4.Spirit Voice/Dancers①(脚本)
〇黒
こえがきこえた
なつかしいこえが、
き
こえ
た
〇白
???「”リスタート”」
人は、何かを失う事で立ち止まり
そして何かを得る為に、歩き出す
???「いずれ、」
???「『到達』する時を、」
楽しみにしてるよ────?
〇黒
いつだって
『深淵(そば)』にいるから、ね
〇戦地の陣営
オルコット「あ、起きた」
???「魘(うな)されてたよ、大丈夫?」
アイヤナ「アタシ、水でも持ってこよっか?✨️」
ヘレナ「⋯何この状況?」
〇先住民の村
『ミネソタ州』の特徴は
なんと言っても『水』の多さ!✨️
文字通り『1万湖の国』と呼ばれる程
水源に溢れている場所なんです!✨️
???「そんなミネソタの『秘境』─── 『ララ族の村』にようこそ!✨️」
???「って『コレ』に書いてた」
ヘレナ「『観光案内(パンフレット)』?」
オルコット「⋯全部手書きなのね」
???「『天然顔料』を細かく組み合わせて 『色んな色を表現』してるのね⋯」
???「『化学変化』、興味深いわ⋯」
アイヤナ「著者、アタシ〜✨️」
アイヤナ「名前は『アイヤナ』 ララ族の『踊り子(ダンサー)』!✨️」
アイヤナ「よろしくねぇ〜✨️」
〇先住民の村
な〜んか、よく分かんないんだけどぉ✨️
昨夜、族長(チーフ)達が
キミらの処遇どうすっかな〜って悩んでてぇ
とりま、『火炙り』止めて
『頭の皮剥ごっかな!』ってなったんだけど
???「”あなた達の『不安』は『未知』が原因”」
”故に『理解し合える環境』を創造した”
”『真の理解』に遠回りも近道も無い事を”
???「”ゆめゆめ、忘れなきよう───⋯ ”」
???「────アレ?何かあった?」
な〜んかイキナリ
”キミ達の言葉が通じるようになってね?”
首長(チーフ)「こっ、コレは────」
首長(チーフ)「『大精霊(グレイトスピリッツ)様の奇跡』じゃ!」
〇先住民の村
オルコット「ってコトで 晴れてアタシらは助かったワケね(チクチク」
首長(チーフ)「『大精霊(グレイトスピリッツ)様の奇跡』を 無下には出来んだけじゃ!(チクチク」
首長(チーフ)「ここの村人全員が! 歓迎しとる訳じゃないからな!(チクチク」
ヘレナ「⋯さっきからさ? 何チクチクしてんの?」
「『ドリームキャッチャー』」
ヘレナ「『ドリームキャッチャー』」
首長(チーフ)「『DREAM✨️CATCHER』」
〇空
別に欲しがってねーよッッ
『ドリームキャッチャー』〜〜〜ッッ
〇戦地の陣営
ヘレナ「⋯まず、目の前の事を 1つずつ整理していきましょ?」
ヘレナ「アンタ、一体全体、何者?」
ヘレナ「私たちを助けてくれた『女』と 同一人物、って事なの?」
???「申し訳ないけど、 自分の事、全然思い出せないの⋯」
オルコット「立ち回りから、『元々知見が広い人』 って感じはするのよね⋯」
???「ごめんね、役に立てそうになくて」
ヘレナ「謝る事無いわよ!」
ヘレナ「あの局面から離脱出来たのも、 先住民族から助けてくれたのも」
あなたのお陰なんだから!
???「⋯うん、ありがとう」
「『ジェーン』」
オルコット「⋯仮の名前だけど、 あなたは『ジェーン』で通す事にしましょ」
ヘレナ「何で『ジェーン』?」
オルコット「⋯」
オルコット「⋯『ジェーン・ドゥ(名無しの権兵衛)』よ」
オルコット「『ありふれた名前(ジェーン)』なら 怪しまれたりする確率も減るんじゃない!?」
ジェーン「なんだか、『今のわたし』にピッタリね」
ジェーン「ありがとう」
『ジェーン』が仲間になった
〇先住民の村
トウモロコシ粉で作った生地を
油で揚げた
『フライドブレッド』
豆と肉とキノコのスープ
アイヤナ「おあがりよ✨️」
いただきまーす!
ジェーン「コーン由来の『麩質(グルテン)』⋯ どうしたらこうサクサクに⋯」
(食事中に何言ってんだこの子⋯?)
〇先住民の村
「ごちそうさまでしたッ」
アイヤナ「良き食いっぷり〜✨️」
アイヤナ「また明日、作ってあげるね✨️」
ジェーン「『料理=化学変化』⋯ 『学び』、ありがてぇ〜⋯」
オルコット(『喜び方の琴線』が独特すぎる⋯)
ヘレナ(『美味いから』とかじゃないんだ?)
〇空
〇黒
ヘレナ「私、今まで 深く考えて来なかったんだけど⋯」
ヘレナ「私の『未来を感じる力』以外にも 『特殊な力』の存在は、分かった」
そして、アイツらの『力』は───
『規模』も『異常さ』も
私のよりも『洗練された感じ』がした
オルコット「『結社(フラタニティ)』って言ってたわね」
オルコット「そんな組織、今まで聞いた事ないけど⋯」
オルコット「まぁ、まず絶対に 『一枚岩』じゃあない事は確実ね」
オルコット「”『ああいう奴ら』がゴロゴロ居る”」
オルコット「そう考えた方が無難よ」
ヘレナ「でも、ジェーンも 『そういう力』使えるみたいだし!」
ヘレナ「『力の使い方』思い出したら 『切り札』になったりしない?」
ジェーン「自信ないけど⋯ 何とか頑張ってみる」
〇戦地の陣営
オルコット「⋯あと、再確認するけど」
オルコット「アンタは『ゴート将軍の仇を取る』」
オルコット「この方向性はブレてないって事で、OK?」
ヘレナ「当然よ」
ヘレナ「1度『BET』した勝負よ 『降りる選択肢』なんて、有り得ないわ!」
オルコット「うん」
ヘレナ「そっちの『約束』も、継続って事でOK?」
オルコット「⋯当然よ」
〇貴族の部屋
『国葬』前日
オルコット「アンタの『未来察知』」
オルコット「”正直、どこまで『先』が分かるの?”」
ヘレナ「⋯『数分先』が限界、かな」
ヘレナ「前の『劇場内の大統領達の未来』見てた時が 『現状のMAX』⋯だと思う」
オルコット「そっか」
ヘレナ「もしかして、 私に見て欲しい『未来』がある訳?」
オルコット「『探してる人達』がいるの」
懸賞金稼ぎ(バウンティハンター)
『審判のドミニク』
彼を筆頭に結成された一派
『ドミニオン・ファミリー』
〇黒
アイツらとの『因縁』を精算しない限り
アタシは死ねないのよ
〇結婚式場の前
ここが『ミネソタのどこか』なら
まずは『ミネソタ最大の街』、
『ミネアポリス』を目指しましょう
『信用出来る情報屋』を1人知ってるの
〇戦地の陣営
この村の人たちに、
迷惑、かけられないしね⋯
〇先住民の村
早めに出発準備、整えましょ
アイヤナ「んー⋯」
アイヤナ(明日は白人の『習慣』とか 『踊り』とか教えてもらおうかな⋯)
アイヤナ(そうすれば⋯)
「アイヤナ」
ロナト「白人共に『肩入れ』し過ぎだ」
ロナト「このまま続けたら 『お前の居場所』が無くなるぞ」
アイヤナ「⋯」
アイヤナ「そんなの、『み〜んな』、同じでしょ」
アイヤナ「ロナト、知ってる?」
アイヤナ「外では『産業革命』が起きてて 『銃』が工場で大量生産されてるの」
アイヤナ「それに、あと数年したら 『大陸を横切る鉄道』だって完成しちゃう」
アイヤナ「アタシ達の武器なんて 『毒矢』に『槍』に『トマホーク』よ?」
アイヤナ「極めつけには 『大精霊(グレイトスピリッツ)様の奇跡』???」
アイヤナ「”絶対、勝てる訳ないじゃん”」
ロナト「貴様、白人の肩を持つ気か?」
ロナト「『ララの民』を裏切る気か?」
アイヤナ「『違う』」
アイヤナ「『絶対に違う』」
アイヤナ「このままだと!!!」
アイヤナ「『みんな』!!『何もかも』!! 白人達に、、塗り潰されちゃうんだよ!!??」
「好きな『踊り』も!!『精霊の歌』も!!」
「『争い』ばかりしてたら!! ”何もかも途絶えてくんだよ!!!”」
アイヤナ「絶対にそんな事させない!!」
アイヤナ「『ララ族の村には価値がある』! 『無くしてしまうには惜しい』!」
アイヤナ「白人達に、、絶対そう思わせてやる!!」
ロナト「⋯アイヤナ」
ロナト「ここに来る白人、全員が⋯」
今回の侵入者みたいな
『無害な奴』とは限らないんだぞ⋯
〇戦地の陣営
「⋯」
オルコット「朝早くに、出ましょ?」
ヘレナ「うん」
〇戦地の陣営
ジェーン(トイレ⋯)
〇先住民の村
〇けもの道
〇湖畔
〇けもの道
何を意味する『歌』なのか?
何を表現する『踊り』なのか?
今のわたしには分からない
『美しくて、悲しい何か』
ということ以外は────
〇けもの道
「『こんばんは(ボン・ソワール)』」
『伯爵』「『月が綺麗な夜』ですね、『モンアミ』☆」
ジェーン、いい?
〇戦地の陣営
オルコット「怪しい人が出てきたら『こう』叫ぶのよ?」
〇けもの道
ジェーン「『変態』だァーーーーーーーーーッ!!!!!」
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
タップノベルを楽しみ過ぎているwwww
ここまでの流れを良い感じにまとめつつ、歴史的な背景までも盛り込んでおきながら、ユーモアまでブチ込んでくる🤣
ドリームキャッチャーと変態のコラボレーションは歴史に残る偉業に違いないです🤣🤣🤣
ドリームキャッチャー、、、合成音声かと思えば御本人の声でしたか😅😅😅そういう遊び心好きです
シュールさがあって
先の結末を知っているとアイヤナの思いは胸に来るものがありますね。
TapNovelトップクラスの見せ方ですよね。勉強にしかなりません。目が滑るってことが無いのですよね……視覚的にも楽しいから。
次回の引き加えオチも作ってるし恐るべし(。ŏ﹏ŏ)
ドリームキャッチャー、繰り返し聞いてしまいました。何故ボイス付きにしたのか不明ですが、とにかく笑えました。
そして今回のオープニングめちゃくちゃカッコよかった。紗掛冬葉さんの言葉選びとエフェクトのセンスが弾けてましたね。
この民族がメインストーリーとどう絡むのか。楽しみです。スティールボールランのような旅感も楽しく読ませて頂いてます。