猫と私とムキムキマン。

ぽむ

エピソード9(脚本)

猫と私とムキムキマン。

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〇昔ながらの一軒家
あかり「でさー、そんでねー」
かいと「あっ、こんにちはー」
おばあ「あら、こんにちは。 学校の帰りかい?」
あかり「そう、もう帰るの。」
おばあ「いつも元気ねぇ。 はい、お菓子あげるよ。」
あかり「ありがとー!!! おばあちゃんのくれる手作りお菓子、いつも美味しいんだもん。」
あかり「よくさ、 人からものもらうなって言われるけど、 おばあちゃんのだけはトクベツって、 ママ言ってたし」
かいと「このあいだ、 入院してたって聞いたんですけど、 もう大丈夫なんですか?」
おばあ「あぁ、もう退院したさ。 大丈夫だよ、ありがとう」

〇公園の入り口
あかり「じゃ、またねカイト。 バイバーイ!!」
かいと「うん!また明日〜」

〇昔ながらの一軒家
  次の日・・・
ミケ「にゃーん」

〇街中の公園
あかり「おーーーーい!!! ミケやーーーい!!!」
かいと「どうしたの?」
あかり「あのね、ドアを開けたら、 飼ってたミケが逃げ出しちゃったの。 そんで探してるんだ」
あかり「三毛猫のミケだよ。 見てない?」
かいと「うーん。 見てないなぁ・・・。 一緒に探してあげるよ」
あかり「ありがとう、ミケーーー!!! どこーーーー!!!」

〇公園の砂場
「おおーーーーーい!!! ミケーーーー!!!」

〇住宅街
「おーーーーーーい!!! だれかミケ知りませんかーーーー!!!」

〇中庭
「ミケやーーーーーーい!!!」

〇公園のベンチ
あかり「ふうー」
あかり「あんなに探したのに、ミケ 見つからないなぁ・・・」
かいと「いろいろ、聞いて見たんだけどね。 どこいったんだろう。」
あかり「あっ、おじちゃーん ミケ知らない?」

〇奇妙な屋台
店主「あら〜 おじちゃんは、ないわよ。 せめて、おにーちゃんて呼んで〜」
あかり「あのね。 猫のミケがいなくなっちゃったんだけど、 見なかった?」
店主「ミケちゃん? あぁ〜知ってますよ〜」
店主「ええっ!? 知ってるの!? どこ!!!」
店主「まぁ〜その前に落ち着いて、 これを一杯、 飲んでいきなさいよ〜」
あかり「え〜 だっていっつも、 怪しいんだもん」
かいと「飲んだら教えてくれる?」
あかり「えー、ちょっとカイト やめなよ〜」
店主「大丈夫よ〜ほら〜 ゴクリ」
あかり「ぜーったいあやしいよ、あれ〜」
店主「ほら、なんともないでしょ?」
かいと「僕、飲むよ。 ゴクリ」
店主「ほら、大丈夫でしょ? そしたら、わかるはずよ。 良く見てごらんなさいよ〜」
かいと「あっ、あれ。 見えるよ。」
あかり「えっ、飲むと、何かわかるの? わかったわよ、飲むわよ。 ゴクリ」
あかり「なんか・・・みえるね」
かいと「いこう!」
  タッタッタッタッタッタッ

〇華やかな広場
あかり「あれー?」
あかり「この公園に、 こんなところ、あったんだ」
かいと「急に道が見えるようになって、 足跡🐾をたどってきたらココについたよ」
ムキムキマン「やぁ、君たち」
あかり「アナタ誰?」
ムキムキマン「ワタシは ムキムキマッチョマン。 マッチョを究極に鍛えていたら、 動物の言葉も、わかるようになったのさ」
ムキムキマン「万物自然の理というか、 森羅万象、自然の王者となるべく 身についた能力なのだろう。 レッツマッチョ!」
かいと「どういう理論・・・?」
あかり「ところでさー。 ウチのミケを探しているんだけど。 知らない?」
ムキムキマン「よし、 シロとクロよ。 ミケという猫を連れて来るのだ」
「にゃー」
  召喚〜
  呼ばれて飛び出て〜
ミケ「にゃー」
あかり「あっミケーーーー!!! 探したぞーーーー!!!」
  ぎゅううううぅ〜
ミケ「にゃ〜」
あかり「良かった〜 ありがとう、ムキムキマン!」
かいと「よかったね〜」
ムキムキマン「良かったな」
あかり「ミケ、 なんで、飛び出してったんだよ〜」
ミケ「にゃー」
かいと「あっ、また逃げた」
あかり「まてー。 ムキムキマンありがとうー」
  タッタッタッ

〇狭い畳部屋
あかり「こら、ダメだって。 脚が速いんだから、もう おばあちゃん家じゃん。 勝手に上がり込んだら、ダメだよぅー」
ミケ「にゃーん」
かいと「あっ おばあちゃんが倒れてる!!!」
あかり「大変!!!助けなきゃ!!!」
かいと「でも重くて僕たちじゃ、 動かせないや・・・ どうしよう〜」
あかり「こんな時、マッチョがいたら・・・」
  キラリラリーン
ムキムキマン「呼ばれて飛びでて、 ムキムキマン、登場〜 気道確保、心臓マッサージ 救急よーし。」
ムキムキマン「病院にマッハで運びますよ、 えいっ」

〇病室
ムキムキマン「じゃ、あとは頼んだぞ」
  マッチョトルネード〜
あかり「飛んで行っちゃった…。 ありがとう、ムキムキマッチョマン!」
おばあ「アンタたちのおかげで 助かったぞぃ」
あかり「たいしたことなくて よかったね~」
かいと「ビックリしたよ。 猫を追いかけてたら、おばあちゃんが倒れているんだもん」
おばあ「猫ちゃん、いつも来てくれるで、可愛くてねぇ。 ご飯あげてたからかねぇ。」
あかり「時々、脱走するのは、 おばあちゃんのところに行ってたからなのか〜」
おばあ「たまに猫ちゃんに会いに行って、いいかい?」
あかり「うん、わかった〜」
かいと「僕らも時々、おばあちゃんの様子見に行くよ。また、倒れてると困るもん。」
おばあ「ありがとねぇ〜 お菓子用意して待っとるよ〜」
「やったぁ〜」

〇奇妙な屋台
店主「あら〜そうなの〜 いいコ達だったのねぇ〜 よかったわ〜」
ムキムキマン「彼らの優しい心が、 奇跡を起こしたのでしょう」
ムキムキマン「さて、トレーニングだ。 シロ、クロ」
「にゃー!」
店主「マッチョも極めると すごいのねぇ〜」
店主「サテ店じまい店じまい」

コメント

  • ムキムキマンの存在感ww 子供達と猫とのハートフルな物語に、とてつもない刺激を加えてくれますね!猫様と話せるようになる
    なら、ムキムキマンを目指そうか考えてしまいました

  • お年寄りはいつ倒れてもおかしくありません。ゆえに気にかけ、大切にしなければいけないと、この作品を読み改めて痛感しました。
    個人的に突然のマッチョマンに全然動じない子供たちが良いフックになっていると思います。

  • 店主さんは対応できる年齢幅も広いのですねえ。子供たちにとっては、彼の勧めるドリンクを飲んでしまうのは少し気が引けたかもしれませんが、結果が良くてこちらも嬉しいです。

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