ハイパーメディアクリエイター・ナコは異世界でも溺愛される

ななん

ここが噂のファンタジーな異世界ね(脚本)

ハイパーメディアクリエイター・ナコは異世界でも溺愛される

ななん

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〇謁見の間
王子「おお、伝承の通りだ」
王子「『日出る刻、黒き髪と黒い眼を持った巫女が救世主となるだろう』」
王子「喜べ、民よ!」
王子「ついに巫女がやってきたぞ!」
柊木ナコ「え? 何?」
柊木ナコ「ここ、どこ?」

〇綺麗なダイニング
  さっきまで
  別のところにいたような・・・

〇霧の立ち込める森
騎士「女がまだいたぞ! 捕まえろ!」
柊木ナコ「えっ!?」
騎士「へっへっへ」
男「お嬢さん・・・」
王子「お怪我はありませんか?」

〇謁見の間
柊木ナコ(思い出した)
柊木ナコ(この人、 昨日助けてくれた人よね)

〇ステンドグラス

〇祭祀場

〇謁見の間
柊木ナコ(よく見ると古いのね)
柊木ナコ(お城の中って もっと煌びやかなのかと思ってた)
王子「名は何と言う」
柊木ナコ「え?」
柊木ナコ「ナコです」
王子「ミコ?」
柊木ナコ「いえ、ナコです」
王子「巫・・・女・・・?」
柊木ナコ「ナコですけど」
王子「巫女だ!」
王子「やはり巫女で間違いない!!」
柊木ナコ「人の話聞いてます?」
王子「獣だ」
柊木ナコ「・・・・・・」
王子「巫女よ」
王子「我が国の惨状を見ただろう?」

〇荒廃した市街地
王子「元は豊かな土地だったのだが」
王子「先の戦争で荒廃したっきり作物が育たぬ」

〇荒廃した市街地
村人「悪いな・・・」
村人「オレは元の国へ帰るぜ・・・」
村人「水が足りヌ」
村人「グッバい・・・」

〇謁見の間
王子「救ってくれるよな!?」
柊木ナコ「困ります」
柊木ナコ「私は救世主なんかじゃないですって!」
柊木ナコ「帰りたい・・・」
柊木ナコ(何かに夢中になっていたし)
柊木ナコ(誰か大切な人がいたような気がするのに)
王子「ミコ!!」
柊木ナコ「ミコじゃなくてナコ!」
王子「せめて番になってから帰ってくれ!」
柊木ナコ「遠慮します!!」

〇ゆるやかな坂道
  一方その頃──
  ──尋ね人──
  柊木ナコ
  155cm位 黒髪
  イイ声
  愛くるしい瞳
柊木イチゴ「ママ〜!」
柊木ニーゴ「ママ〜!」
柊木ニーゴ「どこに行っちゃったの〜!」
柊木オツト「ママ〜!」

〇謁見の間
王子「どうしても我と添い遂げてはくれぬのか」
柊木ナコ「・・・すみません」
王子「かつて我々の姿を見た巫女たちは 口々に言ったそうだ・・・」
王子「『獣人も良い』と・・・」
柊木ナコ「私は人間が良いです・・・」
王子「馬鹿にしおって!!」
柊木ナコ「してませんよ!!」
柊木ナコ(しつこいな)
柊木ナコ(よく分からないけど ここにいちゃいけない気がする)
文官「お話中失礼いたします」
文官「このお方は手放さない方がよろしいかと」
王子「何故だ」
王子「これは・・・魔力測定水晶?」

〇占いの館

〇占いの館
王子「素晴らしい魔力量だ!!」
王子「この魔力量、巫女であることの 確固たる証拠だ!」
王子「すぐに湯浴みの支度を整えよ!!」
文官「はっ」
メイド「巫女様はこちらですわ」
柊木ナコ「ええっ・・・」

〇怪しげな祭祀場
メイド「ルンルンルンルーン」
メイド「生きてて良かったですわ・・・」
メイド「まさか生きているうちに 本物の巫女様にお会いできるなんて」
柊木ナコ「あの・・・ この服は?」
メイド「伝記に書いてありますのよ」
メイド「『巫女は襟の大きい艶のある服に、ひだのある履物を身につけている』」
メイド「『婚礼や番の儀のときもこれをまとうことでより強く巫女の力が発揮される』」
メイド「──とね!!」
メイド「あ!」
メイド「待ちな!」
メイド「逃げんじゃねぇよクソガキ!!」
メイド「ふぅ」

〇牢獄
文官「巫女様にこのような無礼をお許しください」
柊木ナコ「・・・」
柊木ナコ「そう簡単には行かないか・・・」
柊木ナコ「それにしても・・・」

〇要塞の回廊

〇荒地

〇牢獄
柊木ナコ「なんか私、この雰囲気 知ってる気がするのよね・・・」
柊木ナコ(ここに来たのは初めてのはずなのに・・・)
柊木ナコ「違和感を感じる・・・」
柊木ナコ「!?」
柊木ナコ「じゃなくて・・・」
柊木ナコ「違和感を・・・覚える・・・」
柊木ナコ「!!!」

〇幻想空間
???「ナコしゃん!」
???「すごく面白かったです!」
???「続きも楽しみにしています!」
???「進捗どう?」
???「〆切もうすぐですね」
???「お互い頑張りましょう」
???「やばっ もうこんな時間」
???「今日は600字しか進まなかった」
???「明日は3000字・・・」
???「はーい」
「ただいま!」
柊木オツト「今日は 出会って13070日記念日だったな・・・」
柊木ナコ「私の・・・いた世界・・・」

〇牢獄
メイド「お湯の準備ができましたわ」
柊木ナコ「執事さん」
文官「なんですか」
柊木ナコ「退屈・・・でしょう?」
柊木ナコ「これ・・・ 私が書いた物語なの」
柊木ナコ「湯浴みしてくるので、その間 これを読んで待っていてください」
文官「ええ かまいませんよ」
文官「こ・・・これは・・・」

〇要塞の回廊
メイド「この国では 入浴中に歌を歌う習慣があるの」
メイド「今日はあたしが担当よ」
柊木ナコ「上手ね!」
柊木ナコ「私も歌っていい?」
メイド「なっ・・・」
メイド「んな・・・っ」
メイド「ウワーッ!!!!!!!!!!」
柊木ナコ「ごめんね」

〇謁見の間
王子「おう」
王子「良いな」
王子「これは美しい」
柊木ナコ「もったいないお言葉です」
柊木ナコ「ですが──」
柊木ナコ「私だけでは物足りないと思う日がいつか来るでしょう」
柊木ナコ「差し上げます」
王子「これは?」
柊木ナコ「私が作ったゲームです」

〇ハート
美少女「先輩」
美少女「先輩ッ」
美少女「もぉッ 何されても知りませんよッ」

〇謁見の間
王子「は、破廉恥なものを見せるんじゃない!!」
柊木ナコ「いらないんですか?」
柊木ナコ「筆頭魔導師に頼んで 可愛い女の子とイチャイチャするゲームを再現してもらったのに・・・」
柊木ナコ「いらないなら私が」
王子「いや、いる!!」
王子「ただし、このことは誰にも・・・」
柊木ナコ「もちろんですよ」
柊木ナコ「でも、条件があります」
柊木ナコ「私を元の世界に戻してください」
王子「それは・・・」
柊木ナコ「私はこの世界にはふさわしくありません」
柊木ナコ「お世話になりました」
王子「クッ」
柊木ナコ「大丈夫ですよ」
柊木ナコ「貴方のことを好いてくれる女の子が またすぐに現れます」
柊木ナコ「・・・いえ、少し時間がかかるかも知れませんが」
柊木ナコ「ゲームをして待っていてください」
王子「巫女・・・」
王子「巫女──────!!」

〇幼稚園
柊木ナコ「わっ」
柊木ナコ「ここは・・・」
柊木ナコ「幼稚園?」
「ママ!!」
柊木オツト「ママ!?」
「マ゛マ゛〜!!!」
柊木ナコ「やめてよ こんなとこで」
柊木オツト「ナ・・・ナコは可愛いから・・・」
柊木オツト「いつかこうなると思っていたんだ」
柊木オツト「分かっていたのに防げなかった」
柊木ナコ「もう そんなんじゃないし」
柊木オツト「ぽよ?」
柊木ナコ「信じてもらえないかも知れないけど 異世界に召喚されてたの」
柊木ナコ「いいネタがたくさんできたわ!」
柊木ナコ「早く次のお話を書きたいの」
幼稚園の先生「小説を書いてらっしゃるの?」
柊木ナコ「まぁ・・・あはは」
柊木オツト「読みます?」
柊木オツト「こんな可愛い容姿して、創作物は意外と コワコワでゾクゾクな・・・」
柊木ナコ「それ以外も書くからね!?」
幼稚園の先生「うふふ」
柊木ナコ(異世界に行ってみたかった)

〇ファンタジー世界
  体験してみたくて
  異世界モノをよく書いてたけど

〇高級住宅街
  やっぱりこっちが一番ね!
柊木ニーゴ「ぎゅーして!!」
柊木イチゴ「ぎゅー!」
柊木オツト「ぎゅぎゅ〜!」
柊木ニーゴ「なんか落ちたよ〜」

コメント

  • 感想を一言で述べると、作者(あなた)の味を感じました。

  • なこなこみこみここしたんたんなお話でした!!!(ただしかのこのこのここしたんたんになぞらえたかった人)✨😂

    展開が読めなくて、最初から最後までどーなっちゃうのぉー!?って読みました!!😂

    さすがですね✨読んでて楽しかったです💖😍

  • Xでの会話からここまで展開って……天才🤣

    セーラー服へのお着換え展開から、幼稚園、そして街中でもそのままというのがジワりますね😂

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