森(脚本)
〇森の中
森に入って数時間が経った
神崎 優「なあ、ユナ 森に入って結構歩いたよな」
ユナ「はい、1,2時間ほどは経っているかと」
神崎 優「それだけ歩いて まだ森が続いているのか」
ユナ「・・・はい」
神崎 優「そろそろ森を抜けてもいいと思うんだけど」
ユナ「あ、あれは」
神崎 優「?」
〇立派な洋館
目の前に立派な洋館が現れた
神崎 優「な、なんでこんな森の中にこんな立派な洋館が?」
神崎 優「それに、ここまで大きい建物なら森の外からのでも見えそうなのに ここまで近づくまで気づかないなんてことあるか?」
ユナ「まぁ、とりあえず館の人に話を聞きましょう」
神崎 優「そうだな」
コンコン
神崎 優「ごめんくださーい」
しかし反応はない
ユナ「誰も住んでないんですかね?」
コンコン
ユナ「すみませーん 誰かいませんかー」
しかし反応はない
神崎 優「中に入って見るか」
ユナ「そんな、勝手に入るのは」
神崎 優「中に人がいるなら説明すればいい」
ユナ「だ、第一鍵がかかっているかも」
ガチャ
神崎 優「鍵は・・・かかってないな」
神崎 優「入って見るか ユナは嫌なら外で待っていてくれ」
ユナ「いえ・・・一緒に行きます」
そして二人は扉を開けた
〇洋館の玄関ホール
神崎 優(く・・・暗いな)
神崎 優「すいませーん 誰かいらっしゃいませんかー」
ユナ「や・・・やっぱり誰もいないんじゃ」
その時急にパッと館の明かりが点いた
神崎 優「な・・・なんだ!?」
失礼ですが、この館に何か御用でしょうか?
〇洋館の玄関ホール
神崎 優「だ・・・誰だ!?」
???「失礼いたしました 私、この館で執事をさせていただいている 花御(ハナミ)と申します」
神崎 優「あ、いや、こちらこそすいません 勝手に館の中に入ってしまって」
花御(ハナミ)「いやいや、こんなところにある館ですから 気にもなりましょう」
花御(ハナミ)「それより、何か御用があったのではないでしょうか?」
神崎 優「あ、そうだった 俺たち、近くの町に行こうと思ってたんですが道に迷ってしまって」
花御(ハナミ)「はは、そうでしたか、この辺は道に迷いやすいですからね」
花御(ハナミ)「道を教えてもいいのですが もう、陽が落ちてきてますからね」
気づくと時間が経っており陽が暮れてきていた
神崎 優「え、そんなに時間が経っていたのか」
神崎 優「今日は野宿か」
ユナ「そ、そんな~」
花御(ハナミ)「お二人がよろしければこの館に泊まって いかれるのはどうでしょうか」
神崎 優「い、いいんですか!!」
花御(ハナミ)「ええ、部屋も空いていますし」
神崎 優「では、お言葉に甘えて」
ユナ「ありがとうございます!!」
花御(ハナミ)「ええ、ええ、では、お部屋にご案内いたしますね」