〇ホームセンター
先輩「おぉ～！ これは使えそうだな」
先輩「久々のホームセンターは楽しいなー」
先輩「最近ゆっくり出来なかったから尚更だな」
先輩「誰にも言ってないけど俺はDIYが好きなんだ」
先輩「まぁ言う相手がいないけどなー、ははは」
？？？「そこで何やってるんだ！」
先輩「はいぃ!?!?!?」
なほ「・・・・・・」
先輩「・・・・・・」
なほ「先輩、私です」
先輩「何だいきなり!!」
なほ「はいぃ!?!?!?」
先輩「やめて!! マジでやめて!!!」
なほ「というか、本当に何してるんですか？」
先輩「あぁ、ちょっと気分転換にな」
なほ「DIY関係ですか？ 誰にも言う相手がいない趣味の」
先輩「・・・・・・どこから聞いてた？」
なほ「『おぉ～！ これは使えそうだな』からです！」
先輩「最初からじゃないか！ 泳がせたな!?」
なほ「・・・・・・」
先輩「何でそっちが照れてんだよ！」
なほ「先輩の気持ちを表現してみました」
先輩「しなくてよし!!」
先輩「というか、そっちはどうしてここに？」
なほ「先輩に会いたくて・・・・・・」
先輩「そういうのはいいのよ」
なほ「最後まで言わしてくださいよ!!」
先輩「ダメダメ」
なほ「じゃあ、明日言わしてください」
先輩「ずっとダメだよ!?」
先輩「というか、本当にどうして？」
なほ「花を育てたいと思いまして 苗を見に来ました」
先輩「あぁ、それでか」
なほ「ギュー!!!」
先輩「何で鼻をつまんでくるんだよ!!」
なほ「こっちのハナじゃないですよ!!」
先輩「言ってないんだよ！ 勘違いしてもないんだよ！」
なほ「え？」
先輩「え？ じゃないよ！ わざとらしいよ!?」
なほ「え？」
先輩「真面目な顔すりゃ良いわけじゃないんだよ!!」
なほ「まぁまぁ、遊びはここまでにしましょう」
先輩「言っちゃったよ、遊びって・・・・・・」
なほ「早く苗を見に行きましょう！」
先輩「やっぱりそうなるのか・・・・・・」

〇お花屋さん
なほ「わ～！ どれも綺麗ですね」
先輩「そうだな」
なほ「先輩！ そこは『君の方が綺麗だよ』 でしょう！」
先輩「言わないよ！ 殆どの人が言わないんだよ！」
なほ「先輩は殆どの人に含まれていません」
先輩「言いきるんじゃない！ 『いません』 じゃないの！」
なほ「まぁいいでしょう」
先輩「何で不満そうなんだよ」
なほ「ところで、先輩は何色が好きですか？」
先輩「うん？ そうだなぁ・・・・・・青かな」
なほ「そうですか・・・・・・。 では、この青色の花にします」
先輩「いいの？ こんな決め方で」
なほ「いいんです！」
先輩「そうか。ならいいけど」
なほ「この花を先輩だと思って育てます」
先輩「真顔で何て事言ってんだよ!?」
なほ「大事に大事に可愛がってあげます」
先輩「怖い、怖いよ！ 違う花にして!?」
なほ「ギュー!!」
先輩「鼻をつまんでくるんじゃないよ！ そっちのハナじゃないわ!!」