アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

覚醒、そして…(脚本)

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〇渋滞した高速道路
  イービルシグナルの腕が
  罰斗の首を締め上げる
イービルシグナル「そろそろ美音の居場所を 吐いたらどうだい?」
虚森罰斗「くっ・・・美音ちゃんに危害は 加えさせない!!」
イービルシグナル「そうか・・・ 罰斗くんとは争う理由がないから 残念だけど」
イービルシグナル「その首、へし折るしかないみたいだね」
  やめて!!

〇車内
ベル「イービルシグナル!! 罰斗殿に何してるにゃー!」
陽向美音「シン兄ぃ!! 私、逃げも隠れもしない!!」
警察官「パトカー、近くに停めますね!」

〇渋滞した高速道路
クリムソン「おいおい、マジかよ!?」
虚森罰斗「み、美音ちゃん・・・ 来ちゃダメ──ぐっ・・・!」
イービルシグナル「──おや、気絶しちゃったか」
陽向美音「シン兄ぃ!! 罰斗くんになんてことを!!」
イービルシグナル「やぁ、嬉しいよ美音」
イービルシグナル「自分からとどめを刺されに きてくれるなんて」
陽向美音「──シン兄ぃ」
クリムソン「お前、何しに来た! 引っ込んでろ!!」
クリムソン「今のアイツはネオダークネスオーブによって 悪しき心を増幅されている・・・」
クリムソン「もうお前が知ってるアイツじゃねェ!! ヴィランなんだよ!! 倒すしかねェんだ!!」
陽向美音「──シン兄ぃ」
イービルシグナル「メロディマイクか・・・ 無駄なことを」
イービルシグナル「だって美音は変身できないだろう?」
イービルシグナル「それとも、突然また力が戻ったとでも 言うのかな?」
陽向美音「シン兄ぃ。 私──変身はしないよ」
イービルシグナル「──?」

〇魔法陣2
陽向美音(届けて、メロディマイク)
陽向美音「──♪ ──♪」
  こ・・・この歌は・・・?
陽向美音(シン兄ぃが一番好きな歌──)
陽向美音(思い出してシン兄ぃ 正義の心を──!!)

〇渋滞した高速道路
イービルシグナル「ぐ・・・美音・・・ 僕は──!」
陽向美音「シン兄ぃ・・・私は逃げない!!」
陽向美音「でも、罰斗くんや紅蓮さんを 巻き込むのは── そんなのシン兄ぃらしくない!」
陽向美音「だから・・・シン兄ぃ、戻ってきて」
イービルシグナル「う・・・僕は・・・僕は・・・」
クリムソン「な、何だ!? 何が起こって──?」

〇電脳空間
イービルシグナル「そうだ──僕は──!!」
ジャスティスシグナル「警察ヒーロー:ジャスティスシグナル── ──アクセルフォーム!」

〇渋滞した高速道路
陽向美音「・・・お帰り、シン兄ぃ!」
ジャスティスシグナル「ただいま、美音」
クリムソン「そうか! 悪しき心が人間の特性なら、 正しい心も人間の特性──」
クリムソン「正しい心を引き出して、 ネオダークネスオーブで増幅することで 悪しき心を抑え込んだ・・・!」
クリムソン「──まったく、無茶しやがって」
  キィーッ!!
  なんなのよなんなのよなんなのよ!!
  あんなのってズルいじゃない!!
陽向美音「あ、あそこに・・・!」

〇渋谷のスクランブル交差点
アレグレット「こっちはわざわざ秘密結社エクスティンクトなんかと手を組んだっていうのに!」
アレグレット「なんなのよアクセルフォームって!!」
ビリジアン博士「アレグレット、落ち着きたまえ」
アレグレット「これで落ち着いていられる!?」

〇渋滞した高速道路
「ビリジアン博士と暗黒姫アレグレット!?」
虚森罰斗「ん・・・首領様・・・」
陽向美音「罰斗くん!?」
ジャスティスシグナル「そうか・・・罰斗くんは 秘密結社エクスティンクト首領には 絶対服従の脳改造を受けていたな」
ジャスティスシグナル「今の意識レベルが低下している状態じゃ まずい!!」
陽向美音「そんな、罰斗くん!」
陽向美音「そっちに行っちゃダメ!」

次のエピソード:暗黒帝国の皇帝

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