私の親友は怪人。

ヒラアラ

私の親友は怪人。(脚本)

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〇渋谷駅前
  2000年に入った頃、日本に突如 正体不明の怪人が現れた。
  なぜ現れたのか分からない。
  怪人は出現直後はウロウロしているだけだった。
  そのため、共存できるのではないかと期待があったが・・・
  違った。

〇荒廃した街
  怪人は急に街を壊しはじめ、街は壊滅的な状況になった
  政府は対策案を次から次へと考えた。
  そして、ついに"怪人殲滅部隊"[怪殲隊]が発足された。
  怪殲隊は警察や自衛隊の精鋭を集めた部隊であり、目的は怪人の殲滅。 隊員数は約5000人

〇散らかった部屋
「テレビ:怪人による被害は拡大し、東京壊滅も近いものと思われます!」
「21世紀最初に起こった最悪の・・・最悪の・・・」
  テレビが切れた。電波塔を襲われたかなんかだろう。
  ドタドタと走る音が聞こえてきた。
アミ「あ~!遅刻する~!」
アミ「もぅ・・・なんで起こしてくれなかったの~?」
お母さん「私はちゃんと起こしたわよ?」
アミ「起きるまで起こしてくれないと困るよ~」
お母さん「2度寝したのは誰よ!」
アミ「あ・・・」
アミ「王子様が私にプロポーズしてきて良いところだったのに・・・」
お母さん「早く学校行かないと怪人に襲われるよ!」
アミ「はいはい・・・」
アミ「ご飯は?」
お母さん「あ、用意してないわ・・・」

〇教室
アミ「間に合った~」
アカネ「アミ!良かった・・・怪人に襲われたかと・・・」
アミ「警備の人がいたから大丈夫だったよ?」
アカネ「最近学校の周りでウロウロする怪人がいるらしいから気を付けてね・・・?」
アミ「へぇ~でも怪殲隊?が倒してくれるでしょ?」
アカネ「それでいいならいいけど・・・ 気を付けてね?」
ルカ「なぁなぁ、今日の理科の宿題持ってきた?」
アミ「へ?」
ルカ「集めようと思って・・・」
アミ「持ってきてない・・・・・・」
ルカ「おいおい・・・どうすんだよ・・・」
  キーンコーンカーンコーン
  チャイムがなった。
アミ「謝らなきゃ・・・」

〇市街地の交差点
ガイル「・・・・・・・・・」

〇学校の校舎
アミ「じゃあまた明日~♪」
アカネ「バイバ~イ」
アミ「さ~て帰ろ~っと♪ あれ・・・?警備の人がいない・・・?」
ルカ「どうかしたのか?」
アミ「警備の人がいなくて・・・」
ルカ「ついていこうか?」
アミ「いや、大丈夫・・・たぶん」
ルカ「そぅか・・・」
ルカ「気を付けてな・・・?」
アミ「・・・ついてきてもらったほうが良かったのかな・・・」
アミ「でも・・・怪人なんてそういないでしょ・・・」

〇市街地の交差点
アミ「やっぱりついてきてもらったら良かった・・・」
アミ「ん?」
ガイル「・・・・・・・・・!」
アミ「((怪人・・・・・・やばい・・・だれか・・・いないの・・・?))」
ガイル「・・・・・・?」
アミ「襲ってこない・・・?」
ガイル「どう・・・した・・・んだ・・・?」
ガイル「に、逃げないのか・・・」
アミ「お、襲ってこないの・・・?」
ガイル「みんな見た目で判断する・・・」
ガイル「襲う怪人は我らの1部だ・・・」
ガイル「もともと、友好のためにやって来た・・・」
アミ「へぇ~」
アミ「本当に襲ってこない?」
ガイル「俺は怪人の落ちこぼれ・・・襲う能力なんかありゃしない・・・」
ガイル「外にいたら殺されるし・・・家に帰ったら仲間に殺される・・・」
アミ「じゃあ家に泊めてあげようか?」
ガイル「いいのか・・・?」
アミ「うん・・・お母さんこれから出張でいなくなるし」
ガイル「感謝する・・・」
アミ「警備の人来ちゃうから早く家に行かないと!」
ガイル「わ、分かった!」

〇散らかった部屋
アミ「さ、入って入って!」
ガイル「ありがたい」
アミ「あれ・・・?テレビ壊れてるじゃん・・・」
アミ「どこも繋がらない・・・」
ガイル「本当に良かったのか・・・?」
アミ「え?まぁ・・・寂しいし」
ガイル「子を置いて出張とはな・・・」
アミ「しかたないよ、それにもう1人でもやっていけるって証明しないと」
ガイル「そうなんだな・・・」
アミ「ところで名前あるの?」
ガイル「私の名は・・・ ガイル、ガイルだ」
アミ「ガイルかぁ~ よろしく、ガイルさん!」
ガイル「あぁ・・・よろしく 頼む」
アミ「さてと・・・夕飯作るからちょっと待ってて!」
ガイル「いや、私は・・・食べない」
アミ「なんで・・・?」
ガイル「栄養液しか食べれない」
アミ「栄養液・・・?」
ガイル「あぁ、吸うところはなかなかグロテスクだから見ないでくれ」
アミ「あ、は~い・・・」
  今日この夜、一番楽しく騒いでいたのはこの家だけだろう。

〇湖畔
アミ「わ~!綺麗な景色~!」
ガイル「ここはお気に入りの場所だ・・・」
アミ「こういうところ好きなんだ~」
ガイル「まぁ・・・な・・・」
アミ「ん?」
ガイル「はっ!」
部隊の人「すみません、ちょっといいですか?」
アミ「はい・・・?」
部隊の人「ここに怪人がいると通報を受けてきたのですが・・・」
アミ「え・・・?(ガイルのこと・・・?)」
部隊の人「見つけたらすぐに通報してください、お願いします!」
ガイル「すまん・・・」
アミ「追われてるの・・・?」
ガイル「俺のことかもな・・・ただ・・・」
アミ「ただ・・・?」
ガイル「俺以外にも怪人がここにいるかもしれん・・・」
アミ「え?」
ガイル「そのときは俺が守ってやる・・・落ちこぼれだが・・・」
アミ「ありがとう・・・」
アミ「あ、そろそろ部活かも! 行かないと!」
ガイル「そうか、今日は楽しかった。留守番頑張ってやるよ」
アミ「いそげ~!!」

〇湖畔
部隊の人「あの子・・・なにか知ってそうだな・・・」
サタン大佐「どうした」
部隊の人「さっき聞き込みをした女の子の眼が泳いでたので・・・なにか知っているのではないかと」
サタン大佐「そうか、徹底的に調べよ。 必ず怪人を残さず駆逐してやる・・・」
部隊の人「はい!」

〇散らかった部屋
アミ「部活疲れた~」
アミ「あれ・・・?ガイル?」
ガイル「すまん、ちょっと外に・・・な」
アミ「も~心配するじゃん!」
ガイル「すまん・・・ただ・・・」
アミ「ただ・・・?」
ガイル「いや、なんでもない・・・」
アミ「もう 寝るよ・・・」
ガイル「あぁ・・・おやすみ」
アミ「おやすみ~」

〇教室
アミ「おはよ~!」
アカネ「おは~!」
アミ「あれ・・・だれ?」
サタン大佐「私は怪殲隊 大佐のサタンです。 あなたがアミさん?」
  突然のことにアミは混乱した。
  
  で・・・
アミ「ガイルのことですか・・・?」
サタン大佐「ガイル・・・?」
アミ「あ、いや、カエル、カエル・・・」
サタン大佐「カエルではありません。怪人のことです」
アカネ「アミ~知り合い・・・?」
アミ「いや、初めてあった・・・」
サタン大佐「学校が終わったら話しかけてください。 門で待ってます」
アカネ「だれだれ?」
アミ「さぁ・・・?」
  アミにはなにか嫌な予感があった・・・
  
  そしてそれは適中した・・・

〇学校の校舎
サタン大佐「待っていましたよ」
アミ「なんの用なんですか?」
サタン大佐「本部で観てほしいものがあってね」
アミ「はい・・・」
サタン大佐「断ってもいいですが・・・その代わり何か失うことがありますよ?」
アミ「(なんなの・・・この人・・・)」
サタン大佐「さぁ行こうじゃないか!」

〇刑務所の牢屋
ガイル「クソッ・・・少し外に出てたら捕まってしまった・・・ 誰だ・・・?ここはどこなんだ・・・?」
「アミ:なんなんですか?早く家に帰らないと・・・」
「サタン大佐:まぁまぁこれを、見てください」
アミ「ガイ・・・ 怪人!?」
ガイル「出せ!ここから出せ!(アミ・・・)」
サタン大佐「まぁまぁ・・・ガイルくん・・・少し話してみたらどうだね? アミくんのことを」
ガイル「その声・・・まさか・・・」
サタン大佐「そうだとも・・・」
怪人:サタン グラウス「怪人 サタン グラウスだ・・・」
ガイル「アミに何をするんだ!」
怪人:サタン グラウス「なにも?」
怪人:サタン グラウス「ただ、君たちを捕まえて反逆者として殺し私は“サタン大佐”として君たちを処理する」
怪人:サタン グラウス「地球は怪人のものとなりいずれは宇宙へ・・・」
ガイル「アミ・・・早く逃げろ!」
怪人:サタン グラウス「怪殲隊などただのハリボテ」
怪人:サタン グラウス「本当は人類を駆逐するための怪人による部隊なのだよw!」
アミ「ガイル・・・」
ガイル「アミの命は助けてやれ! 俺は別に構わんから・・・」
怪人:サタン グラウス「この世界は自分中心だと思っているのかな? 両方殺すさ」
「!!!!!」
怪人:サタン グラウス「今頃出張のお母さんは死んでいるだろうなぁw!」
アミ「そんな・・・」
ガイル「そんなはずはない! 出張先は怪人がまだあまりいない町のはず・・・」
怪人:サタン グラウス「怪殲隊には行方不明者捜索の役割もある、 だから愚かな人々が協力してくれたよ・・・」
怪人:サタン グラウス「なんなら今から死体をみせてやろうか?」
ガイル「酷すぎる・・・」
アミ「そんな・・・」
ガイル「このクソヤロー!!」
  ガイルがサタン グラウスに一発殴りをいれて牢屋を抜け出した、
  
  サタン グラウスは倒れこみ 少し血を吐いた
怪人:サタン グラウス「グッ・・・ お、追え~!! 早くしろ~!」

〇けもの道
ガイル「大丈夫か・・・?」
アミ「うん・・・でも・・・お母さんが・・・」
ガイル「励ましになるか分からないが・・・ 俺はアイツを倒す・・・ お前は隠れていろ・・・」
アミ「いや、私も行く・・・」
ガイル「危ないんだぞ・・・」
アミ「でも・・・」
ガイル「学校に行ってろ・・・ なんとかなるさ・・・」
  ガイルは決心した。
  必ずサタン グラウスを倒すと・・・
  
  強敵サタン グラウス・・・
  
  どう戦うのだろうか・・・

〇教室
アミ「おは・・・よ・・・」
「あ、きたきた・・・ 怖い・・・怖い・・・ アミが怪人と一緒にいるって本当?」
アミ「え・・・?」
アカネ「近づかないで! 怪人!」
アミ「・・・・・・・・・」
サタン大佐「全く・・・君は! 人を殺す怪人を隠してたなんて! 犯罪だぞ! 怪人をどこへやった!」
アミ「サタン・・・グラウス・・・・・・」
サタン大佐「訳の分からないことを言うな! 早く怪人をどこへ隠したか言え!」
「ここにいるとも!」
サタン大佐「!?」
ガイル「ガイル様の登場だ・・・」
アミ「ガイル・・・」
サタン大佐「チッ・・・」
クラスのみんな「え・・・え・・・? 大佐・・・?え・・・ 先生呼んでよ!だれか呼んでよ! 怪人だ!」
ガイル「ここからは俺たちの戦いだぜ?」
怪人:サタン グラウス「ふむ・・・勝負といくか!」

〇教室の教壇
ガイル「おりゃぁ!」
怪人:サタン グラウス「ふん・・・効かんぞ・・・ もっと修行が必要だ!」
ガイル「グワァァア!」
怪人:サタン グラウス「ふん・・・俺に逆らうとこうなるんだ」
怪人:サタン グラウス「なんだ!?」
ガイル「炎斬・・・ 落ちこぼれとはいえ・・・これくらいは使えるわ・・・」
怪人:サタン グラウス「クソガッ・・・ 殺す! トリャァ!」
「ハァ・・・ハァ・・・」
怪人:サタン グラウス「・・・・・・しかし、お前には俺を倒す技がない・・・ 互角に戦えるか負けるかだ・・・」
ガイル「しかし・・・お前も同じだ・・・」
  両者とも強かった。
  
  教室はめちゃくちゃになった・・・

〇高い屋上
ガイル「逃げるとはな・・・サタン・・・」
怪人:サタン グラウス「逃げたのではない・・・ 一時的退却だ・・・」
ガイル「クソ・・・ やはり倒せない・・・」
怪人:サタン グラウス「フハハハハ! 負けを認めるか・・・?ガイル・・・」
アミ「お、お・・・おい!」
「ん?」
アミ「許さない・・・許さない・・・」
怪人:サタン グラウス「フン・・・バカめ 取りあえずこいつを殺すかな・・・」
  サタンの眼がアミに向いたとき、
  ガイルが構えた
ガイル「覚悟!!」
  サタンの断末魔が聞こえる。
ガイル「やったなアミ・・・」
アミ「倒せて良かったね・・・ でも・・・怪殲隊くるんじゃない・・・?」
  するとサイレンが聞こえる。
  怪殲隊の到着だ。
部隊の人「あ!怪人・・・!」
アミ「違う!ガイルは優しい怪人よ! 殺さないであげて!」
部隊の人「な、なにを言ってる! 銃を構えろ!」
アミ「サタンが悪い怪人! 今も死体が下にあるはず!」
部隊の人「なんだと・・・大佐が・・・?」
  すると一発の銃声が聞こえた。
ガイル「ガッ・・・」
アミ「ガイル?ガイル!」
部隊の人「無線[怪人1体を殲滅、この地区はオールクリアです]」
アミ「ガイルは良い怪人なのに・・・」
  アミは泣き崩れた、
  泣くアミの声が屋上に響いている・・・

〇綺麗なリビング
  あれから10年・・・
  怪人はまだまだ殲滅できていない。
  
  アミも新しい家に住んでいた。
アミ「ガイル・・・あれから10年だよ・・・ あの時はありがとう・・・」
アミ「お母さんも・・・また会いたいな・・・」
  きっとガイルもお母さんも見守ってくれている。
  そう信じて アミは今日も仕事に行く。

コメント

  • 途中にどんでん返しがあって、そこからの怒涛の展開が読み応えがありました。最後はハッピーエンドになるかと思ったのに残念。エピローグで力強く生きている10年後のアミの姿が見れてホッとしました。

  • 怪人ガイルみたいな良い外人が他にもいると良いですね。
    人間は怪人にいいように使われている存在が悲しいです。アミちゃんのような外人慕う人間が増えて欲しい。

  • あみちゃんがガイルと出会ったときのシーンが、後に続く二人の関係の展開をより効果的にしていてとてもよかったです。あみちゃんのような観点で人を見極め、信頼する力が必要ですね。

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