愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第70話 愛天使よ、永遠に①(脚本)

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〇空
女神「アップル、しっかりして」
  女神のオーラが
  アップルを温かく強く包み込んだ。
アップル「・・・?」
女神「! よく頑張りましたね。アップル」
アップル「め・がみ・・・さま・・・」
女神「あなたのお蔭で、 魔霊になった人々が元に戻りましたよ」
アップル「暴・・・動は・・・?」
女神「治まり、社会は救われました」
アップル「よかった・・・」
  アップルが弱弱しく微笑んだとき、
  銀色の翼が突然急降下した。
女神「!?」

〇森の中
  滑降した銀色の翼は、
  樹々の蔭に潜り込む。
  女神が空を見上げると、
  上空を飛行するクローバーの姿があった。
女神「悪神クローバー・・・」
アップル「優斗さん・・・」
女神「危なく見つかるところでした」
女神「アップル、ここでしばらく 体力を回復させましょう」

〇岩穴の出口
  洞窟の中では、
  他の愛天使たちが体を休めていた。
バビルン「みんな!」
雪代椿「バビルン、どうでした?」
武笠蘭「林檎は? 銀色の翼は?」
バビルン「それが・・・」
苗場桜「はっきり言いなさい」
バビルン「どこにいるのか、まったく」
武笠蘭「都市の混乱は治まったし、 必ずどこかで無事にいてくれるはずだ」
苗場桜「そうならいいけど・・・」
雪代椿「祈るしかありませんわ」
霧乃あやめ「成り行きによっては・・・ 敵の本拠地を探して攻めるしかないわね」
「え?」
霧乃あやめ「すでに悪神は ビーモンとホーディの二人だけのはず」
霧乃あやめ「エビーダとダーブラックは 戦線を離脱したのでしょう?」
雪代椿「そう思われます」
苗場桜(ダイキ、今、どこにいるの?)
雪代椿(エビーダ、いいえ海老原カイ、 またお逢いしたい・・・)
霧乃あやめ「他は悪の根源である ベーザイがいるのみよ」
苗場桜「悪神クローバーもいるよ」
霧乃あやめ「あの男は他の悪神たちと 別行動を取っているわ」
霧乃あやめ「敵の本拠地である魔船を攻めるのは 今が絶好の機会よ」
苗場桜「バビルン、敵の船を見つけられる?」
バビルン「出来ると思うけど・・・」
バビルン「でも、みんなエネルギーを 消耗仕切ってる。今戦うなんて無茶だ」
「・・・・・・」
武笠蘭「・・・バビルンの言う通りかも」
武笠蘭「林檎が戻るまでここで暫く体を休めよう」

〇謎の施設の中枢
ベーザイ「エビーダとダーブラック、 臆病風を吹かしたのか、戦線を離脱した」
ビーモン「弟は俺が連れ戻します」
ベーザイ「余計な真似はしなくてよい」
ビーモン「・・・は、はい」
ホーディ「ベーザイ様、次に打つ手は?」
ベーザイ「悪神クローバーだ」
ビーモン「?」
ベーザイ「奴は私にとって最強のしもべ」
ビーモン「・・・・・・」
ベーザイ「奴は地球を崩壊させるのが望み。 奴を利用するのだ」
ベーザイ「あの男が動いたらお前たちが支援する」
ビーモン「奴を支援? ・・・俺たちが?」
ベーザイ「地球を支配するためだ。よいな」
ホーディ「わかりました」
ビーモン「・・・・・・」

〇宇宙戦艦の甲板
ビーモン(クローバーが最強? 俺が奴を支援? ・・・ふざけるな)
ビーモン(クローバー、ベーザイ様を 惑わしたお前を許しはしない!)

〇山並み
  クローバーは山岳地帯の
  上空を低空飛行していた。
  樹林の上空にやってきたとき、
  鋭く何者かの気配を察した。
  樹々を凝視すると、谷間の深くで
  休息する林檎の姿が微かに見えた。
悪神クローバー「見つけたぞ」

〇森の中
女神「この気配は・・・林檎!」
朝陽林檎「はい!」
  殺気を感じた林檎は、
  銀色の翼にすばやく飛び乗った。

〇山並み
悪神クローバー「砕け散れ!」

〇空
女神「銀色の翼よ、羽ばたくのです!」
  崩れ落ちる岩々の中を、
  銀色の翼が駆け抜ける。
朝陽林檎「マニフェステイション・オブ・ラブリィ・エンジェル・アップル!」
悪神クローバー「見つけたぞ、愛天使アップル。食らえ!」
アップル「! 私は・・・負けない。 ウエディング・ベル!」
  ベルの音とともに銀色の翼が羽ばたく。
  翼から放たれた聖なる光が、
  クローバーの衝撃波と激突した。

〇岩穴の出口
  洞窟にいた愛天使たちは、
  衝撃の異変を感じて顔を見合わせた。
苗場桜「マニフェスティション・オブ・フェイスフル・エンジェル・チェリー!」
雪代椿「マニフェステイション・オブ・ブレイブ・エンジェル・カミーリア!」
武笠蘭「マニフェステイション・オブ・エモーション・エンジェル・オーキッド!」
霧乃あやめ「マニフェステイション・オブ・ホープ・エンジェル・アイリス!」

〇空
  激しい攻撃を放つ悪神クローバー。
  しかし、銀色の翼が聖なる光で
  衝撃波を包み込むように防御した。
悪神クローバー「なに?」
  黒い衝撃波と聖なる光がせめぎあう。
  やがて聖光が、衝撃波を溶かすように
  消し去り、クローバーを包み込んだ。
悪神クローバー「ぐっ・・・」
アップル「優斗さん、思い出して。 これ、私達の愛のしるしよ」
  割れたキーホルダーを、
  クローバーの胸に押し当てる。

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