サンタちゃんはなまけたい!

Too Funk To Die(公式)

第6話 サンタちゃんはキング・オブ・サンタクロースの称号を獲得したい! 前編(脚本)

サンタちゃんはなまけたい!

Too Funk To Die(公式)

今すぐ読む

サンタちゃんはなまけたい!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇研究施設の玄関前
ダッシャー「いよいよ来月に迫った、 国際レインディアスロン競技会」
ダッシャー「そろそろICGAからの代表を 決めねばならんが・・・」
ICGA職員「おはようございまーす」
ダッシャー「朝からいいサンタがいないか見ておるが、 どいつもこいつも、凡庸だのう・・・」
???「急いでください、サンタちゃん!」
ダッシャー「ん? あの、飛んでくるのは・・・」

〇空
サンタちゃん「ん〜今日はお休みにするぅ〜」
トナカイ「そんな気軽に言わないの!」
トナカイ「ほら、寝グセ直して着替えて!」
サンタちゃん「ほええ〜」
トナカイ「飛ばしますよ!!」

〇研究施設の玄関前
サンタちゃん「間に合ったー!」
トナカイ(間に合わせたんですよ、もう・・・)
ダッシャー「な、なんと・・・ トナカイに全速力で走らせながら、 身の回りの世話までさせるとは・・・」
ダッシャー「類稀なる、トナカイ繰りの才能・・・!!」
ダッシャー「お、お主!!」
サンタちゃん「えっ?」
ダッシャー「キング・オブ・サンタクロースを目指して、レインディアスロンに出てみんか!?」
サンタちゃん「なんかめんどいからいーやぁ」
トナカイ「話ぐらい聞いてあげて・・・」

〇雪山
  「レインディアスロン」とは!!
  古来より北欧に伝わる、
  サンタクロースの鉄人競技である!!
  トナカイのソリに乗った状態で、
  決められたチェックポイントを周り、
  その速さを競う──

〇古い競技場
  非常に過酷な競技のため、勝者には
  「キング・オブ・サンタクロース」の
  称号が与えられるのだ!!

〇研究施設の玄関前
ダッシャー「世界中から選抜されたサンタが一堂に 会する、国際大会がもうすぐ開かれる」
ダッシャー「一年に一度しかない機会だ! 出てみんか!?」
サンタちゃん「きちんと聞いて思ったけど」
サンタちゃん「やっぱ面倒くさそうだからパス」
ダッシャー「ええー!?」
トナカイ(結論が何一つ変わってない・・・)
サンタちゃん「てゆーか誰?」
ダッシャー「・・・ごほん」
ダッシャー「ワシはICGA専属のソリ飛行トレーナー、 ダッシャーだ」
サンタちゃん「へえー、ICGAって トナカイの職員さんもいるんだ」
ダッシャー「ワシは有能じゃからな、 ほかにはなかなかおらんよ」
ダッシャー「さて、ワシは幾人ものサンタを指導し、 中には大会で優勝した者もおったが・・・」
ダッシャー「お主ほど自在にトナカイを操っている者を見たことがない!」
ダッシャー「100年に一度の逸材だ!」
トナカイ(ほとんど僕が気を利かせてあげてる だけなんだけど・・・)
サンタちゃん「うーん、 才能があるのは自分でも認めるけどー」
サンタちゃん「わたしも忙しいからなー」
トナカイ(昨日遅くまでゲームしてて寝坊したくせに)
ダッシャー「そうか・・・残念だ」
ダッシャー「優勝賞金100万円はすべてお主に 譲ろうと思うとったのだが」
サンタちゃん「トナカイさん、 わたしたちなら優勝間違いなしだよ!!」
トナカイ「変わり身早っ!?」
サンタちゃん「だって、100万円あったら 何日グータラ暮らしてられるだろう・・・」
トナカイ「もうちょっと生産的な使い方 ないんですか・・・」
ダッシャー「ではさっそく今日から練習に入るが・・・」
ダッシャー「だんだんと慣らしていくからな、 安心しておくれ」
トナカイ(なんか優しそうなトナカイだし、大丈夫か)

〇オフィスのフロア
サンタちゃん「というわけで、 今日から特訓に入ろうと思います!」
サンタちゃん(フツーに仕事させられるより、トナカイ さんに走らせてるだけの方が、よっぽど 楽だもんね!)
クランプ「それは殊勝な心掛けだ」
クランプ「あんな過酷なの、私なら100万もらっても御免だが・・・さすがだな」
サンタちゃん「えっ」
サンタちゃん「そんなに、キツイの・・・?」
クランプ「ああ。サンタ自身の体力、頭脳、 そしてトナカイを操る能力」
クランプ「そのすべてが求められる競技だからな」
クランプ「出場した選手の半分は 棄権するという話もある」
クランプ「あまりの練習の苦しさに 精神を病むものもいると聞いたぞ」
サンタちゃん「お腹痛くなってきたかも・・・」
サンタちゃん「で、でもダッシャーさんは 優しく鍛えてくれるはず・・・」
ダッシャー「遅いぞ貴様ああああ!!」
サンタちゃん「ぎゃああああ!!??」
クランプ「ダッシャー氏は、訓練になると 急に激コワになるんだよなあ」
ダッシャー「競技会は待ってくれん! 特訓を開始するぞ!」
サンタちゃん「やだー、助けてえええ!!」

〇グラウンドのトラック
ダッシャー「レースではトナカイだけでなく、 サンタ自身の体力が肝心!」
ダッシャー「さあ、グラウンド十周!!」
サンタちゃん「うひえー!!」
トナカイ(連載始まって以来、初めてサンタちゃんが努力してるの見てる気がする・・・)

〇グラウンドのトラック
サンタちゃん「もう・・・無理・・・」
トナカイ「まだ半周しかしてませんよ!?」
ダッシャー「貴様ァ! それでも子どもたちに夢を届ける存在か!」
サンタちゃん「う~ん・・・」
トナカイ「さ、サンタちゃんしっかりー!!」
ダッシャー「ええ・・・これだけの運動で・・・?」

〇説明会場
ダッシャー「た、体力で遅れた分は頭脳で取り戻せ!!」
ダッシャー「断片的な情報から、子どもが欲しがって いるものを推理するのだ!」
女の子「わたしが欲しいのは今人気のお人形さん」
女の子「主人公のお友だちの子でね、 お父さんがお医者さんなんだー」
女の子「ショートカットの、活発な子だよ」
サンタちゃん「???」
サンタちゃん「こ、これ・・・?」
ダッシャー「ショートカット過ぎるだろ!」
サンタちゃん「う~ん・・・」
トナカイ「し、しっかりー!!」
ダッシャー「今の、倒れる要素あった・・・?」

〇雪山の森の中
ダッシャー「競技会では、木々のひしめく森の中を、 ソリで素早く抜ける場面もある」
ダッシャー「その時試されるのが、 サンタ自身のトナカイ操縦の腕!!」
ダッシャー「さあ、ワシの手綱を上手く引いて、 出口まで導いてみせよ!!」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:第7話 サンタちゃんはキング・オブ・サンタクロースの称号を獲得したい! 後編

コメント

  • はぁー!やっぱりめっちゃ好きですね!✨😆
    癒されます✨😆
    今回の話では「今の倒れる要素あった?」のツッコミが好きですね✨☺️
    覚醒モードのサンタちゃん無敵ですね!怠ける為にはなんでも頑張れるの面白いですね✨
    そして作者コメントの黒いトナカイの日記も毎回面白いですね✨太ももがご褒美!!確かにサンタちゃんめっちゃ可愛いですし良いふとももしてます✨

ページTOPへ