エロ漫画の世界に異世界転生? 〜隣の彼女がNTRれそう〜

コーヒークマ

エロ漫画異世界転生 帰り道(脚本)

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〇学校の校舎
  俺はサヤの部活が終わるのを待っていた。校門前で待ち合わせする。
佐々木弱太郎「それじゃあ帰ろうか」
山谷サヤ「うん!!」
佐々木弱太郎「えーっと、あのさバイトは辞めたのか」
山谷サヤ「うん」
佐々木弱太郎「そうか・・・・・・」
  沈黙が広がる。最初に出す話題ではなかったのかもしれない。
佐々木弱太郎「あのー、今日の数学難しくなかったか? 説明が煩雑というか」
山谷サヤ「あー!! そうだったよね。弱太郎君もそう思った!?」
佐々木弱太郎「あっ、うん」
  良かった。彼女の表情が和らいだ。
山谷サヤ「私、数学苦手だからなー」
佐々木弱太郎「数学はセンスが必要なんじゃないかって感じるよ。まあ、先生に言わせれば努力と勉強量なんだろうけど」
山谷サヤ「そうだね」
  再び沈黙が舞い降りる。こんな時、本来のこいつは彼女とどんな風に話していたのだろうか。
山谷サヤ「あのさ」
佐々木弱太郎「ん?」
山谷サヤ「最近、弱太郎君変わったよね」
佐々木弱太郎「ああ」
  ドキリとしなかったかと言えば嘘になる。でも、納得もあった。こんな風に長い間顔を合わせていれば気づかれるのも当たり前だ。
佐々木弱太郎「そうかな?」
山谷サヤ「そうだよ。前よりよく話してくれるようになったし。雫川先輩とも普通に話すしさ」
佐々木弱太郎「そうか」
山谷サヤ「前から弱太郎君は優しい人だったけどさ、今みたいに過ごしていればみんなそのことを知ってくれるよ」
佐々木弱太郎「そうだといいね」
山谷サヤ「うん!! バイト先の酒田先輩からもなんか一目置かれてるみたいな感じだったしね」
佐々木弱太郎「ははは・・・・・・」
山谷サヤ「だからさ、最近の弱太郎君、たまにすごい心配している表情してるけど多分大丈夫だよ」
  彼女がそう告げる。俺は彼女を信頼出来ずに何も伝えてこなかった。けれど彼女に伝わってしまったものもあるようだった。

〇住宅地の坂道
  いつのまにか、この道まで来ていた。
佐々木弱太郎「あのさ、山谷さん」
山谷サヤ「なに?」
佐々木弱太郎「俺の携帯電話の番号教えて欲しいんだ」
山谷サヤ「なんで!?」
  彼女は驚いたようだ。無理もない。本人が本人の電話番号を他人に教えて欲しいなど理解し難い状況だろう。
佐々木弱太郎「実は携帯電話無くしちゃって・・・・・・。しかも、電話番号も忘れちゃて。電話を鳴らして探したいんだけど────」
山谷サヤ「そうなの!? 私も探すの手伝うよ」
佐々木弱太郎「いやいいんだ。無くしたの家の中だし。家の電話で電話かければすぐ見つかるからさ」
  だから、電話番号だけ教えて欲しい。俺は彼女にそうお願いする。
山谷サヤ「分かった。えっと弱太郎君の電話番号は────」
  彼女がアイツの電話番号を告げる。俺はそれを手帳にメモした。
佐々木弱太郎「ありがとう、助かったよ。これで安心して家に帰れる」
山谷サヤ「そんな、全然いいよ」
  彼女の家の前まで来た。別れの時だ。
佐々木弱太郎「じゃあ、また明日。元気で」
山谷サヤ「うん!! また明日ね!!」

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