サンタちゃんはなまけたい!

Too Funk To Die(公式)

第10話 サンタちゃんはクリスマスを救った英雄になりたい!(脚本)

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〇海
  北極点
マロウス「見てよ、ブリッツェンちゃん。 このエネルギーの塊を」
マロウス「何十年もずーっと貯め続けて、 やっとここまでになったんだよ」
マロウス「あとは、クリスマスモンスターたちからの エネルギーを捧げれば・・・」
マロウス「やっと届く・・・ボクたちの理想に」
ブリッツェン(興味ねえ・・・寒いし・・・)
マロウス「でも、もう一つだけ、仕事が残ってたね」
サンタちゃん「・・・やっと・・・着いた・・・」
マロウス「やっぱり来たか・・・ 大人しく、死んどけば良いものを」
サンタちゃん「うう・・・寒ぅ・・・」
サンタちゃん「ねーもういいから帰ろうよー」
トナカイ「最終回くらいやる気出してくださいよ 本当・・・」
マロウス「悪いけど邪魔はさせないよ」
マロウス「クリスマスはひっくり返るんだ!」
クランプ「ひっくり返る、だと・・・? どういうことだ?」
マロウス「・・・はあ。しょーがないなあ。 バカにもわかるように教えてあげる」
マロウス「ボクはね、サンタクロースになって半世紀近くになるけど、ずっと納得いってないんだ」
マロウス「だってさ、不公平だと思わない?」
トナカイ「不公平・・・?」
サンタちゃん「あ、それわたしもわかる!」
サンタちゃん「なんでわたしたちサンタはプレゼント もらえないんだろう! 不公平じゃんって!」
トナカイ「いや今はそういう話じゃなくて・・・」
マロウス「こいつ、ボクと同じことを・・・!?」
トナカイ「えっ?」

〇クリスマスツリーのある広場
  何人もの子どもにプレゼントを渡しても、
  ボクの心は満たされないまま
  当然だよね? だって、ボクは何も
  貰っていないんだから・・・

〇海
クランプ「では、「ひっくり返る」とは・・・」
マロウス「ああ。サンタがプレゼントを渡すのでは なく、サンタがプレゼントを貰う!」
マロウス「そんな新しい世界が始まるんだ!」
トナカイ「ええ・・・」
サンタちゃん「めっっっちゃいい・・・!!」
サンタちゃん「おじさん! わたしも手伝うよ! 一緒によりよい世界を作ろうね!」
トナカイ「主人公のくせに簡単に寝返るな!」
クランプ「・・・なるほどな、それで北極点か」
マロウス「その通り」
マロウス「「時間」の概念のないこの場所で使った 魔法は、過去、現在、そして未来・・・ あらゆる時間軸に適用される」
マロウス「世界の認識を「サンタこそが、プレゼントを貰う存在である」と変えてしまう魔法すらね!」
サンタちゃん「すげー!なんかよくわかんないけど、プレゼントもらえるなら何でもいいや!」
トナカイ「あなたねえ・・・」
マロウス「さあ、もういいかい? ボクは魔法の仕上げに入らなくちゃ」
クランプ「そうはさせ・・・!!」
???「ちょっと待ったー!!」
トナカイ「この声は・・・!」
ビクセン「ひどいじゃないですかマロウスさん! 私も仲間に入れてくださいよぉ〜」
トナカイ(いたんだこの人・・・)
マロウス「お前・・・久しぶりじゃんビクセン!」
マロウス「プレゼント用のお菓子をつまみ食いして、 クビにしてやって以来だね」
トナカイ(離れた理由しょーもな・・・)
マロウス「あははは、でもお前の顔で思い出したよ」
ビクセン「はい?」
マロウス「あれは傑作だったよな? ミュラ・ニコラの担当地域の家に忍び込んで」
マロウス「あいつが本物の拳銃をプレゼントしたように見せかけたのは!!」
クランプ「・・・!」
マロウス「大した男でもないくせに、 チヤホヤされてるからあーなるんだ!」
マロウス「あの一件であいつを追い出せて、 ボクは晴れて理事長に!」
マロウス「そういう意味ではあいつに 感謝してもいいのかもね!」
マロウス「あーっはっはっは!!」
サンタちゃん「おじいちゃんのこと褒めてくれるなんて、 嬉しいなぁ」
トナカイ「理解力低ぅ・・・」
クランプ「・・・被害者の子どもには?」
マロウス「あん?」
クランプ「その銃を誤射した子どもと」
クランプ「誤射されて大けがを負った子どもには ・・・何かないのか?」
マロウス「ないよ?」
マロウス「だって別にどーでも良くない? ガキの一人や二人さぁ」
クランプ「・・・ふざけるなああああ!!」
クランプ「ぐああ!!??」
トナカイ「クランプさん!?」
ブリッツェン「ガルルルル!!」
マロウス「いい子だね、ブリッツェンちゃん」
ブリッツェン(本当はこのクズの肩は持ちたくねえけど ・・・一応、飼い主だしなあ)
サンタちゃん「いいぞブリッツェンちゃん! そのままトドメだ!」
トナカイ「あなた本当に言ってる意味わかってる!?」
クランプ「弟の・・・仇を・・・!!」
マロウス「ねえクランプ、ボクが知らないとでも 思った? 君があの時の子どもだって」
クランプ「なんだと・・・!!」
マロウス「面白かったよ!? 必死になってボクを 捕まえようとしてたけど・・・」
マロウス「ぜーんぶ無駄になっちゃったね! お疲れ様!!」
クランプ「くっ・・・!!」
マロウス「そうだ、最後に弟くんの仇を取ってあげる」
マロウス「だって弟の仇って、お前だもんね」

〇黒背景
マロウス「こうやって、撃ったんだろ?」

〇海
マロウス「なっ・・・!!」
妖精2「彼らをやらせはしないむん!」
マロウス「妖精どもか! 大人しく牢屋番を やっていればいいものを・・・」
サンタちゃん「そうだよ! 邪魔しないで妖精さん!」
(この人、どっちの味方だむん・・・?)
マロウス「ええい、多少準備不足だが、 認識を変える魔法を・・・!」
マロウス「あ、あら? エネルギーが・・・」
マロウス「全部おもちゃになっとるー!?」
妖精1「貴様の悪事はここまでだむん!」
マロウス「ふざけるな!! あれを集めるのに どれだけの時間がかかったか・・・!!」
マロウス「ブリッツェンちゃん! こいつら、まとめてやっつけちゃえ!!」
ブリッツェン(えー、なんかこのムキムキ強そうだし 嫌だなあ・・・)
  ウオオオオオオオオーーー!!!
マロウス「な、何この音!?」
トナカイ「・・・さすがに、普段温厚なトナカイだって、キレることくらいありますよ」
  ドドドドドドドド!!!!!
トナカイ「特に長年、虐げられてたら、ね」
「ウオラアアアアアー!!」
マロウス「よ、よせ・・・来るな・・・」
トナカイ「トナカイと、子どもたちと・・・」
トナカイ「そして、クリスマスの痛みを おもいしれええええーーーー!!」
マロウス「うわああああー!!」
ブリッツェン「キャイン、キャイン!!」
サンタちゃん「いやああああー!!」

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コメント

  • サンタちゃん完結おめでとうございます!✨☺️🎉
    明るい気持ちになる話でとても好きなお話でした✨

    最終回でサンタちゃんの寝返りそうになったのにハラハラしたのと、子供たちの命の上で〜のセリフのところで、サンタを信じる心を奪ってただけじゃなかったのか😱と、マクロスの悪さがより一層浮き彫りになりましたね😱

    やっつけられて良かったです✨☺️面白かったです✨
    ありがとうございました✨☺️

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