In My Dream 〜 続きは夢で 〜

暁愁

エピソード24(脚本)

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暁愁

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〇綺麗な病室
京坂康介「え? まひる!?」

〇清潔なトイレ
京坂康介「なんで俺がいるって決めつけるんだよ」
浅枝まひる「康介なら、絶対に気付いてくれるもん」
京坂康介「!」
浅枝まひる「そう、信じてる」
京坂康介「・・・・・・」
浅枝まひる「いい? 続けるよ」
京坂康介「お、おう。頑張れ、現実の俺」
浅枝まひる「一生のお願いだから聞いてちょうだい」
京坂康介「あー、えっと、右、左」
  結城は京坂に言われた通りに眼を動かす。

〇綺麗な病室
浅枝まひる「一生のお願いだから聞いてちょうだい」
京坂康介「本当に、まひるなのか?」
京坂康介「って、こっちの声が聞こえる訳ないか」
  結城の眼を見ながらモールス符号と照らし合わせる京坂。
京坂康介「えーっと、「一生のお願いだから聞いてちょうだい」。って、何を?」
浅枝まひる「今から私とないとの結婚式なの」
京坂康介「え!! 結婚式!?」
浅枝まひる「でも、ないとが大変なの」
京坂康介「・・・まじかよ・・・」
浅枝まひる「だから、お願い」
京坂康介「・・・・・・」
浅枝まひる「助けて。康介!」
京坂康介「・・・・・・」
浅枝まひる「お礼にスペシャルランチ奢るから!」
京坂康介「ほんっとにお前ってやつは」
京坂康介「死んでもわがままな奴だ」
  京坂、薬を結城の口に入れる。

〇清潔なトイレ
  気を失う結城。
浅枝まひる「ないとお!」

〇綺麗な病室
「京坂君。鍵を開けておくれ」
  京坂、鍵を開ける。
京坂康介「教授・・・ごめんなさい」
根岸辰蔵「・・・・・・」
京坂康介「俺・・・俺・・・とんでもないことしちゃいました」
根岸辰蔵「・・・・・・」
  黙って結城の元へ行く根岸。
根岸辰蔵「あ・・・り・・・が・・・と・・・う。 「ありがとう」、か」
京坂康介「うぅ・・・ごめんなさい。 ごめんなさい・・・」
根岸辰蔵「向こうの結城君に頼まれたんだろう?」
京坂康介「・・・はい」
根岸辰蔵「さすが私が認めた男だけのことはある」
京坂康介「うぅ・・・」
根岸辰蔵「ここには最初から私しかいなかった」
京坂康介「?」
根岸辰蔵「君は行きたまえ」
京坂康介「そんなこと、できません」

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