社長になってイケメンと交際するのが理想なの

ルーデンス

第十話 ハッピーな選択(脚本)

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〇病院の診察室
佐藤医師「痛かったかい?」
吉田龍平「これくらい平気さ」
佐藤医師「そうだ、いいものを持ってきてあげる」
吉田寛「龍平・・・怪我は?」
吉田龍平「大丈夫、かすり傷」
吉田寛「全く、信頼してたのに・・・子犬の方がましだ・・・もう龍平に関わるな」
川尻未歩「そ、そんな酷いわ・・・もういい」
吉田龍平「パパ、未歩おばさんを責めないで・・・僕が飛び出したから悪いんだ、それにママが亡くなって、おばさんも居なくなるなんてイヤ」

〇勉強机のある部屋
吉田寛「龍平・・・」
???「むにゃむにゃ・・・お母さん・・・」
吉田寛(やはり、母親が必要かな)

〇アパートのダイニング
吉田寛「おーい、朝ご飯できたぞ龍平」
吉田龍平「僕、要らない」
吉田寛「朝ご飯は食べる約束だろう?」
吉田龍平「未歩おばさんの食事じゃないし、友達と遊んでくる・・・そうだ未歩おばさんにこれ渡しといて」
吉田翔子「私の人生の優先順位は、龍平を育てる事よ」
吉田翔子「お願い龍平の為にも未歩さんを後添えに」
吉田寛「無理と言うもんだよな」

〇城の会議室
久保奨「次期社長に吉田寛をとの川尻社長の推薦に異議のある方はいらっしゃいますか?」
久保奨「異議なしと判断します・・・従って次期社長に吉田寛君を決定いたします」
川尻悟朗「やれやれ、肩の荷が降りたな・・・じゃぁワシはこれで退席させてもらうよ」
???「待って・・・彼は社長の亡くなった弟の息子ではないわ」
久保奨「そうでなくても、決定は覆せません」
吉田寛「まぁまぁ、久保常務・・・私は後継社長を辞任し代わりに未歩副社長を推薦します」
久保奨「よ、宜しいのですか?」
吉田寛「あぁ、少し一人になりたくてね・・・辞めようと思うんだ」
久保奨「分かりました、未歩副社長の社長昇格にご異存なければ拍手をお願いします」
久保奨「それでは未歩副社長の社長昇格が承認されましたので未歩社長から一言」
川尻未歩「ま、待って、寛」

〇屋敷の書斎
川尻未歩「ハイ、」
吉田寛「失礼します、川尻社長」
川尻未歩「寛・・・ありがとう。辞退して私を推薦してくれて」
吉田寛「社内ですから・・・そう言う呼び方は」
川尻未歩「そうだった吉田専務」
吉田寛「長い間お世話になりました」
川尻未歩「何も辞める事はないんじゃない?」
吉田寛「今まで出自を偽って来ましたし・・・私がいると川尻社長も何かとやりずらいと思いますので」
川尻未歩「それは、そうだけど・・・貴方が進んで誤魔化そうとしたわけではないでしょ」
吉田寛「龍平の事もありますし、これからは龍平の成長を第一に考えようと思いますから」
川尻未歩「分かったわ・・・少し預からして頂戴」
川尻未歩「ハイ、」
久保奨「失礼します」
川尻未歩「久保常務・・・何か?」
川尻未歩「何の真似・・・貴方まで」
久保奨「この度の件はひとえに私、久保が企てた事ですので、ケジメを取らさせていただきます」
川尻未歩「そうじゃないでしょ、うちのお父様も一枚噛んでるのよね・・・調べはついてるわ」
久保奨「いえ、その様な・・・」
川尻未歩「吉田専務も同様に辞表を出してきたけど・・・示し合わせたの?」
久保奨「いえそうではなく、むしろ吉田専務が辞めない為にも私が責任を・・・」
川尻未歩「つまり、吉田専務が辞めなければ、久保常務も辞めない・・・そういう事?」
久保奨「それはそうですが」
川尻未歩「分かった・・・とりあえず預かっておくわ」

〇野球のグラウンド
吉田寛「ハハハ、これが最後だ、しっかり球を見て取れよ」
吉田龍平「ウン」
吉田寛「OK、今日は帰ろう」
吉田龍平「そうだね!楽しかったよパパ・・・でも未歩おばさんも一緒ならもっと楽しいのに」
吉田寛「龍平は未歩おばさんが好きかい?」
吉田龍平「ウン、大好きさ」
吉田寛「そっかぁ」
吉田龍平「ねぇパパ、パパとママは未歩おばさんが嫌いなの?」
吉田寛「友達としては嫌いではないよ・・・でもねパパの仕事上でのライバルだったし、未歩おばさんがどう思っているか」
吉田龍平「ママは?」
吉田寛「最後には仲のいい友達だったように見えたけど」
吉田龍平「未歩おばさんがママになってくれたら毎日が楽しいだろうなぁ」
吉田寛「そうだね・・・さて、夕食、ハンバーグでいいかい?」
吉田龍平「わ~い・・・早く作ってパパ」
吉田寛「よしよし、龍平も手伝うかい?」
吉田龍平「勿論」

〇シックなバー
吉田寛「あっ、未歩さん・・・こっち、こっち」
川尻未歩「寛に未歩と呼ばれるの・・・久しぶりね」
吉田寛「で、ご用向きは?」
川尻未歩「私もいただこうかしら?・・・カクテルお願いします」
川尻未歩「龍平ちゃん元気にしてる?」
吉田寛「ええ、お陰様で・・・今だに未歩おばさんを恋しがって・・・いつ会えるのかって」
川尻未歩「嬉しい・・・それはそうとこの前は龍平君を怪我させてしまいごめんなさい・・・怪我の具合どうです?」
吉田寛「いえ、こちらこそ感情的になってしまい申し訳ありません・・・宜しければ暇な時遊びに来てやって下さい、龍平も喜びます」
川尻未歩「ありがとう」
吉田寛「会社の方は如何?」
川尻未歩「久保常務が一連の責任を取るって辞表をね」
吉田寛「あまり責めないで下さい・・・彼としても会社に良かれと思って取った行動ですから」
川尻未歩「まぁ、うちのお父様も絡んでいたことだしね」
川尻未歩「でも寛が辞めなければ辞表を取り下げるそうよ」
吉田寛「しかし・・・」
川尻未歩「ねぇ、取締役だけでも名を連ねてくれないかしら?・・・お父様もそれを望んでいるみたいだし」
吉田寛「でも・・・」
川尻未歩「分かった、今すぐに返事をとは言わないわ」
吉田寛「ありがとうございます」
川尻未歩「私もウイスキー、ダブルで」
吉田寛「未歩、そんな一気飲みしたら・・・」
川尻未歩「さて、これからはプライベート・・・私人生の優先順位が変わったの」
吉田寛「へぇー何に?」
川尻未歩「今では龍平君を育て上げる事にね」
吉田寛「・・・・・・」
川尻未歩「ねぇ、何時から?」
吉田寛「何の事?」
川尻未歩「私に惚れているんでしょ・・・今でも・・・バレてないと思っているの?」
吉田寛「とんでもない・・・川尻社長」
川尻未歩「もう、嫌な奴・・・本音を言ってよ!!本当は愛しているんでしょ私の事」
吉田寛「振り回されるのはもう、沢山」
川尻未歩「寛、今度で二度目よ私を捨てるの! 絶対に許される事ではないわ」
吉田寛「そうだった、龍平から未歩宛てに手紙を預かってるんだった」
  その手紙にはママになって!!と書かれてあった
川尻未歩「分かったわ、じゃぁ、社長命令・・・龍平ちゃんとウチに来なさい」

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