はさみ事件簿~次女編~(脚本)
〇明るいリビング
咲良 綾「ついに・・・この時が来た」
咲良 綾「次女にはさみを与える時が!」
咲良 綾「さあ、使ってみようね~」
〇明るいリビング
ああ、記憶がよみがえる
〇明るいリビング
怖いなぁ・・・
星奈「空ちゃん」
星奈「危ないから気をつけてね」
空「知ってる!」
星奈「上手にできるかな? 持ち方はね・・・」
空「わかってる! あんまり言わないで!」
こ、これは
先輩風を吹かせてお世話をする星奈。
姉へのライバル心が刺激となり、うまく使おうとする空。
星奈「空ちゃん上手~!」
空「お姉ちゃんがするの見てたからだよ!」
わたし、なんもしなくていい・・・
いたずらの入る隙もない。
なんて楽なの~!
3歳差姉妹、万歳!
〇明るいリビング
そして・・・
咲良 綾「髪の毛落ちてない!」
咲良 綾「紙はめちゃくちゃ散らかってるけど、 髪の毛、ない!」
咲良 綾「たまにあるけど、星ちゃんの時とは段違い!」
咲良 綾「あの日のわたしにお疲れ様・・・」
わたしは、幸せをかみしめていました。
〇公園の砂場
ママ友「空ちゃんは去年七五三した?」
咲良 綾「ううん、今年やるよ。 去年はお下がりの着物がまだぶかぶかで」
ママ友「空ちゃん小柄だもんね」
咲良 綾「髪も薄くて結えそうになかったし、 しっかりのばして可愛くしたいなって」
ママ友「わかる~、うちもそれで今年にしたよ」
星奈「ママ見てー、トンネル開通したよ!」
咲良 綾「わぁ、すごい!」
空「次ブランコ乗る! ママ押してー」
星奈「星ちゃんも! 押してー」
咲良 綾「はいはい」
〇明るいリビング
咲良 綾「今日はよく遊んだね」
空「つかれた・・・」
咲良 綾「お母さんも疲れたなー、 みんなでベッドでごろんしようよ」
〇部屋のベッド
咲良 綾「・・・・・・」
咲良 綾「さっきあんなに眠そうだったのに・・・ 空ちゃんも寝ようよ~」
咲良 綾「ね~んね~こ~ね~んね~こ~」
咲良 綾「ね~んね・・・こ・・・」
〇部屋のベッド
咲良 綾「・・・空ちゃんは?」
〇明るいリビング
咲良 綾「空ちゃん?」
そう。
親は、油断してはならないのです。
問題が薄いと思える子どもこそ、
ある日突然、炸裂する。
空「・・・」
咲良 綾「・・・」
咲良 綾「え? 何? あの・・・えええええ!?」
空「ママ~! おしっこでちゃった~!」
いや、今はそっちじゃねぇ・・・
ていうか、そっちも? 合わせ技?
咲良 綾「嘘でしょ!?!?!?」
空「わああああ~ん!」
頭頂部までいってますね・・・
これ、どう修復・・・・・・
できないな・・・
短く切るしか・・・
七五三は・・・?
〇神社の本殿
七五三では、美容師さんがつけ毛など仕込んで頑張ってくださいました。
ごまかせたようでごまかせてない仕上がりでしたが、無理難題をありがとうございました。
七歳では、髪をのばしてリベンジできました。
〇空
子どものやらかしに対応する皆の汗と涙に
リスペクトと感謝をフォーエバー・・・
合せ技のところで吹きました😂
子供にとっては、体感の気持ち悪さ優先だったのかな?
上の子が下の子をちゃんと面倒みてくれるって、仲良しですねー😊✨