愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第53話 好きって気持ちなんだろう②(脚本)

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〇朝日

〇女の子の二人部屋
苗場桜「・・・・・・」
苗場桜「・・・緊張で眠れなかった」

〇部屋の前
苗場桜「この扉の向こうにダイキ、そして彼を起こしてあげる私・・・」
苗場桜「・・・えへ、少女漫画みたい」

〇本棚のある部屋
苗場桜「起きてダイキ! 朝だよ──」
苗場桜「って、いない!?」
苗場桜「手紙・・・?」
  散歩に行ってくる!
  昼には戻ってくるからご飯の用意をしておくように! 肉だぞ!!
苗場桜「どんだけ自分勝手なのよ、あいつーーー!!!!!」

〇教会の中
朝陽林檎「ありがとね桜ちゃん、掃除手伝ってくれて」
苗場桜「別にあんたのためじゃない。 今は動いてたい気分なの!」
苗場桜「う~、むしゃくしゃする! 私はあいつのお母さんじゃない!」
朝陽林檎「ど、どうしたの? そんな怒って・・・」
苗場桜「別に怒ってないし!!」
朝陽林檎「ほらほら~、笑って! 可愛いのが台無しだよ」
苗場桜「ほんと、あんたは毎日楽しそうだよね」
朝陽林檎「わかっちゃう? 明日の花火大会、優斗さんと一緒に行くんだもん、幸せにもなっちゃうよ」
苗場桜「・・・あのさ、前からあんたに聞きたかったんだけど、人を好きになるってそんなに幸せなの?」
朝陽林檎「そりゃあもちろん! 最高!!」
苗場桜「最高とか言ってるけどさ、黒岩さんが実はイメージと全然違ったら冷めちゃうんじゃない?」
朝陽林檎「イメージと全然違う優斗さん・・・」
朝陽林檎「それはそれで、新しい一面が見えたと思えて嬉しいな!」
苗場桜「お子様のあんたに訊いたのが間違いだわ」

〇結婚式場の廊下
苗場桜「・・・恋が楽しくない私っておかしいのかな」
霧乃あやめ「お疲れ様、桜ちゃん」
霧乃あやめ「せっかくの日曜日なのに、お手伝いありがとうね。はい」
苗場桜「ありがとうございます。いただきます」
霧乃あやめ「大丈夫? 顔色良くないけど、疲れちゃった?」
苗場桜「いえ。そうじゃないんです」
苗場桜「・・・質問してもいいですか?」
霧乃あやめ「ええ。私に答えられることなら」
苗場桜「人を好きになるってどういう気持ちなんですか?」
霧乃あやめ「えっ! 好き!?」
苗場桜「しー! 声が大きい!」
霧乃あやめ「あっ、ごめんなさい! 急だったから驚いちゃって」
苗場桜「やっぱり変な質問ですよね。 すみません、大丈夫です」
  慌てて立ち去ろうとする桜を、あやめが引き留めた。
霧乃あやめ「もしかして、好きな人できた?」
苗場桜「なっ!」
霧乃あやめ「ふふっ、座って座って! 息子だとこんな話できないからね。話してくれて嬉しい」
苗場桜「・・・他の人には内緒ですよ」
苗場桜「最初はドキドキして好きだと思ってたんです。けど、なんか違う気がしてきて」
霧乃あやめ「うん」
苗場桜「私、人の事好きになったことないからよくわからなくて」
苗場桜「みんな恋は楽しいっていうけど、でも私全然楽しくない、なんか疲れたりイラつくだけ」
苗場桜「恋って幸せな気持ちになるんじゃないんですか? 私、変なのかな・・・?」
霧乃あやめ「恋、か・・・難しい問題ね」
霧乃あやめ「焦らなくてもいいと思う。人によって感じ方が違うことだから。でも、そうね──」
霧乃あやめ「私なら・・・ずっとその人のことを想って、一緒にいたいと思う、そんな感じかしら」
苗場桜「その人のことを想って一緒にいたいと思う気持ち・・・?」
霧乃あやめ「そう」
霧乃あやめ「幸せなことだけじゃない。辛いこともある。それでも一緒にいたい、そういう気持ちよ」
苗場桜「やっぱり、私にはまだ難しいかな」
霧乃あやめ「そんなことない。桜ちゃんがよく知ってる気持ちと同じだと私は思うけどね」
苗場桜「私が・・・よく知ってる気持ち?」

〇SHIBUYA SKY
大門ダイキ「・・・兄さん」
大門ダイキ「この人間共を悪に染め上げれば、僕の事見直してくれるかな──悪神としての僕を」

〇黒
ビーモン「遊びではないのだ! 俺の言うことを聞けないのなら出て行くがいい!!」

〇SHIBUYA SKY

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