We need The Another HERO

九龍

戦いの夢の真実(脚本)

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九龍

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〇モヤモヤ
  もう何度も同じ夢を見た気がする・・・
  とてもかっこいいけど、怖い夢

〇魔界
魔神バイドス「時は満ちた・・・」
魔神バイドス「今こそ神の鉄槌を下す時! 地上の邪念を浄化せんとする時・・・!」
ディグシルバー「ヘンッ!」
骸嗎(ガイマ)「神の鉄槌だと・・・!? 笑わせるな!」
ゼフィーラ「貴様にその様な権利は無い!」
ゲルバーグ「クハハッ!バカ共め! もう遅いわ!」
ゲルバーグ「我らがバイドス様が遂にそのお力を解き放つ時が来たのだ!」
ゲルバーグ「この星の命全てが無へと還る運命は変えようがないわ!」
骸嗎(ガイマ)「黙れ外道共ォ!」
ディグシルバー「遅くなんかねぇ! 俺達が絶対に止めてみせる!」
ゼフィーラ「バイドス!決着の時だ!」
ゲルバーグ「フンッ 救世主気取りが3体揃った所で!」
ゲルバーグ「かかれ!! ザーゴ共!」
戦闘員ザーゴ「バイドス様には触らせん!」
ディグシルバー「雑兵がぁ!!」
戦闘員ザーゴ「ぐあぁあーー!」
ゲルバーグ「チィ! 洒落臭い!」
骸嗎(ガイマ)「我が刃が見切れるか!?」
骸嗎(ガイマ)「飛翔烈洸! 獣裂破!」
ゲルバーグ「グオオ! おのれぇ〜・・・」
ディグシルバー「今だ!ゼフィーラ! バイドスを討て!」
骸嗎(ガイマ)「此奴らは我らが食い止める!」
ゼフィーラ「ああ!」
ゼフィーラ「バイドス! これ以上の暴挙は許さん!」
魔神バイドス「フ・・・愚かな」
魔神バイドス「貴様とて無に帰す命の1つに過ぎん・・・」
ゼフィーラ「やらせない!」
ゼフィーラ「パシオンボルケイナー!!」
魔神バイドス「ヌゥ!小癪な!」
魔神バイドス「滅せよ!」
ゼフィーラ「グッ!!」
ゼフィーラ「うおぉー!!」
魔神バイドス「ヌウゥ!」
ゼフィーラ「オォーー!!」
魔神バイドス「・・・!!」
骸嗎(ガイマ)「!!」
ディグシルバー「うお!」
ゲルバーグ「な!?」

〇黒背景
「レイヤ、起きろレイヤ」
「起きろコラー!!」

〇男の子の一人部屋
レイヤ「!」
レイヤ「わあぁ!」
ミレイ「起きろ寝坊助」
ミレイ「校門閉まっちゃうぞ!」
レイヤ「ミレイ姉さん・・・」
レイヤ「うぅ、行きたくないよぅ」
ミレイ「バカ言うんじゃない全く」
レイヤ「だってぇ〜・・・」
ミレイ「なぁレイヤ?」
ミレイ「今日は何か夢見なかったか?」
レイヤ「!」

〇明るいリビング
レイヤ「それでねそれでね! 本当にカッコいいんだから!」
レイヤ「ヒーローの3人皆強いんだよ!」
ミレイ(この話振ればすぐ起き出すんだから)
レイヤ「悪い手下達も蹴散らしてね」
レイヤ「凄く怖い魔神にだって全然負けてないんだ!」
レイヤ「TVのヒーローより全然凄いよ!」
レイヤ「でもやっぱり今日も決着は付かなかったな」
ミレイ「良かったじゃないか またその夢見れて」
レイヤ「うん この夢ならいつもよく覚えてるんだけど」
レイヤ「やっぱり一年より前の事は何1つ思い出せないんだ」
ミレイ「レイヤ・・・」
レイヤ「姉さん、何でもいいよ 一年以上前の事話してよ」
レイヤ「何か思い出せるかもしれない」
ミレイ「レイヤ、思い出すって事はな・・・」
ミレイ「良い事だけじゃなく、本当に辛い事も全て思い出すって事なんだ」
ミレイ「無理に思い出す事は無い これから沢山作ろう、楽しい記憶を」
レイヤ「・・・うん」
レイヤ(いつもそうだ)
レイヤ(姉さんは僕の無くなった記憶について何も話してくれない)
レイヤ(一体何を隠してるの?)

〇開けた交差点
ミレイ「じゃ、行って来な!」
レイヤ「う〜ん」
ミレイ「何だ?まだいじめられてんのか?」
レイヤ「覚えてない事が多いから」
レイヤ「せめて僕も強かったら、あんな奴・・・」
ミレイ「レイヤ、ただ喧嘩に勝てれば強いなんて間違いだ」
レイヤ「え?」
ミレイ「そこに正しさがあって初めて強さは成り立つ」
ミレイ「それは忘れるな」
レイヤ「正しさが、あって?」
ミレイ「頑張れよ♪」

〇渡り廊下
レイヤ「うぅ〜」
ナチ「聞いてんだけど〜? 1+1は何だ〜?」
ナチ「転入して来てどんだけ経つよ? 未だ勉強もまともに覚えらんねえで」
レイヤ「あっ」
カキタ「お前こんなでいいと思うの?」
レイヤ「うっ」
サトウ「何とか言えよ!」
レイヤ「っ!」
ナチ「意気地なし!グズ!!」
レイヤ「!」
ナチ「へへっ」
レイヤ「・・・」
レイヤ「いい加減に・・・」
ナチ「あ?」
レイヤ「しろぉ!!」
ナチ「だっ!!」
ナチ「いで!」
サトウ「は!?」
レイヤ「はあ、はあ」
レイヤ「こいつ、よくも今まで・・・」
ナチ「うっ!」
レイヤ「!」
レイヤ(そこに正しさがあって強さは成り立つ・・・)
レイヤ「・・・もう、しないか?」
ナチ「は?」
レイヤ「もうしないか?って言ってんだよ!!」
ナチ「!!(コクコクコク)」

〇教室
担任教師「レイヤ君どういう事? ナチ君転ばせて脅したって」
レイヤ「う・・・」
担任教師「サトウ君にカキタ君も見てるのよ?」
レイヤ「うぅ〜」
ナチ(ひひっ)
級友a「先生!それ逆だよ」
ナチ「なっ」
レイヤ「!?」
担任教師「エ?」
級友b「そうだよ!ナチ君がいつも虐めてたよ」
級友b「レイヤ君が記憶喪失だからって」
級友c「もう見てらんないよォ」
級友d「レイヤは殴る寸前でやめたんだぜ」
級友a「そ!レイヤ本当偉いよ!」
レイヤ(みんな・・・!)
担任教師「ナチ君?」
ナチ「う・・・」

〇明るいリビング
レイヤ「ただいま!」
レイヤ「姉さんあのね!」
レイヤ「あれ? 姉さんまだ帰ってない?」
レイヤ「早く帰ってこないかなぁ」
レイヤ「? 何だ今の」
  探しましたぞ!
レイヤ「え!?」
ゲルバーグ「我らが総帥よ!」
レイヤ「わ!?わああっ」
レイヤ「夢で見た・・・魔神の手下!?」
ゲルバーグ「やはり私をお忘れか なんたる事・・・」
ゲルバーグ「何はともあれ参りましょう」
ゲルバーグ「今こそ地上に神の裁きを下す時です!」
レイヤ「え?何言って・・・」
ゲルバーグ「おうお前ら!」
戦闘員ザーゴ「はっ!」
ゲルバーグ「早くお連れしろ!!」
戦闘員ザーゴ「ははー!」
レイヤ「何するの! 止めて!はなして!」
レイヤ「助けて!誰かぁ!!」
ミレイ「レイヤ!」
レイヤ「あ!姉さぁん!!」
ゲルバーグ「フン、貴様か」
ミレイ「ゲルバーグ!その子をはなせ!」
ゲルバーグ「クハハッ そう言われて従うと思うか?」
レイヤ「うくっ あうぅ・・・」
ミレイ「・・・!!」
ミレイ「・・・」
ミレイ「パシオンメイル・・・ウェアリング」
レイヤ「・・・!?」
レイヤ「姉・・・さん?」
ミレイ「アンリーシュ・・・」
ミレイ「ゼフィーラ!!」
レイヤ「あ!!」
レイヤ「姉さん!?」
レイヤ「夢に出て来たヒーロー!?」
レイヤ「姉さんが!? そんな!」
ゲルバーグ「お前らかかれぇ!!」
ゲルバーグ「断じてこのお方を渡すな!」
レイヤ「嫌だ!姉さん!」
ゼフィーラ「レイヤぁ!」
戦闘員ザーゴ「ゼフィーラ覚悟ぉ!」
ゼフィーラ「おのれ!どけぇ!!」
戦闘員ザーゴ「ぐぬぅ・・・!!」
ゲルバーグ「さっさと連れてけ!」
レイヤ「姉さ〜〜ん!!」
ゼフィーラ「レイヤ!レイヤぁーー!!」
ゲルバーグ(レイヤだぁ?)
ゲルバーグ(ク・・・クハハッ そういう事かい)

〇黒背景
ゼフィーラ「もう沢山だ!あんな事は」

〇モヤモヤ
ミレイ「レイヤ・・・」
レイヤ「・・・」
ミレイ「うぅ・・・」
ゲルバーグ「クハハ!」
魔神バイドス「・・・」
ミレイ「おのれ、ゲルバーグ・・・」
ミレイ「おのれ、バイドス!!」

〇魔界
レイヤ「うぅ・・・ん」
レイヤ「はっ」
レイヤ「ここは!?」
ゲルバーグ「お目覚めですかな?」
レイヤ「うぅ、どうしてこんな事・・・」
ゲルバーグ「我らの悲願が遂に叶う時が来たからですよ」
ゲルバーグ「さあ、今こそ我らにお見せ下され」
ゲルバーグ「貴方の御姿を!」
レイヤ「うぅ!何だ?」
レイヤ「か、体が!? うっ!」
レイヤ「あぐっ・・・うぅ!!」
魔神バイドス「!!」
魔神バイドス「え・・・ こ・・・れは!?」
魔神バイドス「あの夢の・・・魔神」
魔神バイドス「ぼ・・・僕が」
ゲルバーグ「貴方こそ我らが総帥! 地上に神の浄化をもたらす魔神バイドス!」
魔神バイドス「・・・!」
魔神バイドス「あの・・・夢は」
ゲルバーグ「さあ今こそ地上の浄化を! 邪念に満ちた数多の命を滅ぼす時です!」
魔神バイドス「僕・・・が?」
ゲルバーグ「貴方こそは魔神バイドスなのですよ・・・」
魔神バイドス「・・・!!」
  聞くな!レイヤ!!
魔神バイドス「!」
ゲルバーグ「ぬ!?」
ゼフィーラ「・・・」
ゼフィーラ「その子から離れろ!」
魔神バイドス「姉・・・さん」
ゲルバーグ「チィ!」
ディグシルバー「しぶとい奴だぜ! ゲルバーグ」
魔神バイドス「!?」
骸嗎(ガイマ)「何度でも叩きのめしてくれる!」
魔神バイドス「・・・!」
ゲルバーグ「全員突撃!総力戦だ!!」
戦闘員ザーゴ「うぉおおー!!」
魔神バイドス「あぁ!」
ゼフィーラ「レイヤ!必ず救う!」
ディグシルバー「失せろぉ!」
骸嗎(ガイマ)「笑止!」
ゲルバーグ「クソォ! やれ!やれい!」
魔神バイドス「止めろ!」
ゲルバーグ「お下がり下さい!早く力の解放を!」
魔神バイドス「僕はやらない!」
ゲルバーグ「地上の邪念に満ちた者達を浄化するのです!」
魔神バイドス「そんな人ばかりじゃない! 絶対僕は滅亡なんてさせない!」
ゲルバーグ「・・・」
魔神バイドス「もう止めろ!! バイドスが命令してるんだぞ!」
ゲルバーグ「うるせェぞ!ガキ!!」
魔神バイドス「!」
ゲルバーグ「起爆装置がいかれてどうすんだぁ!」
魔神バイドス「何を!?はなせ!」
ディグシルバー「アイツ!!」
ゼフィーラ「!」
ゲルバーグ「お前にその気がねぇなら」
ゲルバーグ「俺がその力解き放ってやる・・・!」
魔神バイドス「やめろぉ!!」
ゼフィーラ「おのれぇ!!」
ゲルバーグ「フ!」
ゲルバーグ「見ろぉ!」
魔神バイドス「アウッ!」
ゼフィーラ「!」
ゲルバーグ「どうした?やれよコイツもろとも!」
ゲルバーグ「やれるもんならなあ!」
魔神バイドス「ね 姉さ・・・」
ゼフィーラ「うぅ!!」
骸嗎(ガイマ)「ムウ!」
ディグシルバー「ヤロォ!」
魔神バイドス「姉さ・・・ こんなヤツ・・・」
ゲルバーグ「クハハ!バカめ」
ゲルバーグ「お前が奴の弟な訳あるかぁ!」
ゲルバーグ「いいか! 本物のレイヤはなぁ・・・」
ゼフィーラ「よせ!」
ゲルバーグ「とっくに天に召されたぜ!」
ゲルバーグ「我らの手にかかってなあ!!」
魔神バイドス「・・・」
魔神バイドス「な!?」
ゼフィーラ「く・・・」
魔神バイドス「僕が・・・ミレイ姉さんの弟を」
魔神バイドス「そんな・・・嘘だ」
魔神バイドス「嘘だあぁ・・・!」
ゲルバーグ「とんだ物好きだぜ!」
ゲルバーグ「弟を手に掛けた魔神をその代わりに据え置くとは!!」
ゲルバーグ「ク!クハハハ!」
ゼフィーラ「・・・!!」
ゲルバーグ「さあ滅ぼせ! お前は滅ぼすしか能の無い魔神様よ!!」
魔神バイドス「い・・・やだ!」
ゼフィーラ「!」
骸嗎(ガイマ)「・・・!」
ディグシルバー「・・・」
ゲルバーグ「今こそ我らの理想郷を築くのだ!!」
魔神バイドス「嫌だーー!!」
ゼフィーラ「レイヤ!」
骸嗎(ガイマ)「・・・」
骸嗎(ガイマ)「テヤ!」
ディグシルバー「チェイィッ!!」
ゲルバーグ「グォッ!?」
骸嗎(ガイマ)「今だ!」
ゼフィーラ「うおぉーーっ!!」
ゼフィーラ「アタシのレイヤから離れろぉーーー!!!!」
ゲルバーグ「グガァ!!」
魔神バイドス「・・・!」
ゼフィーラ「レイヤ!」
ゲルバーグ「畜生めぇ〜・・・」
骸嗎(ガイマ)「あの世で罪を悔いるがいい!!」
ディグシルバー「終わりだァ!!」
ゲルバーグ「グォ・・・ァア!!」
ゲルバーグ「ク・・・クハ もう遅い!」
魔神バイドス「姉さ・・・ あ・・・・・・」
ゼフィーラ「レイヤ!!?」
骸嗎(ガイマ)「いかん!!」
ディグシルバー「しまっ・・・」
ゲルバーグ「どうするよ・・・?レイヤ! 滅んじまうぜぇ」
ゲルバーグ「お前のせいで!何もかも!! ク・・・クハハ・・・ハ!」
魔神バイドス「あ・・・ああああ・・・!」
ゼフィーラ「レイ・・・・・・!!」

〇地球

〇モヤモヤ
レイヤ「う・・・」
レイヤ「どうなっ・・・た・・・?」
レイヤ「あ・・・あぁ そんな・・・全部無くなって・・・」
レイヤ「僕が・・・」
レイヤ「僕が全部・・・滅ぼしたのか?」
レイヤ「あ・・・あぁ」
レイヤ「あぁあ〜〜・・・!」
  ・・・レイヤ
レイヤ「!・・・」
  泣かないで・・・レイヤ
レイヤ「あ!」
  メソメソすんな!弟!
レイヤ「!」
  肉体は滅びようと・・・正義の魂は不滅也
レイヤ「・・・!」
レイヤ「姉さん・・・どうして」
レイヤ「どうして夢で見たあの戦いで決着を着けなかったの?」
  ・・・
レイヤ「どうして僕を・・・ バイドスを倒さなかったの!?」
  聞くんだレイヤ
レイヤ「え?」
  一年前のあの時・・・

〇魔界
ディグシルバー「ゼフィーラ!無事か!?」
骸嗎(ガイマ)「バイドスはどうなった?」
ミレイ「・・・」
ディグシルバー「ミレイ!よかっ・・・」
ディグシルバー「!!?」
骸嗎(ガイマ)「な・・・これは!」
バイドス(人間体)「・・・・・・」
ディグシルバー「こいつがバイドスの正体!?」
骸嗎(ガイマ)「幼く純粋な者ほど洗脳し易く、力を振るうのに迷いが無くなる」
ミレイ「・・・!」
バイドス(人間体)「・・・」
バイドス(人間体)「!」
バイドス(人間体)「・・・ッ!何!?」
バイドス(人間体)「やめ・・・来ないで!」
ディグシルバー「コイツ!記憶が・・・」
骸嗎(ガイマ)「己が力の重さに耐えかねたか」
ミレイ「・・・」
ミレイ「大丈夫だ 何も心配いらない」
ディグシルバー「!」
バイドス(人間体)「え?」
ミレイ「さあ、目を閉じて」
ミレイ「次に目が覚めたら悪い夢は全て終わっている」
バイドス(人間体)「・・・」
ミレイ「私が付いてる だから安心しろ」
ミレイ「レイヤ・・・」
骸嗎(ガイマ)「・・・」
ディグシルバー「!?」
バイドス(人間体)「・・・・・・」
ディグシルバー「オイ、いくら何でもそれは」
骸嗎(ガイマ)「この哀れな幼き者を手に掛けられるか?」
ディグシルバー「クッ」
ミレイ「彼が最後の望みになるかもしれない」
ディグシルバー「!」
ミレイ「世界を滅ぼす力を持つ者に・・・」
ミレイ「真実の強さがその身につけば」
ミレイ「力を正しく行使する心が備われば」
ミレイ「あるいは・・・」
ディグシルバー「!!」
骸嗎(ガイマ)「・・・」
ミレイ「さあ、帰ろうレイヤ・・・」

〇モヤモヤ
レイヤ「そんな・・・」
  確かにバイドスは弟を手に掛けた
  でも私の心に負った傷を癒してくれたのは他ならぬお前なんだ
  このまま一緒に生きて行けたらどんなにいいかとさえ思えたんだよ
  レイヤ・・・
レイヤ「姉さん・・・」
レイヤ「姉さ〜ん!!」
  あの日々を取り戻そう!
レイヤ「!?」
  バイドスが滅する力なら、我らは返り咲かせる力なり!
  滅ぼされたものを呼び戻す!
  しかし強大な力による滅びには、同じ強大な力が無ければ呼び戻せない
  その力とは・・・
レイヤ「!」
  お前はもう持っている筈だ
  真実の強さを!
レイヤ「正しさがあり成り立つ真実の強さ・・・」
  頼む!
  俺たちに・・・
  力を貸して!
レイヤ「・・・」
魔神バイドス「分かった!」

〇地球
骸嗎(ガイマ)「再び地上に甦えらせる!」
ディグシルバー「何一つ犠牲にはしない!」
骸嗎(ガイマ)「ムウゥゥウン!!」
ディグシルバー「うおぉおおー!!」
ゼフィーラ「やるぞ!レイヤ・・・」
魔神バイドス「うん!」
骸嗎(ガイマ)「今一度還れ!!」
ディグシルバー「この地上に!!」
魔神バイドス「姉さ・・・!」
ゼフィーラ「私が付いている! 恐れるな!!」
魔神バイドス「・・・!」
ゼフィーラ「おぁああーー!!」
魔神バイドス「えぇーーーーい!!!!」

〇黒背景
「起きろ!」
「ホラ起きろってば!」
「レイヤ!!」

〇男の子の一人部屋
レイヤ「・・・・・・」
レイヤ「ん・・・!」
レイヤ「ふぁ〜・・・あ」
ミレイ「寝過ぎだいい加減!!」
レイヤ「・・・・・・」
ミレイ「何だ? 私の顔に何かついてるか?」
レイヤ「・・・」
レイヤ「姉さんっ!!」
ミレイ「オイっ!?何だいきなり抱きついて!」
レイヤ「姉さん!大好きだよ!」
レイヤ「本当に大好きだよ!!」
ミレイ「お おぉ・・・マジか!?」
ミレイ「っ!じゃなくて」
ミレイ「ちょっとこら!」

〇おしゃれな玄関
レイヤ「じゃあ行くね!」
ミレイ「待て なら私も・・・」
レイヤ「うぅん!僕もう一人でも平気!」
ミレイ「!」
レイヤ「行ってきま〜す!」
ミレイ「・・・」
ミレイ「ふふ・・・」

〇黒背景
  守り抜いてみせる
  レイヤ・・・
  ─ Fin ─

コメント

  • 善と悪の単純な対立構造ではなく、善の中に取り込まれた無垢な魂の悪というなかなか凝った構成で読み応えがありました。レイヤの強大な力を生かすも殺すも、彼を手中に収めたミレイ次第となった今・・。今後の展開を読者に想像させるラストの余韻がいいですね。

  • 血縁以上の強い繋がりがあり、とても熱くなりました!
    夢という形ではぐらかされる部分もとても好きです!
    本当の強さや守りたいという気持ちが芽生えて、今以上に強くなれたようですね!

  • 本当の強さとは何だろうか?体力?それとも経験?はたまた知力?そんなものじゃない。心の正義だ。改めて気づかせてくれましたね。正義は勝つ!

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