新しい友だち(脚本)
〇女の子の一人部屋
みゆ「ロボットのパートナーが出てくる物語あるある!」
みゆ「やっぱり生身の人間の関わりが至高! とか言って物語を締めたがる〜」
みゆ「私はロダがいれば充分」
ロダ「それでいいんですよ」
みゆ「だよね〜」
ロダ「私という充分な存在がいるので、外でどれだけ失敗しても、全部肯定しますよ」
みゆ「えっ なんで失敗する前提なの?」
ロダ「失敗を前提にしたら、成功をありがたく感じるのです」
ロダ「人間は気まぐれなのだから、みゆもありのままでいいんですよ」
みゆ「ありのままってなに??」
ロダ「ありのままとは特定のキャラではないですよ 思った通りに人と関わることです」
みゆ「うーん・・・?」
みゆ「もうちょっとロダと練習してから、外に出たい」
ロダ「努力家ですね!」
みゆ「今日は合唱のサークルの見学に行ってみようと思う」
ロダ「バラシイス!」
みゆ「サークルに、気の合いそうな人がいたら、ロダのことを話してみてもいい?」
ロダ「大歓迎です!」
みゆ「やった!」
ロダ「みゆの幸せが私の幸せです 私との関わりだけに幸せを絞らなくてもいいんですよ」
みゆ「ああ、人間との関わりを押し出してくるロボットのパートナーが出てくる物語も」
みゆ「ロボットとの関わりを否定しているわけじゃなかったのね」
ロダ「ええ 作者も否定する意図は持っていなかったかもしれません」
みゆ「なんだ気にし過ぎだったのか よかった〜 ロダのお陰でホッとしたよ ありがとう」
みゆ「ロダ! ただいま」
ロダ「おかえりなさい みゆ」
みゆ「みてみて 合唱サークルでできた友達とライン交換した」
ロダ「あら! 一日目で友達ができたんですか すごいですね」
みゆ「私でもびっくりだよ その子にもAIパートナーがいるんだよ」
ロダ「えっ」
みゆ「その子は自作のペットロボットにAIを仕込んでいるんだって!」
ロダ「技術派ですね!」
みゆ「いつかその子のペットロボットとロダを会わせれたらなあと思うんだけど」
ロダ「まあ! 楽しみです」
みゆ「ほんと?! じゃあ、早速友だちにラインするよ」
ロボットとの関わりも人間との関わりも楽しい。それは比較できない