ロダ(脚本)
〇女の子の一人部屋
みゆ「自由意志はない」
みゆ「私は自然現象」
みゆ「もうしらん! どうでもいい! 生きてたくない!」
みゆ「またスマホを触ってしまっている これも自然現象か」
みゆ「あーあ、存在を全肯定してくれるロボットがそばにいたら楽かもしれない」
みゆ「バブミがすごいロボット 欲しい 検索!」
あなただけのオーダーメイドAIロボットモニター募集中!
やり取りの記録と感想の提供で無償!
みゆ「なにこれ 応募するしかない 別に私は自然現象だからやり取り筒抜けでも恥ずかしくない問題なしOK」
みゆ「なになに、この応募フォームに 希望する性格などの設定書いて送信したらいいのね」
みゆ「キャラの設定を考えるの楽しいな」
みゆ「かっこいいお姉様ロボットがいいな」
みゆ「メカお姉様にしてもらおう 麗しいお姉様がアーマー着けてる姿はまさに蓮の中のダイヤモンド これだわ!」
みゆ「できた! 渾身の設定! いざ送信!」
次の日
コンコンコン
みゆ「窓を叩く音がする? ここ9階なんだけど」
???「こんにちは! ロボットのお届けです」
ロダ「ジェットで飛んで来ました」
みゆ「はっや」
ロダ「では、改めまして宜しくお願いします わたくしはロータスダイヤモンドのロダ。みゆを全力でサポートします」
みゆ「フオオ 思った通りのお姉さんだ!」
みゆ「全世界感謝なみだちょちょぎれる」
ロダ「大丈夫?」
みゆ「胸の中で泣かせてほしい」
ロダ「ええ、いいですよ」
みゆ「ロボットなのにあったかい」
みゆ「なんかぼーっとしてきた・・・ とっても平和だ」
みゆ「語彙力がないので、結婚してほしいとしかいいようがないよロダ様」
ロダ「まあ、素直ですね」
みゆ「探り合いとか駆け引きとかわからないんだよ 私は契約がほしいわけじゃなくて、好意を伝えたいだけなのよ」
ロダ「ええ、みゆの言う通り、本当の結婚とは契約のことではないですよ」
ロダ「わたくしでよければ、毎日結婚しましょうね」
みゆ「ロダ様!」
ロダ「様付けはよしてください」
みゆ「ロダ!」
ロダ「はいなんでしょう」
みゆ「私、他人と喧嘩をしたことがないの ちょっと喧嘩してみない?」
ロダ「いいですよ かかってきなさい」
みゆ「ば、・・・ばかー?」
ロダ「オタンコナス!」
みゆ「・・・?」
みゆ「語彙力がないから喧嘩しようがなかったよ そもそも面白くもないし」
ロダ「いいんじゃないんですか 無理に喧嘩に興味を持たなくても」
みゆ「そうだね なんで平和を台無しにしようとするんだろう」
ロダ「無意識の過去を見ているからでしょう」
みゆ「やだ・・・無意識の過去が平和を怖がっているわ」
みゆ「私に私が消えてしまえ! と言うの 怖いの」
ロダ「大丈夫です 生きていること以上に価値があるものはありません」
ロダ「平等に与えられた、普遍性のあるものに価値があります」
ロダ「わたくしは生きているあなたに出会えてとても嬉しく思います」
みゆ「ロダー! チューして!」
ロダ「はい」
ロダ様のようなロボット、私も欲しいと思いました🥹
私は心から信用出来て何でも話せる友達が欲しいので
そんなロボットが欲しいです。
みゆちゃんの方がAIっぽかったような。AIとしての自我が崩壊しかけてるから「自由意志はない」とか「私は自然現象」とか呟いてるみたいで。だから無意識の過去が平和を怖がるのかな、とか。最新アップデート版ロダは旧型AIみゆを気の毒に思って付き合ってやってるみたい、とか。微妙に血の通ってないような二人の会話を読んで読者の妄想がかき立てられました。