 昼食も楽しみね」
北宮ハルミ「私、絶対ラーメン!!」
岡町ヤスカ「もう、ハルミったら 昨日の昼食もラーメンだったでしょ」
岡町ヤスカ「私はうどんにしよっかな?」
岡町ヤスカ「ネットで見たけど ここの売店のうどん」
岡町ヤスカ「ものすごく美味しいみたいだし」
曽根ツバキ「あら、そうなの」
曽根ツバキ「じゃあ、私はカレーライスにしよ」
しかし、10:30頃
突然、事件が発生した
岡町ヤスカ「きゃー、な、何!?」
曽根ツバキ「一体どうしたの?」
北宮ハルミ「ナニナニナニナニナニ!?」
犠牲者A「きゃー!!」
犠牲者B「怖いよぉ~!!」
犠牲者C「助けて〜!!」
犠牲者E「な、なんだ?」
犠牲者F「うわー!!」
犠牲者D「きゃー!!助けて!!」
監視員「な、何があったんだ?」
警備員「おい、一体どうしたんだ?」
プールスタッフ「な、何が起きてるの?」
この水ビームにより
15人の客のうち
6人が死亡した
生存者A「な、何事じゃ」
生存者F「こ、怖かった」
生存者B「一体どうしたのでしょう」
生存者D「ねぇ、さっきの やばくない?」
生存者C「うん、今のは絶対 あかんやつだよ」
生存者E「ビームみたいだったもんね」
生存者D「すごく痛そうだった」
生存者C「あんなのに当たったら ひとたまりもないね」
曽根ツバキ「ビームみたいな水だったね びっくりしたぁ」
岡町ヤスカ「ねぇ、あの水のビームに 当たった6人」
岡町ヤスカ「全然動かないんだけど」
北宮ハルミ「意識ないみたい」
岡町ヤスカ「もう、なんなの!!」
それから、水ビームに
直撃してしまった
6人の客の死亡が
正式に発表された
岡町ヤスカ「う、うそでしょ、 6人とも死亡って」
曽根ツバキ「な、なんてことだよ」
北宮ハルミ「うわーん、人が死んだ 怖いよぉ~」
岡町ヤスカ「どうしてこんなことに」
曽根ツバキ「亡くなった6人が 可哀想すぎる」
北宮ハルミ「えーんえーん 台無しだよ ぶち壊しだよ わーーんわーーん」
生存者B「意識がない 6人全員死亡だって」
生存者A「可哀想にな」
生存者F「なんでこんなことに」
生存者E「うえーん、怖いよぉ~」
生存者C「意識なかった 6人全員死亡だって」
生存者D「うそ、こんなことってあるの?」
生存者C「怖いしヤバいよね」
生存者E「うえーん」
プールスタッフ「どうしてこんなことに」
プールスタッフ「6人も死亡者が出るなんて」
監視員「なんか罪悪感が 凄まじい」
警備員「大丈夫、君は悪くないんだから」
プールスタッフ「ホント、突然、 一体どうしたんでしょう」
プールスタッフ「あんな大きな水のビーム」
警備員「謎ですよね」
プールスタッフ「亡くなった6人の 御冥福をお祈りします」
この水ビームで
犠牲となった6人の
遺体が警察に運ばれた
ヤスカたちも
売店で昼食を食べたら
すぐに帰ったのだった
そして、この事件により
14:00以降、翌日からの3日間
このプールは臨時休業で
閉鎖されたのだった
〇警察署の霊安室
警察署の霊安室
死亡が確認された
6人の身元は左から
平崎ミズハ
正雀レイナ
綾崎リンカ
荒田リュウジ
湊川ユイカ
上沢ヨシト
突然の水ビームにより
犠牲となってしまった
6人の生々しい
死体を見ると
心がとても痛む
〇警察署の入口
調査の結果、
突然、水ビームが発生した原因は
水道管の経年劣化、
建物自体の老朽化と判明したのだ
臨時休業後も
半年間営業したのち
建物の建て替えによる
一時閉館が発表されたのだ
〇水泳競技場
そして、2年後
新しくなった建物で
営業再開した
岡町ヤスカ「なんか、以前よりも快適」
曽根ツバキ「本当ね」
岡町ヤスカ「あの時は本当に 怖かったね」
北宮ハルミ「うん、あんなの 二度とごめんだよ」
岡町ヤスカ「あの時は大変だったけど」
岡町ヤスカ「今日は全力で 楽しもうね」
曽根ツバキ「建物もリニューアルしたから 絶対安心だね」
北宮ハルミ「やっぱり、新しい建物は快適ね」
岡町ヤスカ「前の建物も快適だったけど」
曽根ツバキ「まぁね」
北宮ハルミ「私、今日の売店での昼食 絶対ラーメン!!」
曽根ツバキ「もう、ハルミったら 昼食、5日連続で ラーメンでしょ」
岡町ヤスカ「まぁ、いいじゃないですか ツバキさん」
岡町ヤスカ「私はうどんにしよ」
岡町ヤスカ「建物リニューアルしたから さらに美味しくなってるはず」
岡町ヤスカ「楽しみ」
曽根ツバキ「じゃあ、私はカレーライスね」
こうして、ヤスカたち3人は
あの日の水ビーム発生前と
同じように楽しんだのだった