秘密組織G-G Forest

らぶか。

絶望の過去 希望の始まり(脚本)

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〇学校の校舎
  海皇中学校に到着
鱶鰭 綺羅「待たせたな、まずっち」
増田 颯介「遅せぇよ」
鱶鰭 綺羅「すまん」
鱶鰭 綺羅「で?話ってのはなんや?」
増田 颯介「まずはここを見ろ」
鱶鰭 綺羅「やっぱりな」
増田 颯介「廃校になっている。それだけじゃない」
鱶鰭 綺羅「まだなんかあるんか?」
増田 颯介「厳密に言えば、ここは廃校になっていない。合併したんだ」
鱶鰭 綺羅「合併!?」
増田 颯介「だいたい1ヶ月前かなぁ。突然隣町の海皇第三中学校って所と合併するってなってな」
増田 颯介「先生曰く、校長が教育委員会にクビにされたんだってさ」
鱶鰭 綺羅「いや違う」
増田 颯介「は?」
鱶鰭 綺羅「ちょうど1ヶ月前、お前の言う教育委員会のトップをボコしたよ」
鱶鰭 綺羅「せやけど、教育委員会のトップは、わしの妹やった」
鱶鰭 綺羅「そう、ここは深海連合会のシマやったんや」
増田 颯介「おいおい、なんかやばい事になってきたじゃねぇか!?」
鱶鰭 綺羅「津間は分かるか?」
増田 颯介「それだったら、俺の今の担任だけど」
鱶鰭 綺羅「ちっ、あいつまだいやがったのか」
鱶鰭 綺羅「そいつ、深海連合会の幹部やで」
増田 颯介「は!?」
鱶鰭 綺羅「そんで、校長は知っとるか?そっちの」
増田 颯介「いや、知らない」
鱶鰭 綺羅「知らないことがおかしいと思わないか?」
増田 颯介「確かに思ったよ?それとこれとでどういう関係が?」
鱶鰭 綺羅「海皇第三中学校には、校長はおらん」
増田 颯介「え?どうして?」
鱶鰭 綺羅「っちゅうよりかは、隠しとるんや」
鱶鰭 綺羅「そこの学校の校長は、津間や」
増田 颯介「マジかよ、」
鱶鰭 綺羅「多分そうだ。間違いねぇ。確証はないが」
鱶鰭 綺羅「教育委員会という名のの深海連合会を動かしていたのも津間だ」
鱶鰭 綺羅「わしの妹は、トップという名のお飾りだったんや」
鱶鰭 綺羅「トップがいなくなり、教育委員会を動かすのが難しくなり、廃校にし、他校に合併した。筋が通っとるやろ?」
増田 颯介「じゃあなんで校長に?」
鱶鰭 綺羅「これも考察だか、わし捕まえるために、シマを作っとったんやろ」
増田 颯介「お前のこと相当狙ってたんだな」
鱶鰭 綺羅「まあな。母である二代目が子であるわしを利用し、金稼ぎをしようとしていたのを父である鱶鰭組の組長が止めようとしたのが原因で」
鱶鰭 綺羅「わしの取り合いになり深海連合会内での戦争が起こった」
鱶鰭 綺羅「最終的には両方死んだが、父側が勝った。ちなみに母側には津間組がついていた。お前の担任の組だ」
鱶鰭 綺羅「きっとわしを狙っていたのは、負けた恨みだろうな」
増田 颯介「まあ、難しい話があるもんだな」
増田 颯介「いい話聞けたよ。ありがと」
鱶鰭 綺羅「こっちこそだ」
鱶鰭 綺羅「それだけか?」
増田 颯介「ああ。じゃあな」
鱶鰭 綺羅「待て」
増田 颯介「?」
鱶鰭 綺羅「お前は、まだあの学校に居続けるつもりか?」
増田 颯介「そうだけど、なんだ?」
鱶鰭 綺羅「ヤクザのシマにか?」
増田 颯介「居続けたくはないけど、学校には居ないと」
鱶鰭 綺羅「だったらわしといた方がいい」
増田 颯介「は?不登校でいろと?」
鱶鰭 綺羅「通い始めたのはいつからだ?」
増田 颯介「昨日だけど」
鱶鰭 綺羅「だったら大丈夫だ」
増田 颯介「いやなにがだよ」
鱶鰭 綺羅「わしらは津間の闇を暴き切れていない」
鱶鰭 綺羅「わしは生涯追われる身になるかもしれん」
鱶鰭 綺羅「せやから、お前に協力して欲しいんや」
増田 颯介「どういうことだ?」
鱶鰭 綺羅「学校の情報集めて、津間の闇暴こうや!」
増田 颯介「まさか、俺らと一緒に情報探せと」
鱶鰭 綺羅「せや、情報屋として」
増田 颯介「情報屋は情報を提供するもんでしょ?」
鱶鰭 綺羅「そや。情報屋やりながら情報を集めるんや」
増田 颯介「あ、そゆこと?でも情報屋やっても意味無いでしょ」
鱶鰭 綺羅「依頼された時に、相手からあらゆる情報を元に依頼を受け入れるやろ?情報が手軽に手に入るんや」
増田 颯介「確かに!」
鱶鰭 綺羅「ほな、やってみたくなったやろ?津間に恨み返してやりたいやろ?」
増田 颯介「そうだな!じゃあ、やってみっかあ!」
  オォー!

〇黒
  約12年前
  事件は起きた

〇広い和室
  顔立ちが良くなったわしを見て、母は利用しようとしたらしい。
  それを父は止めようとした。
鱶鰭 秀一郎「梨沙、いい加減にしろ!」
深海 梨沙「だって、芸能界にこの子を出せば、成功するかもしれないじゃない?可愛いでしょ?」
鱶鰭 秀一郎「俺らは極道や!極道の子ってバレたらこいつが何されるかわからんやろ!」
深海 梨沙「子供は私たちの小道具なの。わかった?」
鱶鰭 秀一郎「なんのために子供作ったと思っとるんや!利用するためやない!愛でて、俺らの汚い歴史を塗り替えて欲しいからや!」
鱶鰭 秀一郎「そのために愛情を注いできたやろ?なぜや!」
深海 梨沙「分かってないわねぇ、いいわ。あんたのとこから離れれば私の好きにできるでしょう?」
深海 梨沙「これで綺羅を好きなようにできるわ」
鱶鰭 秀一郎「離婚するんやったら、綺羅を置いて離れろや!」
深海 梨沙「無駄ね、もう知らない!会長の言うことは絶対!さようなら」
鱶鰭 秀一郎「綺羅!待てやぁぁぁぁぁ」

〇黒
  こうしてわしは母に連れられ津間組の事務所に向かった

〇校長室
  わしを取られぬように、協力をお願いしに行った。

〇校長室
  一方父は、神谷組の方にわしを取り返すよう協力をお願いした。

〇歌舞伎町
  こうして2年間に及ぶ戦争が起こった。
  流石に4歳にもなりゃあ、言葉の意味もわかるようになった。
  母が悪いことをしてるってぐらいは

〇古めかしい和室
  気がついたら妹ができていた。誰の子だろうと思った。
綺羅(幼少期)「おかあさん、らぶかのおとうさんはだれ?」
深海 梨沙「津間さん分かるわよね?その人よ」
綺羅(幼少期)「!?」
  母は浮気をしていたようだ。それと同時に芸能界でわしら子供を悪用しようとしたのも分かった

〇黒
  せやけど、終わりは突然訪れるもんや
  母が殺された

〇古めかしい和室
深海 梨沙「綺、羅...」
綺羅(幼少期)「お母さん、しっかりして!」
綺羅(幼少期)「お母さん!」
綺羅(幼少期)「...」
神谷 仁「綺羅、」
綺羅(幼少期)「神谷さん!お母さんが!」
神谷 仁「それは知っている。俺らの組員が殺した」
綺羅(幼少期)「!!」
  悪いことをしていたとしても、世界で1人の母なんや。だから悲しかった。だが、もっと悲しいことがあった
綺羅(幼少期)「そういえば、お父さんは?」
神谷 仁「戦争で津間組にやられた」
綺羅(幼少期)「死んじゃったの?」
神谷 仁「ああ」
綺羅(幼少期)「・・・」
綺羅(幼少期)「なんで2人で喧嘩なんかしたの?自分のためだけに、仲良くしてれば、こんなことになんて」
神谷 仁「それがヤクザなんだ。ヤクザは気難しいんだ。綺羅は、そんな大人になるなよ」
綺羅(幼少期)「神谷さん...」
神谷 仁「羅鱶はうちで預かっておく。お前は、鱶鰭さんから紹介されたここに行け。俺が案内するからな」
綺羅(幼少期)「うん」

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