腹立つこと(脚本)
〇学校の裏門
加藤礼奈「雨・・・・・・」
加藤礼奈「傘、忘れちゃったな」
奥原祐希「礼奈、傘忘れたのか?」
加藤礼奈「あ、祐希くん・・・・・・そうなの」
奥原祐希(相合い傘のチャンス!ラッキー!)
奥原祐希「じゃあ、俺の傘に入れよ!」
加藤礼奈「え、いいの・・・・・・?」
加藤礼奈「でも、ちょっと恥ずかし・・・・・・」
そう言いながら、礼奈は祐希の傘に入る。
奥原祐希(うわ・・・・めっちゃ近い・・・・・・)
〇通学路
加藤礼奈「なんだか・・・・・・ドキドキするね」
奥原祐希「あ、ああ・・・・・・」
奥原祐希(俺の彼女可愛すぎだろ!)
加藤礼奈「あっ、ちょっと雨強くなってきた・・・・・・」
加藤礼奈「もっと近くに寄ってもいい?」
奥原祐希「お、おう・・・・・・!」
奥原祐希(や、ヤベェ・・・・・・めっちゃ近い)
奥原祐希(超可愛いな・・・・・・)
〇ゆるやかな坂道
奥原祐希「あ、雨、強・・・・・・」
加藤礼奈「ふざけんなよ・・・・・・!!!」
奥原祐希「礼奈!?」
加藤礼奈「なんでこんなに雨降るんだよ!!予報に無かっただろうが!!!」
奥原祐希(え!?れ、礼奈・・・・・・!?)
奥原祐希(いつもあんなにお淑やかで清楚な礼奈が!?)
加藤礼奈「あー!!もう!!足びちゃびちゃだし!!なんか水溜り出来てるし!!」
加藤礼奈「意味わかんねぇ!!!クソが!!」
〇ゆるやかな坂道
奥原祐希「げ・・・・・・雷っ・・・・・・!!」
奥原祐希(傘降ろさねぇと・・・・・・クソ・・・・・・ふざ──)
加藤礼奈「ふざけんなや!!!」
加藤礼奈「おかしいだろ!!天気!!!」
加藤礼奈「もう制服も濡れちゃってるし!!なんで横風吹いてくんだよ!!!」
加藤礼奈「しかも雷って・・・・・・!!!」
加藤礼奈「あ・・・・・・」
加藤礼奈「ご、ごめんね・・・・・・?」
加藤礼奈「ちょっと取り乱しちゃった」
奥原祐希「い、いや・・・・・・大丈夫・・・・・・」
加藤礼奈「そ、それより、走って帰ろ!」
加藤礼奈「あー・・・・・・上手く動かねぇし」
加藤礼奈「うおっっ!!」
加藤礼奈「くそ・・・・・・泥ついたしふざけんな・・・・・・ぶちのめすぞ」
加藤礼奈「新品の靴なのに・・・・・・!」
加藤礼奈「クソがっ!!!」
加藤礼奈「あ、「きゃっ」とかの方が可愛かったよね・・・・・・」
奥原祐希「い、いや・・・・・・」
奥原祐希(れ、礼奈ってこんなところもあるのか)
奥原祐希「な、なぁ・・・・・・俺の方が家近いし、一旦雨宿りしないか?」
加藤礼奈「いいの!?ありがと!」
〇明るいリビング
加藤礼奈「さっぱりした、シャワーまで貸してくれてありがとね」
奥原祐希(可愛いな・・・・・・)
加藤礼奈「でも、妹さんの服借りちゃって良かったの?」
奥原祐希「へーきへーき、あいつすぐ前の服着なくなるし」
奥原祐希「それより、雨止むまでゲームしようぜ!」
加藤礼奈「いいね!私ゲーム好きなんだー!」
奥原祐希(よし、これで機嫌良くしてもらおう)
〇明るいリビング
加藤礼奈「クソっ!!ラグだろ今の!!」
加藤礼奈「当たってねぇだろうが!!!」
奥原祐希「あっ、ゲームオーバー・・・・・・」
加藤礼奈「はあぁぁぁぁ!!??」
加藤礼奈「意味わかんな!!ムカツクなこれ!!」
奥原祐希「ま、まあ・・・・・・そんなに怒るなよ」
加藤礼奈「あ、ごめんね・・・・・・取り乱しすぎた」
加藤礼奈「私、今日おかしいみたい・・・・・・」
奥原祐希「ま、まあ天気悪いし──」
加藤礼奈「あのクソ雨のせいだ・・・・・・!」
加藤礼奈「さっさと止めよ!バーカ!!」
奥原祐希(・・・・・・礼奈と関わる時は、気をつけよう)
礼奈さんだって普通の人間、腹が立つこともあれば口も悪くなり感情的にもなり、素が出てしまうことだってありますよね!
でも、恋愛相手に幻想を抱きがちな思春期男子にとっては幻想が壊された感じですよねww
お年頃の男女のリアル感満載で、笑ってしまいました!
どうも既視感がすると思っていたら前の会社の同僚でこんな人(男)がいました。
普段はおとなしいのですが車に乗ると人が変わって延々クラクションを鳴らし続ける「危険な煽り屋」に…
傍から見ていると笑えますけど…
楽しませていただきました。
ありがとうございます。
女子ってどうしてこうイライラしがちなんですかねえ?! 彼女はB型かもしれないと、自分と重ね合わせてしまいました! 言い訳ですが、カワイコぶっている子よりは透明感あるということで!