断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい

隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

4話 味方だから敵になる(脚本)

断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい

隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

今すぐ読む

断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇巨大な城門
エウレット・ヘヌシアン「いつまで待たせる気?」
エウレット・ヘヌシアン「もう、入っていいんじゃないかしら? 侯爵の子息が、公爵令嬢を追い返すなんて出来っこないわ」
エウレット・ヘヌシアン「行きましょ ワヌゥレン、ヘン」
エレエレ・テンテンポム「公爵令嬢、招かれていない者がこの屋敷に入ることはできませんよ」
エウレット・ヘヌシアン「何度言わせるの いっかいの使用人ふぜいが──」
エレエレ・テンテンポム「居座っていただいても構いませんが、侵入された場合、侵入者として排除させていただきます」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「おいおい排除って── 物騒だな!?」
エウレット・ヘヌシアン「私を侵入者扱い? 排除ってことは殺すってことよね?」
エウレット・ヘヌシアン「そんなことが許されると思ってるの?」
エレエレ・テンテンポム「はい」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・」
エウレット・ヘヌシアン「え・・・」
エレエレ・テンテンポム「許されますよ?」
エウレット・ヘヌシアン「は・・・?」
エレエレ・テンテンポム「この屋敷には、皇帝陛下をお守りするための機密情報や開発中の兵器がございます」
エレエレ・テンテンポム「侵入者の排除は必ず行わなければならないんです そんな常識もお知りにならないのですか?」
エレエレ・テンテンポム「世間的に見れば、公爵令嬢が排除された場合、我々が批難されることはありません 公爵令嬢の自業自得と言われるだけですよ」
エレエレ・テンテンポム「お帰りになるか、居座られるか、侵入されるか、ご自由にどうぞ」
エウレット・ヘヌシアン「ま、待ちなさい!!」
エレエレ・テンテンポム「まだ何か?」
エウレット・ヘヌシアン「私はまだ侵入者じゃないし、公爵令嬢よ あなたはただの使用人 無礼なのは変わらないの」
エウレット・ヘヌシアン「だから罰を与えたわ」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「だ、大丈夫かエレエレ!?」
エウレット・ヘヌシアン「な、なんであなたがそっちを心配するのよ」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「お前こそなんなんだ こんなに邪悪な女だとは思わなかったぜ」
エウレット・ヘヌシアン「な、何言ってるのよ」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「あの女もお前も変わらねえ お前らがこれ以上あいつの平穏を壊そうとするなら──」
エウレット・ヘヌシアン「あ、あいつ?」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「エウレット、俺はお前の敵になる!! だからお前も俺の敵だ!!」
エウレット・ヘヌシアン「な、何言ってるの・・・ワヌゥレン」
エウレット・ヘヌシアン「あなたは私の味方だと・・・」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「お前は俺と同じ目的を持ってた、だから協力した 俺が味方したいのはお前じゃない」
エウレット・ヘヌシアン「ワヌゥレン私・・・ 私・・・」
エウレット・ヘヌシアン「あなたのことが好き」
エウレット・ヘヌシアン「好きよ」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「俺も・・・」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「好きになりかけてた」
エウレット・ヘヌシアン「な、何言ってるのよ!! あなたも私が好きでしょう!?」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「冷め切ったよ」
エウレット・ヘヌシアン「ワヌゥレン・・・」
エウレット・ヘヌシアン「あなたが味方でいたい人って・・・誰なの?」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「・・・・・・」
エウレット・ヘヌシアン「答えなくていいわ・・・でも最後にお願いがあるの」
エウレット・ヘヌシアン「ん・・・♡♡♡♡」
エレエレ・テンテンポム「うえ〜・・・」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「・・・・・・」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「悪いけど・・・ もう好きじゃないから」
エウレット・ヘヌシアン「私は好きなの!!」
エウレット・ヘヌシアン「んうう〜〜〜!!♡♡♡♡♡♡♡」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「あ、あぶね・・・」
エレエレ・テンテンポム「罪な男ですね・・・」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「・・・後悔してるよ」
エレエレ・テンテンポム「それより、味方したい人ってもしかして・・・」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「・・・・・・全部ルゥラッハのためだった」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「でもあの女を殺したいわけじゃなかった エウレットは殺す気満々だったみたいだけどな」
エレエレ・テンテンポム「一応、”会いたいと言っているのは、味方でいたいらしいワヌゥレン卿だけです”と伝えてきます」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「み、味方でいたいは、言わなくていい!!」

次のエピソード:5話 渡すには生ぬるい

ページTOPへ