異世界転死の幽霊様

要 九十九

第十話「贈り物贈・・・呈!?」(脚本)

異世界転死の幽霊様

要 九十九

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〇豪華な部屋
キキョウ「ガーベラ様!?」
ガーベラ「キキョウ・・・」
キキョウ「・・・」
ガーベラ(目すら合わせてくれませんか・・・)
ガーベラ(先程あんなやり取りをしたばかりですし 自業自得でしょうね・・・)
神官長「そ、そうだ!キキョウ・・・」
神官長「中央都市から頂いたお菓子があるんですが 食べ・・・いや、もうなくなったんだった」
ガーベラ「し、神官長様が1人で全部食べました!」
神官長「ガーベラ!?」
神官長「私のせいにする前に 服にも付いているクッキーの欠片を払いなさい」
ガーベラ「し、失礼しました」
キキョウ「はぁ・・・ ガーベラ様は本当にもう!」
キキョウ「それで、神官長様 どういったご用件でしょうか?」
神官長「あ、そうだった」
神官長「あなたとガーベラで キラバイの町へ手紙を届けて欲しいのです」
キキョウ「私と・・・ガーベラ様に?」
神官長「そうです とても大事な手紙なので・・・」
ガーベラ「神官長様」
神官長「はい」
ガーベラ「それは嘘ですよね?」
神官長「・・・」
神官長「はぁ・・・」
神官長「やはりあなたは騙せませんか」
神官長「そうです この手紙は大事な物ではありません」
神官長「特に意味のない手紙です」
キキョウ「じゃあ、何故今のような話を?」
神官長「・・・」
ガーベラ「神官長様、お心遣い感謝致します」
キキョウ「え?」
ガーベラ「祭事まで残り14日・・・ その間、私を自由にさせる為ですよね?」
神官長「そこまで、気付きますか」
ガーベラ「神官長様との付き合いは長いですから・・・」
神官長「これでも私は、あなたには 本当に申し訳ないと思っているのです」
神官長「このまま順調に行けば、あなたならば 上級神官や神官長になっていたでしょう・・・」
神官長「ですが・・・」
神官長「ガーベラ、本当にすまな・・・」
ガーベラ「謝らないで下さい 神官長様は自分の仕事をしているだけですから」
神官長「・・・」
神官長「本来ならあなたを自由に旅させて あげたかったのですが」
神官長「上への報告もある以上 どうしようもありませんでした」
神官長「せめてその役目をキキョウにやらせる という形で納得しては貰えたのですが・・・」
ガーベラ「神官長様、改めて感謝申し上げます」
神官長「ガーベラ・・・」
神官長「祭事まで、目一杯思い出を作りなさい」
ガーベラ「はい」
  そして、私の思い出作りの旅が始まった・・・

〇英国風の部屋
  前回のあらすじ・・・
  犬様に直接、事情を聞いて
  異世界犬の可能性を見出す一同
  話を聞いても結局、喋れる理由は
  分からなかったが
  異世界から来たならと、神官様が
  『ギフト』という単語を呟い・・・た?
アキラ「ぎふ・・・と・・・?」
ガーベラ「はい」
アキラ「何ですか、それ?」
ガーベラ「太陽神様が、こちらに来てくれた 異世界人の方へ、お礼として下さる贈り物です」
アキラ(お礼?)
アキラ「そのギフトなら、犬さんみたいに 喋れるようになるんですか?」
ガーベラ「はい!その可能性はあると思います! これも以前に読んだ・・・」
ガーベラ「異世界人シリーズ2 ゴブリンでも分かる異世界人の知識ですが」
アキラ「それ2冊目出てたの!?」
ガーベラ「はい!異世界人シリーズは人気で 今は、100巻まで出てます!」
アキラ「紛うことなき超人気タイトル!」
ガーベラ「この世界の住人からすれば 幽霊様達の世界は夢みたいなものですからね」
ガーベラ「私も大好きなシリーズです!」
アキラ(もしかして、ガーベラさんからたまに出てくる 謎の異世界知識は、その本が原因なんじゃ?)
アキラ「その話も気になりますけど、とりあえず ギフトについて詳しく教えて貰えませんか?」
ガーベラ「分かりました! 全て本に書かれていた内容ですが・・・」
ガーベラ「ギフトはこちらの世界への転生、又は転移を 選んでくれた異世界人の方に贈られる物で」
ガーベラ「太陽神様から武器や才能、能力などを 1つだけ貰えるみたいです」
アキラ「武器や才能に、能力?」
ガーベラ「はい」
ガーベラ「ギフトは異世界人の方が望むものに ある程度近付けるらしいのですが」
ガーベラ「結局どんなギフトになるかは 生み出してから初めて分かるみたいです」
アキラ(ガチャみたいな感じかな?)
ガーベラ「例えば、竜すら一撃で倒す大剣を貰ったり」
ガーベラ「転生した際に 生まれつき魔法の才能を持っていたり」
ガーベラ「能力については異世界人シリーズにも あまり詳しくは書かれていなかったのですが」
ガーベラ「この世界に来た瞬間から 強力な炎魔法が使えたり」
ガーベラ「他にも特殊な条件下で 使えるようになる能力もあるみたいです」
アキラ(要するに、異世界人はこの世界の人から見ても 驚くような能力や才能、武器を貰える感じか)
アキラ(俺の頭の中にある知識でも 異世界転生や転移ものの物語では)
アキラ(転移や転生した主人公が何かしら特別な能力を 貰ったり、持っているのが定番みたいだけど)
アキラ「・・・」
アキラ(あれ?もしかして・・・)
アキラ「ガーベラさん 気付いた事があるんですが・・・」
ガーベラ「はい」
アキラ「俺の、この状態って そのギフトって奴だったりしませんか?」
ガーベラ「・・・」
ガーベラ「あの、幽霊様? これを言うのは大変心苦しいのですが・・・」
ガーベラ「むしろ弱くなってません?」
アキラ「忌憚なき意見!」
アキラ「いきなり正論のナイフを 人の心に突き立てないで下さいよ」
ガーベラ「今の幽霊様は普通の人には 見えないですし、声も聞こえません」
ガーベラ「しかも、石や縄には触れられても 人には触れられません」
ガーベラ「やはり弱くなってますね」
アキラ「二度も刺した!?」
アキラ「ガーベラさん何か少しずつ 俺に対して容赦なくなってません?」
ガーベラ「そ、そんな事はありません」
ガーベラ「ただそろそろ少しぐらい 打ち解けてもいいかなと思っただけです!」
アキラ「それならいいですけど・・・」
アキラ(うん?)
アキラ(そもそも何で石や縄には触れるのに 人には触れないんだ?)
アキラ(なのに、あの怪しい奴がいきなり投げてきた ナイフは体をすり抜けてたよな?)
アキラ(石や縄が触れるんだったら、あの時だって ナイフが胸に突き刺さってないと・・・)
アキラ(それに透けてはいても 地面を歩いている感覚だってあるし)
アキラ(俺は今どうなってるんだ?)
ガーベラ「幽霊様?」
アキラ「あっ、ごめんなさい」
ガーベラ「とりあえずですが・・・ ギフトは持ち主を強化するものらしいので」
ガーベラ「幽霊様の現在の状態とは無関係だと思います」
アキラ「そうですか・・・」
ガーベラ「犬様はギフトについて 何か聞きませんでしたか?」
いぬ「うーんとねー」
いぬ「なんかね」
いぬ「おねーさんがいうにはね」
いぬ「ねがったことをすこしだけ みじかいじかんかなえてくれるんだって」
アキラ「願った事を少しだけ短い時間叶えてくれる?」
アキラ「それって・・・」
アキラ「最強じゃね!?」
ガーベラ「もしかして・・・ あの方達から逃げたのもその力で?」
いぬ「うん」
いぬ「でもねー」
いぬ「そのあとも たくさんたくさんねがっても」
いぬ「なにもおきなかったんだー」
いぬ「みんなのやくにたてなくて ごめんねー」
ガーベラ「そんな事は気にしなくていいんですよ」
ガーベラ「私が望んでやった事ですから」
アキラ「俺もそうです」
アキラ「でも、それなら何で 犬さんは喋れるようになったんでしょう?」
いぬ「あのねーさっきね」
いぬ「あのばしょでしろいおねーちゃんが いってたことばをおもいだしたの」
いぬ「それでね みんなとしゃべれたらなーっていまねがったら」
いぬ「こうなったの」
ガーベラ「確かに、牢屋の中で犬様と 直接喋れたらと話しました」
アキラ「今その願いが叶ったって事は」
アキラ「願った事を少しだけ、短い時間叶えてくれるが 連続で使うことは出来ないって感じですかね?」
アキラ(いや、ちょっと待って!条件付きとはいえ それって、俺より犬さんの方が)
アキラ(圧倒的に強くないか・・・?)

〇英国風の部屋
アキラ(みんなもう寝たみたいだな)
アキラ「ミ、ミカノチさん!?」
ミカノチ「シズカにするネ 神官と犬が起きるヨ」
アキラ「ご、ごめんなさい」
アキラ「ミカノチさんはどうしたんですか?」
ミカノチ「カエッテ来たら話したい事があるって言ったネ」
アキラ「あぁ、そう言えばそうでした!」
アキラ「それで、その話っていうのは?」
ミカノチ「幽霊ハ・・・」
ミカノチ「ナンで生きてるネ?」
アキラ「辛辣過ぎる!」

〇中東の街
アキラ「辛辣過ぎる!」
アキラ「俺、何かミカノチさんを 怒らせるようなことしましたっけ?」
ミカノチ「・・・」
アキラ「・・・」
???「次の目標を確認・・・」
  続く・・・

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