いろんなハプニング(脚本)
〇黒
前作をみていない方はそちらをご覧ください。
〇通学路
くうと「ふぅ~、まったく俺っていつもこうだよな、ホント俺のバカ!」
とか通学路を歩きながら色々自分に対しての愚痴を言っていると、聞きなれた声が隣人の子の家から聞こえてきた。
???「やば!急がないと遅れちゃう!」
くうと(ん?あれは?)
そしてくうとは、声がする隣人の子の家へ向かった。
〇綺麗な一戸建て
???「やばいやばいやばいーーーっ!」
くうと「ん?」
「たったったったっ(走る音)」
くうと「うわ!前から「サヨーリ」が!!️」
「ドンッ」という強くぶつかり、お互いに強く飛ばされてしまった。
サヨーリ「いたっ!」
くうと「いってーっ・・・、」
サヨーリ「あっ!くうとくん大丈夫!?」
くうと「うっ・・・うん大丈夫だよ・・・なんとか」
サヨーリ「もーっ!いつもそんな大げさなんだから、もういい加減我慢してよ!」
くうと「ふーっ、ふーっ・・・」
くうと「いだあぁぁあああぁ!(そうでもない)」
サヨーリ「あーーもうっ!どれだけ大げさなの!?もういい!私もう行くから!」
くうと「ヴ・・・ヴワァァァァァン!(高音)」
そうそう、くうとはエフェクトのこうかを見たり受けたりしてしまうんだけど、どうやらそうなるのはくうとだけらしい。
だからサヨーリはエフェクトが見えないので、「大げさすぎて呆れた」と思い、学校に言ったのだろう。
くうと(うっ・・・今のなんだよマジ・・・)
くうと「で?」
遠くを見ると呆れた様子で歩いているサヨーリを見つけた、が、到底追い付けそうにない。
くうと「おい、いつの間に・・・ってもうあと5分しかねぇじゃねぇか!急いで走らねぇと間に合わない!」
走ってもムダ。だって家から30分近くかかるから。
くうと「ん?今俺しかいないのに誰かしゃべった?」
やばいバレたか?
くうと「・・・・・・・・・気のせいか」
ふぅ~よかった、万事休す。
くうと((話を変えて)・・・・・・てことはサヨーリも間に合わない?)
くうと「それならサヨーリに追い付いて一緒に学校に行くか!」
いやだから追い付けないってwww
くうと「やっぱ誰かいるよな?いるよね?」
やっぱ本音がくうとに聞こえるのか。
・・・ってこれも本音か。
くうと「何をさっきからごちゃごちゃ喋ってる!そしてよく聞くとなぜか空から聞こえるぞ!もしかして神様か!?まだ生きてるからな!」
いやいや違うから。
くうと「ごちゃごちゃ」
ごちゃごちゃ
で、
このような騒動が10分ほど続き、学校は本当に遅刻確定になってしまった。
くうと「って何勝手に物語を進めてんだよ!もう行くからな!」
ふぅ~なんとか身元がバレずにすんだ・・・。
くうと「微かにだが聞こえてるぞー、身元がなんたらかんたらだって?」
まじか。
くうと「・・・・・・・・・」
あ、直った。
〇通学路
くうと「はぁ、はぁ・・・早く・・・追いつか・・・ないと・・・はぁ、はぁ・・・」
くうと「それにしてもサヨーリ・・・足・・・速すぎ・・・だろ・・・」
〇住宅地の坂道
くうと「うそだろ!?坂かよ・・・」
そう言っていると、坂の一番上まで上りきったサヨーリが歩いていた。
くうと「えっ!まてよサヨーリ!まってよ、まってくれ・・・・・・はぁ、はぁ・・・」
〇住宅街の道
それを聞いたサヨーリは少しだけ呆れた感じで小さく言った。
サヨーリ((くうとの事だから)来ないと思ってたのに、追い付いてきたの?まったく・・・・・・私ったら・・・)
サヨーリ(でも、何で私ったらくうとの事好きなのに、いつも怒ってばっかり・・・だって隣に住んでいて馴染み深いんだけど・・・)
サヨーリ(やっぱり緊張しちゃうし、(少し)タイプだし・・・)
サヨーリ「いやいや!こんなこと考えてる暇じゃない!急いで学校に行かないと!」
と言うと、また急ぎめに歩いていった。
くうと「あっ、待ってよサヨーリーーー!!」