愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第52話 好きって気持ちなんだろう①(脚本)

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〇謎の施設の中枢
ベーザイ「着々と世界は悪に染まりつつある。 だが・・・」
ベーザイ「5人目の出現、そしてジュローの消滅」
ベーザイ「いよいよもって愛天使どもを放置することはできぬ。見つけ次第、即座に殲滅せよ」
ビーモン「はっ」
ダーブラック「次はぼくに行かせてよ、兄さん!」
ビーモン「・・・お前は控えていろ」
ダーブラック「任せてって! ぼくはジュローとは違う。これ以上、兄さんの邪魔をするなら、もう容赦しないんだ!!」
エビーダ「もはやキミ如きになんとかできるとは思えないけど」
ホーディ「この俺と互角のクローバー野郎だっているんだ。お前じゃ勝てねえ」
ダーブラック「・・・ぼくがお前達よりも弱いって言うの? バカにするな!!」
  ダーブラックが武器を構える。
  ホーディとエビーダも武器を手に、追撃の構えを取る。
ビーモン「やめろ!!!」
ダーブラック「うわぁぁッ!!!」
  ビーモンの強烈な一撃に、ダーブラックは壁に叩きつけられた。
ダーブラック「くッ・・・兄さん、なんで!?」
ビーモン「作戦は佳境だ。 もはやお前の出る幕ではない」
ダーブラック「僕だって役に立つよ! 兄さん!!」
ビーモン「遊びではないのだ! 俺の言うことを聞けないのなら出て行くがいい!!」
ダーブラック「!!!」
ダーブラック「う・・・うわぁぁぁ!!!」
エビーダ「フフッ、いいのかい? 大事な弟君が行ってしまったけど」
ホーディ「どうすんだよ、ダーブラック」
ビーモン「・・・放っておけ」

〇近未来の通路
ダーブラック「なんであんなこというの!?」
ダーブラック「ぼくは兄さんの為に・・・役に立ちたいって思って――うわっ!!」
  思わず転んでしまうダーブラック。膝の痛みに歯を食いしばる。
ダーブラック「兄さんなんか・・・」
ダーブラック「兄さんなんか大嫌いだ! もう悪神なんてやめてやる!!」

〇結婚式場前の広場
  お店の配達を頼まれた桜は、花束を抱えて住宅街を歩いていた。
苗場桜「バラの花言葉は『あなたを愛してます』だけど・・・こんなド派手な花束送られたら、正直重いわ」
苗場桜「えっと、これの届け先は・・・」
朝陽林檎「桜ちゃん!」
朝陽林檎「配達? すごい量のバラだね~!」
苗場桜「どうしたの、ふたりそろって」
朝陽林檎「いや~、実はこれからデートでございまして~」
苗場桜「何腑抜(ふぬ)けてんのよ。いつ敵が襲ってくるかもわからないってのに!」
黒岩優斗「大丈夫だよ、俺も一緒だから。 こいつが心配な気持ちはわかるけど」
朝陽林檎「優斗さんヒドイ~~!」
苗場桜「のろけはもうお腹いっぱいなんで! とっとと行きなよ、もう」
朝陽林檎「えへへ! またね、桜ちゃん!」
苗場桜「林檎、楽しそうだったな」
苗場桜「好き、かぁ・・・どんな気持ちなんだろう」

〇けもの道
ダーブラック「兄さんのバカ・・・謝ったって許してやんないんだからな」
ダーブラック「でも本当はぼくがいなくなって困ってるんじゃ。作戦に影響がでたり、とか・・・」
ダーブラック「・・・いや、僕はもう悪神じゃないんだ! 関係ない!!」
  人間の姿に変身するダーブラック。
大門ダイキ「・・・でも、これからどうしよう」

〇街中の道路
苗場桜「恋・・・恋かぁ・・・う~ん」
大門ダイキ「うわっ!」
  花束を抱えて歩いていた桜は、ダイキと鉢合わせた。
苗場桜「危ないわね! どこ見て──」
苗場桜「えっ!? ええ!!? ウソウソなんで!!!?」
大門ダイキ「な、なんだよお前!」
大門ダイキ「悪意に染まれ人間──」
苗場桜「あの! FRENZYのダイキですよね!?」
大門ダイキ「え!? ・・・そうだけど。なんだよ」
苗場桜「私、ファンなんです!! まさかこんなところでダイキと会えるなんて──」
苗場桜(もしやこれって運命!? これが好きになるって気持ち!?)
苗場桜「あの、これ・・・受け取ってください!」
大門ダイキ「はぁ・・・?」

〇お花屋さん
苗場美樹「ダ、ダイキ~~~!!!???」
苗場美樹「どういうことなの桜! 超人気バンドFRENZYのダイキがなんでうちに!!?」
苗場美樹「お母さん鼻血でそう」
苗場桜「いや~、なんか話の流れ? というか、せっかくだし家でお茶でも、というか」
苗場美樹「まさか、付き合ってるとか、そんなわけないわよね!?」
苗場桜「何言ってるのママ、恐れ多い!! たまたま道で会っただけだから、たまたま!」
苗場美樹「たまたま道で会う・・・ドラマみたい!」
苗場桜「だよねぇ~~~えへへ!!」

〇おしゃれなリビングダイニング
苗場桜「お茶です。どうぞ」
苗場桜(憧れの人が我が家にいる!)
苗場桜(くぅ~~ドキドキが止まらない! これが恋なの!?)
  ダイキは差し出されたお茶を口にする。
大門ダイキ「不味い」
苗場桜「は?」
大門ダイキ「不味いって言ってんの! もっと甘いのがいい。オレンジジュースないのか!?」
苗場桜「あ・・・ああ~! ごめんなさい、気が利かなくて。へへ」
苗場桜「はいどうぞ! キンッキンに冷えて──」
大門ダイキ「ジュースはいい。お腹が減った!」
苗場桜「は、はあ・・・」
大門ダイキ「早くしろ!」

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