機械の体

無理数は無理だ〜

機械の体(脚本)

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〇殺風景な部屋
  俺は目覚めた。
ダーク「ここはどこだ?」
  目覚めたのですね、と側で声がした。
  俺は声がする方を見た。
医師「よかった。よく無事で・・」
ダーク「お前は誰だ?」
医師「私はこの病院の医師です。あなたが海岸に打ち上げられていたのを見つけ、この病院まで運んできました」
ダーク「医師・・・?そんな風には見えないが」
医師「え?そうでしょうか?」
ダーク「・・・。どこからどう見ても医師には見えないと思う」
医師「はあ・・・」
  こいつは何者だ?どう見ても医師ではないし。そういえば、こいつは病院といっていた。
ダーク「病院て言っていたが、もしかして、俺の体に何かしたのか?」
医師「それは・・・」
ダーク「何かしたのか。何をしたんだ?」
医師「この病院の院長の指示であなたを機械の体に・・・」
ダーク「機械の体・・・?お前も機械の体に見えるがそれとこれと何か関係があるのか?」
医師「え・・・?」
  そして、医師を名乗る男はこの部屋を出ていった。俺は後を追おうとしたが扉はすぐに閉ざされた。俺は医師が帰ってくるのを待った
  1分、2分、3分・・・。俺の中にある時計機能が正確な時を測った。10分、20分、30分・・・。医師は帰って来ない。
  1日、2日、3日・・・。そして、1年、2年、3年・・・。時間だけが過ぎていった。
  俺の体に何か異常を察知して俺をこの部屋に閉じ込めているのか、もうこの病院から医師たちがいなくなってしまったのか。
  その答えは分からないまま1000年の時が過ぎた。
  そして、あたりは真っ白な光に包まれた。
「よくここまで来てくれた」
ダーク「誰だ!!」
姫「私を助けに来てくれたんだろう?」
ダーク「あなたは・・・誰だ?」
姫「何を言っているんだ?お前が住む星の姫だろうが」
ダーク「姫・・・・・・・・・?」
姫「そう。私を救うため、わざわざ、星をゆく船に乗ってこの惑星まで来てくれたんだろう?」
ダーク「それは・・・。思い出せない」
姫「そうか。よくやってくれた。それでは、我々の住む星に帰ろうか」
ダーク「・・・」
  俺は感動で胸がしめつけられた。だが、涙が流れることはなかった・・・。
  (終)

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