天食う魔界

アリクイかーちゃん

3話 伊駒 理央(脚本)

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〇黒
  時は少し戻り、大黒が伊駒に話しかける日。

〇教室
伊駒「・・・」
  どうしてこうなったのだろう
  高校2年生になっても友達と呼べる人は0人
  だけど明日私は告白されるのだろう
  大黒君に・・・
伊駒「なんで!!!?」
  大黒君が教室を去っていった10分後、
  教室は私1人になった
  だからずっと考えていたのだけど訳がわからない
伊駒「・・・考えてから20分も経ってる」
伊駒「そろそろ帰ろ・・・」
  第3話 伊駒 理央

〇学校の廊下
  大黒君が私に興味を持った理由はわからない
  だけど私が友達0人になった理由はわかる
  それは・・・私の性格だろう
  出だしをミスった

〇教室
  高校一年生の時
先生「初めてのホームルームなので自己紹介していきますよ〜」
伊駒(来た!自己紹介の時間だ)
伊駒(言うことは決まっている)
伊駒(昨日ずっと考えたからきっと成功する〜🎵)
  ぐぐぐぐぐぎゅぎゅるるうぅ・・・
伊駒「な・・・」
  緊張でお腹が痛くなってきた・・・
  ヤバい、
先生「はい、次の人〜」
伊駒「伊駒 理央です」
伊駒「よろしくお願いします」
  なんとかお腹の痛みは堪えたけど・・・
  あれ・・・私今どこまで言ったっけ?

〇学校の廊下
  自己紹介で言いたいことが言えなかった・・・
  いつか・・・誰かには伝えたい・・・私の好きな図形や足の大きさなど・・・
  そして私の性格はわからないけど完璧主義者なのかもしれない

〇教室
  自己紹介以降、私は口数が少ない人を演じ続けてしまった・・・
  あの時、お腹が痛かったのを隠したかったんだと思う。
  休み時間に好きでもない小説を読んだり黙祷をして高校生活を過ごしてきた
  本当にくだらないプライド

〇学校の廊下
伊駒「はぁ・・・」
伊駒「振り返ると本当に私ってバカすぎる・・・」
伊駒「公園に行って鳩を眺めに行くか」

〇公園の砂場
伊駒「はぁ〜」
  明日マジで告白されるんですか!?
  あの・・・全然心の準備とかできてないんですが
  大黒君・・・確か去年も同じクラスだったような

〇教室
大黒「伊駒さん・・・本好きだったりする?」
伊駒「最近好きになったかも」
大黒「もしよかったらおすすめの本を教えてほしい」
伊駒「どうして?」
大黒「読書感想文の題材にする本を探している」
  あー・・・本好きな人じゃなくてよかったー
伊駒「この本が書きやすいと思う」

〇公園の砂場
伊駒「思い出した」
伊駒「長期休み前に会話した気がする・・・」
伊駒「悪い人ではなさそうだけど」
伊駒「・・・」
伊駒「そろそろ家に帰ろう」

〇通学路
伊駒「明日どうしよう」
  ん・・・?あれって
  大黒君と・・・誰?
  コスプレしてる女?
  公園の方に行った?
伊駒「気になる」
  私は尾行することにした

〇公園の砂場
伊駒「また公園に来るなんて」
伊駒「私は何をしてるんだろう」
  2人の会話は遠くて聞こえない
  ん?青い光?
  光った後、大黒君はコスプレ女とキスしていた
伊駒「はい?」
  大黒君は悪い人かもしれません
ラフィーア「あらまぁ・・・これはいけないね」
伊駒「誰・・・ですか?」
ラフィーア「うん?私?」
ラフィーア「女神のラフィーアでーす!」
  脳みそが壊れそうだ

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