エピソード1(脚本)
〇葬儀場
春日屋あき「また救えなかった......」
近衛みさと「あきちゃん、来てくれてありがとう 君が来てくれたおかげで 吉晴も報われると思う」
もうすぐ吉晴は骨になる。
タイムリープ35回目でやっぱり助けられなかった。
世界を呪っても呪いきれない
春日屋あき「悔しい」
近衛みさと「あきちゃんは吉晴のこと好きだったもんな」
春日屋あき「ええ。だからこそ泣けてしまうんです」
次のタイムリープでは絶対救ってみせる。
そう私は決意した。
〇学校の廊下
近衛吉晴「そんなにジロジロ見て俺の顔に何か付いてるか?」
春日屋あき「ううん、なんでもないの」
何十回目かわからない5月19日。
あさってになれば彼は交通事故で死んで
しまう。
タイムリープの能力に気付いたのは最初に彼が死ぬ瞬間を見た時。それは一緒に帰宅途中に彼だけ車にはねられる瞬間だった。
春日屋あき「もういなくならないでよ」
近衛吉晴「どうした? 俺はいつまでもお前の近くにいるけれど?」
春日屋あき「車には気をつけなさいよ!!」
近衛吉晴「俺運動能力高いから車が突っ込んできても ヘーキヘーキ かわしちゃうもんね」
春日屋あき「......明日の夜、遊園地で遊ばない?」
近衛吉晴「いいけど、お前とだったらなんかあんまり 興奮しないな」
近衛吉晴「でもなんで夜なんだ? それ以外の時間帯でもいいじゃんか」
春日屋あき「夜はライトアップとかあって ロマンチックなの 乙女心わかってよね」
少し夜遅くまで遊べば、吉晴は夜ふかしをしてその影響で一日の行動パターンが狂って、
事故を回避できるかもしれない。
でも同様なデートを十数回は繰り返している。
遊園地は初めてだけれど。
近衛吉晴「じゃあ明日の夜7時はどうだ?」
春日屋あき「うん、それでいいよ」
近衛吉晴「お前こそ交通事故や病気に気をつけるんだぞ」
春日屋あき「私を心配して......そんな風に気を遣わなくたっていいんだよ あなたが生きてさえくれてれば私は文句ないのに」
35回も繰り返しているのに、なかなかうまく行かないのは辛いですね🥲
でもめげずに立ち向かい続けるあきの姿には愛の強さを感じました。
必ず成功して2人にはずっと幸せで居て欲しいです。
続きがとても気になります。
ループ物が大好きなのでこれからの展開が楽しみです!既に35回もループしているということは、吉晴の運命はなかなか手強いですね。あきにはぜひ最後までやり遂げて5月20日を二人で迎えてほしいです。