慇懃無礼戦士☆オジャマン

芦土 杏奈

第五話 さらば! オジャマン(脚本)

慇懃無礼戦士☆オジャマン

芦土 杏奈

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〇古いアパートの部屋
  前回までのあらすじ──
  親玉はうっかりオジャマンのプロモーションビデオを撮ってしまい真っ白に燃え尽きた!
親玉「ふふふ・・・」
手下B「イー! (どうしたんですか、親玉。パソコンの前でニヤニヤして・・・)」
手下A「イー! (新しく買ったパソコン、そんなに嬉しいんですか?)」
親玉「ああ、ローンが大変だが、経費で多少は落ちるしな!」
親玉「って、そうではない!」
親玉「これを見ろ、お前たち!」
手下A「イー! (これは・・・動画投稿サイトUチューブ?)」
手下B「イー! (やっと撮れた『セカコワ☆』のPVをアップしたって言ってましたね)」
手下A「イー! (もしかして、反応よかったんですか?)」
親玉「ああ。ようやく我々『悪の組織』の恐ろしさが世に広まり始めたようだ!」
親玉「再生回数百万回突破! コメント欄でも、我々を畏怖する者がぞくぞくと集まっておる!」
手下B「イー! (へー。どれどれ・・・)」
  『悪の組織ってめっちゃこわーい☆』
  『すwごwいww破壊力www』
親玉「憐れな愚民どもめ。『セカコワ☆』の恐ろしさにひれ伏すがいい!」
手下B「イー! (って、明らかに馬鹿にされてますよね)」
手下A「イー! (シーっ! せめて今だけはいい夢を見させてあげろ!)」
親玉「はーっはっはっは! それでは早速『セカコワ☆』で世界征服に乗り出すぞ!」
「イー! (おおー!)」
親玉「・・・・・・」
「・・・・・・」
親玉「お、おかしい! なぜオジャマンが来ないのだ!?」
手下A「イー! (普段だったら、呼んでもいないのに『オジャマ☆しまっす』って現れている頃ですよね)」
手下B「イー! (今日はもう来ないんじゃないですか?)」
親玉「そ、そうか。確かに、そういう日があってもおかしくないな」
親玉「それじゃあ、早速世界征服を!!」
親玉「──き、来てないよな!? 奴はどこにもいないよな!?」
手下A「イー! (親玉、怯えすぎです)」
親玉「お、怯えてなどいない! ただ、用心深く行動したほうがだな・・・」
親玉「そうだ! まずはオジャマンを倒してから世界征服に乗り出すというのはどうだ?」
親玉「それなら邪魔される心配もない!」
手下B「イー! (あ、それいいっすね!)」
親玉「ふっふっふ。誰にも我々の野望は邪魔させん!」
親玉「さあ。いつでも来るがいい! オジャマンよ!!」

〇古いアパートの部屋
  数日後──
手下A「イー! (オジャマン来ませんねえ)」
親玉「何故だ! 何故こんな時に限って!!」
手下B「イー! (親玉~! 家賃が引き落とせないって大家さんから怒りの電話が!)」
親玉「何っ!? 確か必要な分は銀行に・・・」
親玉「そうか、今月はパソコンのローンでいつもよりもお金を使ってしまったから!」
手下A「イー! (ご利用は計画的に・・・)」
親玉「しかし、家賃を支払ったら今度こそ道端の草を食べるしかなくなってしまう!」
手下B「イー! (それは断固拒否します!!)」
親玉「こうなったら、奥の手だ!」
手下A「イー! (あれ? 親玉どこに電話してるんですか? 電話料金がもったいないからって、滅多に使わないのに・・・)」
親玉「オジャマンの家だ! 名刺に電話番号が書いていたからな!」
親玉「もしもし! オジャマンか!?」
親玉「ああ、そうだ。クソださでハゲ親父だけど世界征服を頑張っている親玉だ!!」
親玉「って、貴様、私のことをそんな風に思っていたのか!?」
親玉「くっ・・・どうしたもこうしたもない! 最近姿を見ないが、ちゃんと慈善活動はしているのか!?」
親玉「まったく、正義の味方が何をしているのだ!」
親玉「・・・え? あ、そうなの?」
親玉「・・・ああ。はいはい。じゃあ、お大事に・・・」
手下B「イー! (オジャマン、どうでした?)」
親玉「・・・風邪、ひいてたんだって」
手下A「イー! (え?)」
親玉「もう治っているが、大事を取ってずっと家で休んでたそうだ」
手下A「イー! (えっとそれじゃあ、どうします?)」
手下B「イー! (今のうちに、世界征服しちゃいます?)」
親玉「そ、そうだな! オジャマンがいない今こそ、絶好のチャンスかもしれん!」
親玉「行くぞ! 今こそ世界征服だ!」
「イー! (イエッサー!)」
親玉「・・・・・・」
「・・・・・・」
手下B「イー! (なんか調子でないっすね)」
親玉「・・・・・・」
  親玉は、再び電話をかけはじめた。
親玉「・・・もしもし、オジャマンか?」
親玉「ええい! 気持ちの悪いことを言うな!」
親玉「いいか、さっさと風邪を治して、私に倒されに来い!」
親玉「そして、我々が世界征服をする様子を、指をくわえて見るがいい!」
  そう言って、親玉は電話を切った。
親玉「・・・ふん! いてもいなくても、邪魔な存在だな!」
手下A「イー! (それじゃあ『悪の組織』は当分お休みですね!)」
親玉「ああ。今のうちに休養しておけ」
手下B「イー! (やったー!)」

〇古いアパート

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