アンドロイド美少女

郷羽 路

いらっしゃいませ(脚本)

アンドロイド美少女

郷羽 路

今すぐ読む

アンドロイド美少女
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇未来の店
店員AI「いらっしゃいませ」
店員AI「ここは『AI娘』専門店です」
店員AI「お客様の希望に合わせて」
店員AI「それ専門の『AI娘』を提供します」
店員AI「お客様のご希望は何ですか?」
ウェイトレス「ウチの店で風邪が流行って、店員が数人休んでいるの」
ウェイトレス「給仕ができる『AI娘』レンタルお願いします」
店員AI「こちらの『AI娘』はどうでしょう?」
店員AI「『メイドAI』」
店員AI「給仕は勿論、料理、掃除、何でもこなします」
メイドAI「24時間稼働できまーす」
店員AI「レンタル料金は一日千円です」
ウェイトレス「じゃあ、1週間レンタルで!」
店員AI「レンタルありがとうございます」
店員AI「背中にコードがありますので、一日1時間充電して下さいね」
ウェイトレス「はーい」
神主「巫女が欲しいのだが、購入代金はいかほど?」
店員AI「一体50万円で購入できます」
店員AI「『巫女AI』なら、こちらです」
巫女AI「(ペコリ)」
神主「いいですね、この子にします」
店員AI「ご一緒に」
店員AI「『シスターAI』」
店員AI「『尼AI』」
店員AI「も、どうでしょうか?」
神主「宗派が違うので遠慮します」
店員AI「保証期間は5年です」
「すみません」
野球少女「野球選手っています?」
店員AI「『野球AI』ならこちらです」
野球AI「ポジション何でもOKです」
野球少女「わーい!」
野球少女「次の日曜日にレンタルします!」
店員AI「お客様、公式の試合で『AI娘』の参加は禁止されています」
野球少女「え、そうなの?」
店員AI「『AI娘』は、プロの技術を忠実に組み込まれておりますので」
店員AI「人間に混じって試合することはできないのですよ」
野球少女「ウチのチーム、連敗中だから出てほしかったのに・・・」
野球AI「なら、試合の日まで僕がコーチをしよう!」
野球少女「え?」
野球AI「チームが強くなれるよう全力でサポートするよ!」
野球少女「でもレンタル料金がそんなにないよ・・・」
店員AI「未成年のお客様の場合、レンタル料金は半額になります」
野球少女「本当!?」
店員AI「『AI娘』は『人間のサポート』を優先します」
店員AI「特に少年少女は、将来性を高めるのにサポートは必要と」
店員AI「マスターから教えられました」
野球少女「そうなんだー」
野球少女「それなら5日間レンタルします」
野球少女「なんとかお小遣い足りるし」
店員AI「必要があれば、延長も可能ですので」
店員AI「ご友人とよく相談して下さいね」
野球少女「ありがとうございます!」
野球AI「さあ、青春の汗を流そう」
野球AI「僕は『AI娘』だから流せないけどね!」
店員AI「閉店の時間です」
「お疲れー」
AI科学者「充電の時間だよー」
店員AI「マスター」
AI科学者「コードを差して・・・」
AI科学者「ホイ」
店員AI「ああ・・・気持ちいい・・・」
AI科学者「さて」
AI科学者「改めまして『AI娘』の産みの親です」
AI科学者「『AI娘』の仕事は人間の生活サポートです」
AI科学者「なぜそれを作ったかって?」
AI科学者「私が美少女大好きだから!」
AI科学者「昔からアニオタで、現実にいたらいいなと願っていました」
AI科学者「必死に努力して、夢を実現させました」
AI科学者「皆様にも大好評なので、只今絶賛生産中です」
AI科学者「因みに『AI娘』との恋愛は御法度なので」
AI科学者「そういう目的の人には絶対提供しません」
AI科学者「それでは、よりよい『AI娘』ライフをお楽しみください」

コメント

  • 夢があるストーリーですね。ぜひレンタルしたいです!

  • レンタルしにくるお客さんもAIで、「ちょっと調子が悪いから私の代行をしてくれるAI貸して」とかなってきたら何が何やら収拾がつかないカオスになりそうだな〜、とか色々想像して楽しめました。

  • 一瞬、科学者もAIなのかと思ってしまいましたが、それはそれで面白いかなと☺️
    AIが便利な世の中になってきた反面、法に触れる問題も多い時代、AIが正しく人間のサポートになれるといいですね。

ページTOPへ