読切(脚本)
〇教室
つばき「ねぇ、ユキハ」
ユキハ「なあに、つばき」
つばき「放課後、話がある」
ユキハ「了解」
〇まっすぐの廊下
ユキハ「なあに、つばきちゃん」
つばき「あのね、今度の土曜日さぁ」
つばき「映画観に行かない?」
ユキハ「いいねぇ、2人で行こう」
〇映画館の入場口
ユキハ「つばきちゃん、何の映画 観るんだっけ?」
つばき「ドラゴンエッディ という映画よ」
ユキハ「そうだったね まだちょっと時間あるね」
つばき「散歩でもするか」
〇繁華街の大通り
ユキハ「今日も晴天だね、つばき」
つばき「そうだね、ユキハ」
ユキハ「私たち、違う中学校出身で 1年の時も違うクラスなのに」
ユキハ「高校2年生になって 同じクラスになったら」
ユキハ「こんなに仲良しになっちゃったね」
つばき「うん、そうだね」
ユキハ「あ、もう映画45分前だ」
つばき「そろそろ行った方がいいね」
ユキハ「うん、そうだね」
〇映画館の座席
つばき「もうすぐ、始まるね」
ユキハ「楽しみだね」
〇映画館のロビー
ユキハ「面白かったね」
つばき「うん、最高の内容だった」
つばき「今年公開映画の中で 最高傑作だった」
ユキハ「そんなによかったのね」
〇繁華街の大通り
ユキハ「え?なになに?」
つばき「パトカーがたくさん 止まってるね」
ユキハ「ってえええ!?」
ユキハ「私とつばき以外の クラスの女子全員?」
つばき「ど、どうしたのよ?」
ユキハとつばき以外の
クラスの女子全員が
どういうわけか
パトカーに乗せられていた
ユキハ「何があったんやろう?」
つばき「意味分からないね」
〇教室
そして、その後
ユキハとつばき以外の
クラスの女子全員
停学になったのだった
停学理由は
街で集団万引きらしい