愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第45話 初恋を守れ!③(脚本)

愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

今すぐ読む

愛天使世紀 ウェディングアップル
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇養護施設の庭
  魔霊の攻撃によって荒れ果てた式場内。
  アップルは唯と章介を守るようにして、魔霊の前に立ちふさがった。
瓶魔霊「ラッラッラ~! 愛天使も一人なら、楽勝ラック~。3人まとめて桜のように儚く散るラック!」
純田唯「いや、来ないで!」
アップル(早く、唯さんたちを安全なところへ避難させなくちゃ)
瓶魔霊「ラッラ~? 愛天使ったら、震えてるラックよ。強がりはいけないラック」
アップル「強がってなんか!」
瓶魔霊「歯ぁ食いしばれラック!」
???「それはこっちの台詞だっ!」
  周囲に大きなバイクの音が響く。
  バイクに乗った優斗が飛び出して、魔霊に体当たりを食らわせた。
瓶魔霊「ラッ!?」
アップル(黒岩さん!?)
  バイクはドリフトして、アップルの方を向き直る。
  バイクを乗りこなす優斗を見て、アップルの頭に以前の出来事がよぎった。

〇教会の中
アップル「・・・え・・・? ・・・あなたは」
クローバー「みんなを巻き込みたくない。 ここを出る。乗ってくれ」

〇養護施設の庭
アップル(・・・もしかして、あの時も黒岩さんが?)
黒岩優斗「大丈夫か? 俺が隙を作るから、二人を避難させろ!」
アップル「そんな、あなたが危険です!」
黒岩優斗「君はその二人を守るために戦ってるんじゃないのか! 優先すべきは何か考えろ!」
アップル「!」
  アップルは優斗の言葉に頷くと、唯と章介の手を引いて駆け出した。
アップル「逃げますよ、二人とも!」
瓶魔霊「ララッ! どこ行くラック」
黒岩優斗「化け物め! もう一度、行くぞ!」
  バイクを走らせて魔霊に体当たりする。
瓶魔霊「ラググッ! おまえも生意気ラックね!」
黒岩優斗(さすがにバイクでは倒せないか)
アップル「二人は非難させました! あなたも避難をしてください!」
黒岩優斗「しかし──」
オーキッド「アップル! 大丈夫か?」
チェリー「うわっ、でっかい魔霊」
アップル「チェリー! オーキッド!」
黒岩優斗「仲間が到着か」
アップル「ここは私たちに任せてください」
黒岩優斗「ああ、頼んだぞ」
アップル(・・・助けてくれてありがとう、黒岩さん)
瓶魔霊「ララッ、愛天使が3人に増えたラック!」
オーキッド「あたしたちが来たからには、もう好き勝手はさせないぞ!」
アップル「3人なら、絶対に負けないわ!」
チェリー「行くわよ! フラワー・ブリザード!」
オーキッド「くらえ! ゴンドラ・シューター!」
アップル「響け! ウェディング・ベル!」
瓶魔霊「3人一緒になんてずるいラック ララアァア~ッ!?」
  攻撃を受けた魔霊の体が砕け散る。

〇白
  すると、魔霊の中から溢れんばかりの花びらが周囲に舞い散った。

〇養護施設の庭
チェリー「きゃあ! 花が溢れてきた!?」
オーキッド「魔霊の幻術か!?」
アップル「ううん、違う」
チェリー「え? それじゃあ・・・」
アップル「この花びら、あったかい。 唯さんの想いを感じるよ」
  花びらが積もり、壊れた地面やテーブルが元通りに復元していく。
  庭園は満開のライラックの花に囲まれた。
アップル「ライラックまで!」

〇養護施設の庭
黒岩優斗「すごい・・・」
招待客「ん? なんで俺たちこんなところに固まっているんだ?」
純田唯「私たち、結婚式をしてたはずじゃ・・・?」
生井章介「見ろ、唯! 庭園にライラックが咲いてるぞ!」
純田唯「もしかして、祝福のおまじないが・・・!?」
生井章介「よかったな!」
純田唯「うん・・・ありがとう、章介くん!」

〇養護施設の庭
  魔霊が消滅した後、二人はあらためて挙式の続きを執り行った。
  神父が二人に祝福の言葉を継げる。
生井章介「唯が僕の傍にいてくれることが、僕の幸せだ」
純田唯「私も、章介くんが笑ってくれなくちゃ、幸せになれないって気づいた」

〇養護施設の庭
  林檎は微笑みながら二人を静かに見守っていた。
黒岩優斗「どうした? 妙に静かだな」
朝陽林檎「う、ううん! 何でも」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:第46話 愛する人を守れ! クローバー参上①

コメント

  • まさかの展開にたまげました!
    次回以降の展開にワクワクしてます。

成分キーワード

ページTOPへ