君に全部の愛情を

すこやか

君に全部の愛情を(脚本)

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〇遊園地の広場
  ──4月
  よく晴れた日曜日
アオイ「今日はレン君と3回目のデート!」
アオイ「気合い入れすぎて腕出しちゃったけど、大丈夫かな・・・」
  「おーい!」
レン「待たせちゃってごめん!!」
  彼はレン君。4ヶ月前からお付き合いを始めて今日が3回目のデート!
  遊園地に来ちゃいました!
アオイ「全然待ってないよ〜!」
レン「アオイちゃんは今日も可愛いね」
レン「青のトップスがよく似合ってるよ」
アオイ「もう〜!褒めすぎだよ〜!早く行こっ!」
  今日は1日遊園地デート!思いっきり楽しむよ〜!

〇メリーゴーランド
  ──メリーゴーランド前
アオイ「見て!七色の馬だよ!」
レン「アメリカの子どもに人気が出そうだね」
アオイ「ふふっ、変な事言ってないで早く乗るよ〜!」
  レン君と一緒に乗るメリーゴーランド。
  デートっぽくて嬉しい〜!
アオイ「やっぱり何度乗っても楽しいよね!」
レン「僕の乗った馬は暴れ馬だったよ」
アオイ「もう〜!そんな訳ないじゃん」
  レン君はいつも私を笑わせてくれる
レン「次はあれに乗ろうよ」

〇ジェットコースター
  ──ジェットコースター前
アオイ「たっっかいね〜!」
レン「怖い?」
アオイ「ちょっと怖いかも・・・」
レン「アオイちゃんは正直で可愛いね」
レン「手繋いであげるから一緒に乗ろうよ!」
アオイ「レン君がそう言うなら・・・」
レン「手も繋げて嬉しいね!」
アオイ「そんなことまで正直に言わなくて良いから!」
  もうなんでも正直すぎてこっちが恥ずかしくなっちゃうよ〜!
レン「はい!せっかくだから恋人繋ぎしよ!」
アオイ「展開早すぎるから〜!!」

〇観覧車のゴンドラ
  ──観覧車内
レン「観覧車って楽しいね」
アオイ「わかる〜!景色も綺麗で楽しいよね」
レン「ちょっと曇ってきちゃったのが悲しいね」
アオイ「そうなの〜朝は晴れてたのになぁ・・・」
  天気予報は終日快晴だったのに
  空は一面灰色になっており、今にも雨が降りそうな気配だった
レン「寒くない?大丈夫?」
アオイ「うん!今のところ大丈夫だよ!」
アオイ「ありがとうね」
レン「さっき乗ったメリーゴーランド見えるよ!」
アオイ「本当だ。あれ可愛くて楽しかったよね!」
  雰囲気も良くて遊園地デートって感じ!

〇テーブル席
  ──レストラン
アオイ「すっかり雨になっちゃったね・・・」
レン「雨でも楽しいから大丈夫だよ!」
レン「サンドイッチ食べて次に行くアトラクション決めよっか!」
アオイ「うん・・・そうだね・・・」
レン「どうしたの?なにか嫌な事でもあった?」
アオイ「いや、全然そんなことはないんだけど・・・」
アオイ「ちょっと頭が痛くて・・・」
レン「ええ!いつから痛かったの?」
アオイ「観覧車降りたくらいから・・・」
アオイ「急に気温が下がったのもあるかも・・・」
アオイ「せっかくのデートなのに本当にごめん・・・」
レン「謝ることじゃないよ」
レン「教えてくれてありがとうね」
レン「そしたらゆっくりして今日は帰ろっか」
アオイ「え!それは申し訳ないよ!」
アオイ「少ししたら治るかもしれないし!」
  せっかくの遊園地デートなのに・・・
レン「無理しちゃダメだよ」
レン「また遊園地デートすれば良いじゃん!」
レン「2回もアオイちゃんと遊園地行けて嬉しいし」
アオイ「もう・・・何回だって行けるじゃん・・・」
レン「そしたら今日はお家まで送るよ」
アオイ「ごめんね・・・」
レン「そこはありがとうでしょ?」
アオイ「・・・ありがとう」

〇電車の座席
  ──電車内
レン「体調はどう?」
アオイ「ちょっとまだ痛いかも・・・」
レン「そっか・・・」
レン「最寄りに着いたら起こすから目を閉じてて良いよ」
レン「その方が休まるでしょ?」
アオイ「ごめんね」
  ──その時
  私の唇に何かが優しく触れた
アオイ「え!?」
レン「今日ずっとキスしたいと思ってたから・・・」
レン「嫌だった・・・?」
アオイ「ううん」
アオイ「すっごく嬉しいよ」

〇電車の座席
アオイ「ふふふ」
アオイ「驚いて頭痛どっかいっちゃったよ」
レン「良かった〜!」
レン「そしたら観覧車の中でキスしておけば・・・」
アオイ「あはは!頭痛もなかったかもね!」
レン「でもアオイちゃんがやっと笑ってくれて嬉しい」
レン「アオイちゃん」
レン「大好きだよ」
アオイ「・・・うん」
アオイ「わたしも!」
  ──気づいたら雨は止み
  夕焼けが私たちを照らしていた
  二人が観覧車でキスが出来るのはまた別のお話
  ──Fin

コメント

  • 3回目のデートが遊園地、ワクワクしているヒロインの気持ちがとっても伝わる序盤に、笑わせてくれるユーモア、ちょっと強引な恋人繋ぎ、気を遣って帰ろうと押してくれる優しさ…彼の魅力溢れるキュンが盛り沢山で、さらにラストのさりげないキスもとっても素敵でした!
    こんな彼氏がいたらなぁとつい思ってしまいました(笑)
    読んでいてニマニマが止まらなかったです~、ありがとうございました!

  • 優しくて丁寧な彼って素敵ですね。
    ずっと彼女を気遣って、優しすぎてとろけちゃいそうです。
    そして甘いキス。
    すごく甘いラブストーリーで、キュンってなりました。

  • 観覧車でキスが定番でしょと思っていたらスルーで、そのかわりにさりげなく電車内で。こういう予定外な感じのほうが緊張感なくて自然でいいかも、と思っちゃいました。初々しさが微笑ましかったです。

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