The Most Beautiful Thing in the World(脚本)
〇電車の中
沙織「いやー、いい結婚式だった!」
愛「ね、最初は衣装が奇抜でびっくりしたけど」
愛「ゼミ仲間にも久々に会えたし」
沙織「もはやプチ同窓会だったよね」
沙織「あ、私ここで乗り換えだわ」
沙織「またゆっくり会おー!」
愛「そうしよ! 沙織、子育てがんばってね」
沙織「愛、ありがとー!また連絡するわ!」
〇電車の座席
愛「よいしょっと・・・・・・」
愛「・・・・・・」
愛「・・・・・・」
〇不気味
涼しい顔して、
他人の結婚式に参加しやがって・・・・・・
おまえに、人の幸せを祝う権利はあるのか
不倫していたおまえが────!
愛「ごめんなさい────!!!!」
〇電車の座席
愛「ごめんなさい────!!!!」
愛「・・・・・・!!」
車内アナウンス「次はー、〇〇駅、〇〇駅・・・・・・」
愛「車両、変えよう・・・・・・」
〇地下鉄のホーム
愛「ふぅ・・・・・・」
駿「すいません、降りまーす!」
「・・・・・・あっ!!」
愛「靴の・・・・・・!」
駿「佐藤さん・・・・・・!」
愛「え?」
駿「あ、あの、席次表で名前見ちゃって」
駿「あ、僕は鈴木っていいます」
愛「あ、あぁ・・・・・・」
愛「電車・・・・・・」
駿「最寄駅、一緒だったんですね」
愛「へ?あ、あぁ・・・・・・」
駿「すごい!偶然だー」
愛「そ、そうですね、はは・・・・・・」
愛「そ、それじゃ・・・・・・」
駿「あ、待って!」
愛「?」
駿「す、すいません。急いでますか?」
駿「あの、もしよければお茶でも・・・・・・」
駿「靴のお礼が、したくて」
愛「え・・・・・・」
駿「あ、急にすいません!変なこと言って」
愛「いえ、そんなことは・・・・・・」
客「ちょっと君たち、ジャマ!」
愛「わっ・・・・・・」
駿「大丈夫ですか!?」
駿「靴が・・・・・・」
愛「完全に・・・・・・壊れましたね」
駿「これじゃ、どこにも行けない・・・・・・」
駿「はぁ・・・・・・」
愛「クスッ」
愛「ふふふ・・・・・・」
駿「!?」
愛「す、すいません・・・・・・」
愛「あの・・・・・・」
愛「靴、買いに行きます?今から」
駿「へ?」
愛「一緒に」
駿「え!いいんですか!?」
愛「たしか駅ビルに、靴売り場が」
愛「あったような、なかったような・・・・・・」
駿「あります、あります!」
駿「じゃ、付き合わせてしまって 申し訳ないけど・・・・・・」
駿「よろしくお願いします!」
〇アート
15年の体感温度
2話
The Most Beautiful Thing in the World
〇大きいショッピングモール
〇アパレルショップ
駿「うーん、どれがいいかな」
駿「靴屋さん、どれがおすすめですか?」
愛「だから、本当に靴屋じゃないですから!」
駿「冗談です」
駿「じゃ・・・・・・ほんとは何屋さん?」
愛「あぁ、仕事ですか?」
愛「教師です、小学校の」
駿「へー、すごい!」
駿「なんだか今日は色々面倒を見てもらって、 僕が生徒みたいですね」
愛「いえ、そんな」
愛「鈴木さん、は何屋さんなんですか?」
駿「僕はまだ何屋さんでもないかな・・・・・・」
駿「大学生なので」
愛「えぇっ!?大学生!?」
愛「す、すいません大きな声で・・・・・・」
愛「新郎の会社関係の席に座ってたから、 てっきり・・・・・・」
駿「小鳥遊さんの会社で、 インターンシップ生としてお世話になってて」
駿「それで今日は招待してもらったんです」
愛「へぇー、学生なのに偉いなぁ・・・・・・」
駿「そんなことないです」
駿「そうだ、ヒールのままじゃキツいですよね?」
駿「佐藤さんもどうですか?」
駿「僕、お礼にプレゼントします!」
愛「いやいや、いいですよ!」
店員「いらっしゃっせー!」
店員「今ならこちらのスニーカー!」
店員「2足ご購入で1足のお値段!!」
店員「どう?」
〇渋谷のスクランブル交差点
駿「すいません、結局半分出してもらって ・・・・・・」
愛「いえ、本当に大丈夫なので!」
愛「ほら、学生さんだし!お金は大切に」
駿「ありがとうございます・・・・・・」
駿「あの! せっかくスニーカーに履き替えたし」
駿「少し歩きませんか?」
愛「え、えっと・・・・・・」
駿「あ、もう時間も遅いですもんね」
駿「よかったら、お家の近くまで一緒に」
愛「家!?そ、それがちょっと」
駿「あ、変な意味じゃなくて、送るというか」
愛「いえ、こちらこそ、そういう意味では ────」
駿「あ、すいません!」
愛「ど、どうぞ出てください」
駿「もしもし」
駿「え?今から?何かあったの・・・・・・」
愛「それじゃ・・・・・・」
駿「あ!佐藤さん!」
愛さんの過去のトラウマが見え隠れする回ですね!何だか、単純?素直?な駿くんと相性が良さそうに感じました。靴が縁で出会い、靴が縁で2人っきりのお買い物、こういう鍵となるアイテムがあるっていいですね。